D・マース自身による『悪魔の密室』(未見)のリメイクだそうだが、B級ホラーの焼き直しはやっぱりB級だということだ。CG技術の向上で簡単に人が襲われるシーンを撮れるようになってしまってから、スプラッタやスラッシュホラーならCGの恩恵は計り知れないが、カメラワークと編集技術による昔ながらのおどろおどろしい“怖さ”の表現が少なくなってしまったのは非常に残念だ。
これなら、題名は失念したが、ハイテクビル(死語?)全体が暴走してしまったという映画の方が面白みがあった。如何せんエレベータの管理システムが暴走した程度じゃ、襲う側のできることに制限がありすぎ。暴走したシステムとの対決シーンもあまりにもお粗末だった。整備士の元海兵隊という設定をもっと活かしたクライマックスがあっても良かったはずだ。コメディとして再構成した方がかなり面白くなったと思われる。
N・ワッツを始め、M・アイアンサイドやE・ハーマン、D・ヘダヤにしてもかなり気の抜けた演技をしているように観えた。
原題 | DOWN |
製作年 | 2001 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 111 |
監督 | ディック・マース |
脚本 | ディック・マース |
撮影 | マーク・フィルペルラン |
出演 | ジェームズ・マーシャル ナオミ・ワッツ エリック・タール マイケル・アイアンサイド エドワード・ハーマン ダン・ヘダヤ ロン・パールマン |
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