2004年2月28日土曜日

ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)

シリーズ第23作目。
そういえば、主題歌をKONISHIKIが唄うということで一時期話題になってたな、と観てから思い出した。彼は声の出演もしているが、全然気づかなかった。それよりも新山千春が下手だ。ちょっと辛かった。
シリーズは相変わらず続いているが、興行的にはどうなんだろう。昔はテレビシリーズとは違った夏休みだからこその冒険談だったはず。ちょっと違う世界に行ってみようという話しの流れだと、あんまりワクワクしないんだが、今の子供たちは他で沢山の冒険を観ているから、そういった話はウケないのだろうか。ある人がドラえもん映画には怖さがなくなったと言っていたが、その通りだと思う。これは大人の目線で観ているからかもしれない。

原題ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)
製作年2002
製作国日本
時間81
監督芝山努
原作藤子・F・不二雄
脚本岸間信明
撮影梅田俊之
出演(声)大山のぶ代
小原乃梨子
野村道子
たてかべ和也
肝付兼太
桑島法子
新山千春
KONISHIKI

2004年2月27日金曜日

インファナル・アフェア

現代風『男たちの挽歌』とでも言おうか。いや、全く違うかもしれないが。
そこそこ面白かった。香港映画ならではの独特の雰囲気と土壌がしっかり息衝いていて、後半のスピーディな展開に引っ張られた。
欲を言えば、警察に進入したラウ(A・ラウ)が10年も経っていつまでの組織に荷担する理由が希薄なのと、優秀な潜入者だというのにヤン(T・レオン)がウォン警視(A・ウォン)を見る目が10年経っても仔犬の目のままかいっ、というところを練りこんで欲しい。それぞれの恋人との絡みもイマイチでそれなら変に思わせぶりにしない方がよかった。クライマックスは衝撃だが、原題の意味からすると、納得。
いずれにしても、全体としては好印象だったが、シリーズ化されてるのが気になる。観たいような観たくないような・・・。
ブラッド・ピット主演でハリウッドがリメイク権を高額で買ったとかいう話しも聞くが、きっとスタイリッシュな構成になるんだろうなぁ。

原題無間道
製作年2002
製作国香港
時間102
監督アンドリュー・ラウ
脚本アラン・マック
フェリックス・チョン
撮影ライ・イウファイ
アンドリュー・ラウ
出演アンディ・ラウ
トニー・レオン
アンソニー・ウォン
エリック・ツァン
サミー・チェン
エディソン・チャン
ケリー・チャン

2004年2月26日木曜日

ホット・チック

R・シュナイダーってあざとく感じてあんまり好きな役者さんじゃないんだけど、これは面白かった。エイプリル(A・ファリス)とジェシカ(R・シュナイダー)のコンビがキュートで(笑)良い。どちらかというと女性が観るほうがハマるのかもしれないが、十分楽しかった。男女が入れ替わるというのは今更な題材ではあるが、余計なことは考えずにただただ楽しめる。
全くストーリーには関係ないところでA・サンドラーが出演していた(ノンクレジット)のが妙にウケた。一体どこで絡んでくるんだろうかと最後まで期待してしまった。

原題THE HOT CHICK
製作年2002
製作国アメリカ
時間104
監督トム・ブラディ
脚本ロブ・シュナイダー
トム・ブラディ
撮影ティム・サーステッド
出演ロブ・シュナイダー
アンナ・ファリス
レイチェル・マクアダムス
マシュー・ローレンス
アンジー・ストーン
ミーガン・クールマン
アダム・サンドラー

2004年2月25日水曜日

スティール

監督が『TAXi』と撮った人だと聞いて納得。オープニングのローラーブレードによるチェイスシーンとか、スピードのある展開やカーチェイス(大型トラックの片輪走行にはびびった)はリュック・ベッソンの流れを汲んでいるのか。
ストーリー展開上多少の無理はあっても、観てる間は気にならない。軽いノリで有無を言わさず最後まで引っ張られた。物語より映像で十分楽しませてくれる。
S・ドーフは『ブレイド』で見事な敵役を演じていたが、今回はサラっと好印象。キファー・サザーランドとキャラが被るのだが、少し灰汁が薄いものの、彼のファンとしては(間違ってるけど)若返ってかつての彼が戻ってきた気がして嬉しい。
N・ヘンストリッジは『スピーシーズ』の時の無表情は演技だと思っていたが『隣のヒットマン』や今回を観てもやはり少し表情が少ない気がする。まぁそれが彼女の魅力かもしれないが、もう少し柔らかい感じがするともっと良い。
クライマックスのどんでん返しは全然サプライズになってないのが残念。特に回想シーンを入れるほどでもないでしょ。でも、引っかかるのは3人目の遺体。男である必要性から彼女ではないと思うのだが・・・。うーん、気になる。

原題RIDERS
$TEAL
製作年2002
製作国イギリス
フランス
カナダ
時間84
監督ジェラール・ピレス
脚本マーク・エズラ
ジェラール・ピレス
撮影テツオ・ナガタ
出演スティーヴン・ドーフ
ナターシャ・ヘンストリッジ
ブルース・ペイン
スティーヴン・バーコフ
カレン・クリシェ
クレ・ベネット
スティーヴン・マッカーシー
トム・マッカムス

2004年2月24日火曜日

ウェルカム・トゥ・コリンウッド

スティーブン・ソーダバーグとJ・クルーニーが設立したプロダクションの第1作目。地味な作品だが、面白かった。J・クルーニーがちょい役で出演しているのだが、かなり抑えてて良かった。この人にはこのくらいが丁度良い。
S・ロックウェルを始め蒼々たるキャスト。どこかで一度は見かけたことのある実力個性派俳優陣の大真面目に抜けてるドタバタぶりは、その舞台であるコリンウッドの街並みとマッチして哀愁が漂うコメディとして良くまとまってる。ラストシーンでトト(M・ジェッター)が女性物の寝巻きを着てぽそりと言う「金は天下の回りもの。女の子を追っかけてる方が良い。」という主旨の台詞が妙にジーンときた。
低予算で同じ匂いがするという意味では『フルモンティ』が同じ路線。あそこまで面白いとは言わないが、観て損はない。

原題WELCOME TO COLLINWOOD
製作年2002
製作国アメリカ
時間86
監督アンソニー・ルッソ
脚本アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ
撮影チャールズ・ミンスキー
リサ・リンズラー
出演サム・ロックウェル
ウィリアム・H・メイシー
イザイア・ワシントン
マイケル・ジェッター
ルイス・ガスマン
パトリシア・クラークソン
アンドリュー・ダヴォリ
ジェニファー・エスポジート
ガブリエル・ユニオン
ジョージ・クルーニー

2004年2月23日月曜日

K-19

正直イマイチピンとこない。実話が基になっていることだけが、重さを感じさせる要因だった。骨太のドラマという触れ込みだったから、狭い潜水艦内での男たちの物語を期待していたのだが、ボストリコフ艦長(H・フォード)に感情移入できない上に、他の誰にもピントが合わなくて、最後までダラダラと過ぎていった。
唯一、放射能汚染された原子炉室に入っていくシーンだけはぐっときたが、それも盛り上がりに欠けるのは否めない。
パニック映画であるはずがハラハラ感が全くなかったことが元凶。静かに重々しくという雰囲気は狙い通りなのかもしれないが、エンターテイメントとしては失敗としか思えない。

原題K-19: THE WIDOWMAKER
製作年2002
製作国アメリカ/イギリス/ドイツ
時間138
監督キャスリン・ビグロー
原案ルイス・ノーラ
脚本クリストファー・カイル
撮影ジェフ・クローネンウェス
出演ハリソン・フォード
リーアム・ニーソン
ピーター・サースガード
クリスチャン・カマルゴ
ピーター・ステッビングス
ジョス・アックランド

2004年2月22日日曜日

コーリング

ホラーかと思わせる構成だが、超常現象がベースになってるだけで、怖くはない。終盤に至るまで、妻を亡くした夫が壊れていく話しかとも思っていたが、そうでもない。ラストシーンまでどんよりとした色合いで進むからだが、最後でぱぁと光が差し込むような明るい画面になり主人公に救いが訪れる場面で、ようやく胸のつかえが取れる。そういう意味では良くできている。K・コスナーも良かった。
しかし、原題にある“Doragonfly(トンボ)”よりも“Dayfly(カゲロウ)”の方がしっくりくる。儚いのだ。劇中のDoragonflyの使われ方だとDayflyでは難しいだろうけどね。

原題DRAGONFLY
製作年2002
製作国アメリカ
時間105
監督トム・シャドヤック
原案ブランドン・キャンプ
マイク・トンプソン
脚本デヴィッド・セルツァー
ブランドン・キャンプ
マイク・トンプソン
撮影ディーン・セムラー
出演ケヴィン・コスナー
スザンナ・トンプソン
キャシー・ベイツ
ジョー・モートン
ロン・リフキン
ロバート・ベイリーJr
ジェイコブ・スミス
ジェイ・トーマス

2004年2月21日土曜日

ソルトン・シー

暗い・・・。『死にゆく者への祈り』のミッキー・ロークが好きそうな作品。
途中、変にヒッピー時代の無邪気な若者たちのオチャラケが入るが、シラケるだけだったし。退廃的な時代背景と計画的な復讐劇が全く噛みあってないところが、如何ともしがたい不協和音を醸しだしている。
V・キルマーは好きだが、どう観ても失敗だろう。オチもイマイチ。

原題THE SALTON SEA
製作年2002
製作国アメリカ
時間103
監督D・J・カルーソー
脚本トニー・ゲイトン
撮影アミール・M・モクリ
出演ヴァル・キルマー
ヴィンセント・ドノフリオ
アダム・ゴールドバーグ
ルイス・ガスマン
ダグ・ハッチマン
アンソニー・ラパグリア
グレン・プラマー

2004年2月20日金曜日

プルート・ナッシュ

E・マーフィーのコメディというだけで、すでにB級というイメージがついてしまった。観てもやっぱりB級なのだが、それはそれで前時代のコメディを懐かしむという意味ではそれなりに楽しめる。
プロットがいくら変わっても彼の演技が変わらない以上、どうにもならない。暇つぶしに気兼ねなしに観れるから良いんだけどね。

原題THE ADVENTURES OF PLUTO NASH
製作年2002
製作国アメリカ
時間95
監督ロン・アンダーウッド
脚本ニール・カスバート
撮影オリヴァー・ウッド
出演エディ・マーフィー
ランディ・クエイド
ロザリオ・ドーソン
ジョー・パントリアーノ
ジェイ・モーア
ルイス・ガスマン

2004年2月19日木曜日

フルタイム・キラー

なぜ反町隆史なのか?それが一番の疑問。ストーリーは面白いと思うが、このミスキャストで半減してる。さらに、外国人が喋る日本語の違和感がダメだ。特にA・ラウの日本語は聞いてて辛い。無理に喋らせる必要はなかったんじゃないだろうか。
過剰な演出もいただけない。クライマックスの花火は陳腐だった。重要な要素なのはわかるけどね。
もう少し骨太な方向で撮ると、かなり良くなったんじゃないだろうか。

原題全職殺手/FULLTIME KILLER
製作年2001
製作国香港
時間101
監督ジョニー・トゥ
原作エドモンド・パン
脚本ワイ・カーファイ
ジョーイ・オブライアン
撮影チョウ・シュキョ
出演アンディ・ラウ
反町隆史
ケリー・リン
サイモン・ヤム
チェリー・イン

2004年2月18日水曜日

MUSA -武士-

実在の使節団の話を基にしたフィクションということで、歴史的背景を知っていれば初めからすんなり入り込めたんだろうけど、さすがに最初は流れを把握するのに戸惑った。
効果はあるが迫力と現実味を与えるためだろう戦闘シーンのころころ切り替わるハンディカメラで撮ったような画面構成はあまり好きではない。所々でいいからもう少し引いた画を入れてくれると個々のカッコよさが際立つと思うのだが。『七人の侍』を始めとする黒澤作品を思わせるようなカメラワークとも思えるが、少々くどい気がするのは気のせいではないだろう。しかし、観終わってみれば、変に観せるよりこのほうが良かったのかもしれない。音楽も良かった。
ヨソル(J・ウソン)の寡黙で一途な所やチェ将軍(J・ジンモ~キムタクに見えて仕方がない~)の頑な意地の張り方も良かったが、やはりチン(A・ソンギ)の渋さには適わない。ブヨン姫(Z・ツィイー)はもちろん、登場人物は全てチャーミングで誰にスポットを当てても心を鷲掴みにされる。特にアジア人にはなじみの深い“忠”“義”が主題でもあるだけに、涙を誘われた。

原題MUSA
製作年2001
製作国韓国
中国
時間158
監督キム・ソンス
脚本キム・ソンス
撮影キム・ヒョング
出演チョン・ウソン
チュ・ジンモ
アン・ソンギ
チャン・ツィイー
ユー・ロングァン
パク・チョンハク
パク・ヨンウ
ユ・ヘジン

2004年2月17日火曜日

セッション9

廃墟と化した巨大な精神病院。そこに巣食う不気味な過去の記憶。体力も精神力も消耗するアスベストの除去作業。舞台は完璧に出来上がっている。撮影には実在のダンバース精神病院を使用しているとか。
それぞれの思惑が交差しながら、表向きは黙々と作業を続ける5人。平行して語られる過去の悲劇。そしてある多重人格患者の会話(セッション)を納めた何本ものテープ。遅々として進まない作業に苛々が募る中、セッションが進むに連れ廃墟に狂気が膨らんでいく。そして、セッション9になったとき・・・。
かなり期待できる舞台設定と要素。チャラチャラしないキャスティング。面白いはずなんだけどなぁ。盛り込みすぎてどの伏線も死んでしまってるのが勿体無い。オチは・・・ホラー/サスペンスとしてはイマイチだな。

原題SESSION 9
製作年2001
製作国アメリカ
時間100
監督ブラッド・アンダーソン
脚本ブラッド・アンダーソン
スティーブン・ジェヴィドン
撮影ユタ・ブリースウィッツ
出演デヴィッド・カルーソー
スティーヴン・ジェヴェドン
ポール・ギルフォイル
ジョシュ・ルーカス
ピーター・ミュラン
ブレンダン・セクストンIII

2004年2月16日月曜日

ルール3

『ルール』シリーズとは全くもって関係のない作品だというのにこの邦題は一体・・・。しかも日本語訳の中に無理やりとも思える“都市伝説”の台詞。そんなことしなくても普通に面白いと思うのに。よっぽど売れないと思ったのだろうか。確かに出演陣は地味かもしれないがね。
M・ウィンストンはどこかで観た記憶があるのだが、調べても出てこない。気のせいだろうか。A・ホールデンにしてもかなりど真ん中でヒットするタイプなのだが、覚えがない。『ホット・チック』に出ていたものの、ちょい役の上に髪形も色も違うので観返して初めて気が付いた程度だし。A・ベントルトンは『ショート・サーキット』や『チャンス!』で観たのだろう。何の役だったかはっきりしないが、見覚えはあった。そんな程度。
途中まで一体どんな理由で殺人が行われているのか楽しみだったが、終わってみればなんだそりゃ?的な結末。ホラーなんだけど、感想として印象に残るのは青春映画として。まぁこれはA・ホールデンに目を奪われていた所為か。凄い美人ではないが、タレ目のキュートさにヤラレてしまった。

原題WISHCRAFT
製作年2001
製作国アメリカ
時間102
監督ダニー・グレイヴス
脚本ラリー・カッツ
撮影シュキ・メデンセヴィック
出演マイケル・ウィストン
アレクサンドラ・ホールデン
ハントリー・リッター
オースティン・ベンドルトン
A・J・バックリー
ミート・ローフ・アディ

ノボケイン 局部麻酔の罠

S・マーティン主演ということで、てっきりコメディかと思いきや、大真面目なサスペンス。でもコメディのジャンルに入れたのは、やっぱりコメディだったから。
いつもの喜劇役者ぶりは全然ないが、そこかしこに笑えるシーンが散りばめてあって、それでもシリアスな全体の雰囲気は壊さないように押さえ気味で。さすがだなぁ。しかし作品的には少し物足りない。好みとしてはもっと笑えるようにして欲しかったなぁ。
小さな嘘が段々と修復できなくなる様子は、ここまで大げさじゃなくても一度は経験がある。観ていて心が痛んだ。“あの時正直になっていたら・・・”。劇中では帳尻があうけど、中々現実では難しいね。
チョイ役で出てくるK・ベーコンが一番笑えたかも。

原題NOVOCAINE
製作年2001
製作国アメリカ
時間95
監督デヴィッド・アトキンス
脚本デヴィッド・アトキンス
撮影ヴィルコ・フィラチ
出演スティーヴ・マーティン
ヘレナ・ボナム=カーター
ローラ・ダーン
イライアス・コティーズ
スコット・カーン
キース・デヴィッド
ケヴィン・ベーコン

2004年2月14日土曜日

エンジェル・アイズ

なぜかホラーかミステリーだとばっかり思っていたら、ラブストーリーだった。キャッチ(J・カヴィーゼル)の過去がミステリアスにみせている節はあるが、それも別にたいした謎でもないし。なんでそんな風に思ったのか、それこそ謎。
J・ロペスは女優としてあまり評判が良いとは言えないようだが、なんでだろう。演技に固い印象があるからかなぁ。ロマンスよりもハードな役の方が合ってる気がするというところなら、良い役に巡りあってないだけだろう。
J・カヴィーゼルはどこかで観たことがあると思ったら『ペイ・フォワード』でオスメント君に世話になる浮浪者のジェリー役だった。脇役なんだけど、かなり印象に残ってた。今回も全く役柄は違うんだけど、同じ雰囲気をそのまま持ち込んでたからすぐにダブったんだろう。しかし、彼の風貌で、シャロン(J・ロペス)が惚れるというのには少し違和感があったのは、ただのヤッカミだけじゃないと思う。
きっかけは、シャロンにとっては誰でも良くて、設定上、過去に傷を持つ二人が惹かれあうというというのは分からなくもないが、シャロンとキャッチはあまりにも違いすぎやしないだろうか。余計なお世話かもしれないが、今後二人が幸せになるとは思えない以上、ハッピーエンドとしては観れなかった。
いや、それ以前にミステリ風に進行させる意味は全く感じられない。もっと言えば、題名もしっくりこない。

原題ANGEL EYES
製作年2001
製作国アメリカ
時間103
監督ルイス・マンドーキ
脚本ジェラルド・ディペゴ
撮影ビョートル・ソボチンスキー
出演ジェニファー・ロペス
ジェームズ・カヴィーゼル
ジェレミー・シスト
テレンス・ダッション・ハワード
ソニア・ブラガ

2004年2月13日金曜日

マイ・ラブリー・フィアンセ

まぁ、なんというか。J・レノはコメディを演じるにはちょっと野暮ったい。無理してるように観えてしかたがない。だからあんまり笑えない。本人は大真面目なんだろうけどね。

原題JUST VISITING
製作年2001
製作国アメリカ
時間88
監督ジャン=マリー・コーベル
脚本ジャン=マリー・ポワレ
クリスチャン・クラヴィエ
ジョン・ヒューズ
撮影ウエリ・スタイガー
出演ジャン・レノ
クリスティナ・アップルゲイト
クリスチャン・クラヴィエ
マット・ロス
タラ・リード

2004年2月12日木曜日

GEKICHIN 撃沈

人気のある(?)若手俳優を集めただけの、陳腐なテレビ映画。原題は“エリート”だが、全然エリートとは言えないミスの連発で、苦笑より失笑を誘う。ストーリーもメインキャラクター悪役もオチもステレオタイプ。深夜放送で他に観るものがなくてどうしようもなくて、眠気を誘うには丁度いいかも。

原題ELITE
製作年2000
製作国アメリカ
時間104
監督テリー・カニンガム
脚本テリー・カニンガム
撮影ジャックイズ・ハイキン
出演ジェイソン・ルイス
マキシン・バーンズ
ユルゲン・プロフノウ
ロビン・キヴンズ
ジョエル・ウエスト
スティーヴン・ウィリアムズ

2004年2月11日水曜日

フローレス

平凡と言えば平凡な物語。でも人間のしたたかさというか強さを観た。感動するわけでもなく、泣けるわけでもないが、妙に心に残る。デ・ニーロとP・S・ホフマンの競演が作り上げる雰囲気が良い。
特に意識をしたことがなかったが、P・S・ホフマンは『ツイスター』『パッチ・アダムス』『リプリー』『レッド・ドラゴン』でどっしりと存在感を出していた。今回、彼の演じるラスティは作品の要である(ある意味デ・ニーロより存在感があった)位置で、それをきっちりみせてくれた。

原題FLAWLESS
製作年1999
製作国アメリカ
時間111
監督ジョエル・シューマカー
脚本ジョエル・シューマカー
撮影デクラン・クイン
出演ロバート・デ・ニーロ
フィリップ・シーモア・ホフマン
バリー・ミラー
クリス・バウアー
スキップ・サダス
ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア
ナショム・ベンジャミン

2004年2月10日火曜日

9ヶ月

子供がいたらもっと楽しめたかもしれないというのが正直なところ。
サミュエル(H・グラント)とレベッカ(J・ムーア)が主役なのだが、マーティ(T・アーノルド)とゲイル(J・キューザック)の一家が温かくて良かった。今回のH・グラントはイマイチ。せっかくのコメディなのにもうひとつ乗れてなかったのはJ・ムーアがコメディに向かないからだろうか。しかし、彼女がいるからドタバタではなくハートフルコメディになってる気もするし。要するにちょと中途半端だってことか。
それにしてもR・ウィリアムズの出演は余計だったと思うのは僕だけだろうか?

原題NINE MONTHS
製作年1995
製作国アメリカ
時間103
監督クリス・コロンバス
原作パトリック・ブラウデ
脚本クリス・コロンバス
撮影ドナルド・マカルパイン
出演ヒュー・グラント
ジュリアン・ムーア
トム・アーノルド
ジョーン・キューザック
ジェフ・ゴールドブラム
ミア・コテット
ロビンウィリアムズ

2004年2月9日月曜日

ナッシング・トゥ・ルーズ

T・ロビンスはもっとコメディ作品に出演すれば良いのに、と思わせてくれる。あのしかめっ面は“笑わせる”ことはできないかもしれないが、今回のように良きパートナーと共演することで、“笑われる”演技ができると思うんだけどなぁ。
ニック(T・ロビンス)が順風満帆な人生を転がり落ちるきっかけになったネタはすぐバレる程度の仕込みだけど、そんなのは関係ない。その過程が面白いのであって、テレンス(M・ローレンス)との掛け合いが何とも言えず細かな笑いを誘う。しかし、一番良いのは音楽の使い方。ニックの足に火が付いて踊るシーンなんかは最高。最初から最後まで音楽に気を使っていて一気にもっていかれる。ラストシーンでニックがテレンスのお母さんにぶっ飛ばされるところまで笑いっぱなしだった。

原題NOTHING TO LOSE
製作年1997
製作国アメリカ
時間98
監督スティーブ・オーデカーク
脚本スティーブ・オーデカーク
撮影ドナルド・E・ソーリン
出演ティム・ロビンス
マーティン・ローレンス
ジョン・C・マッギンレー
ジャンカルロ・エスポジート

2004年2月8日日曜日

MEMORIES

『最臭兵器(EP.2)』が一番好み。『老人Z』のノリに似てるからもあるが、頭からっぽにして笑えるバカバカしいのが好き。オチも良い。
『彼女の想いで(EP.1)』は『ソラリス』を彷彿とさせるが、綺麗過ぎて怖くも悲しくもない。ただ、音楽は良かった。
『大砲の街(EP.3)』は絵本を読んでいるような感じ。カメラのパンの仕方が好き。

原題MEMORIES
製作年1995
製作国日本
時間113
監督森本晃司(EP.1)
岡本天斎(EP.2)大友克洋(EP.3)
原作大友克洋
脚本大友克洋
今敏
撮影枝光弘明(EP.1.3)
川口仁(EP.2)
出演(声)磯部勉(EP.1)
山寺宏一(EP.1)
高島雅羅(EP.1)
堀秀行(EP.2)
羽佐間道夫(EP.2)
大塚周夫(EP.2)林勇(EP.3)
キートン山田(EP.3)
山本圭子(EP.3)

2004年2月7日土曜日

ドラえもん のび太の日本誕生

シリーズ第10作目。
藤子・F・不二雄氏が脚本/製作総指揮を務める9作の内の一つ。色眼鏡かもしれないが、さすがというべきだろう。しっかりと冒険している。オチは肩透かしかもしれないが、そんなものはドラえもんには求めていない。どれだけワクワクドキドキできるかが、このシリーズの醍醐味だと勝手に思っている。

原題ドラえもん のび太の日本誕生
製作年1989
製作国日本
時間100
監督芝山努
原作藤子・F・不二雄
脚本藤子・F・不二雄
撮影三沢勝治
出演(声)大山のぶ代
小原乃梨子
野村道子
たてかべ和也
肝付兼太
松岡洋子
永井一郎

2004年2月6日金曜日

ウィロー

初めて観た時にハマッた。R・ハワード監督とかG・ルーカス原作とかは後で知った。ファンタジー大好きという年齢でもなかったが、ファンタジーのオモチャ箱をひっくり返したような登場人物とストーリー展開。ノスタルジーもあってかなり堪能した覚えがある。
DVDの特典映像で知ったが、丁度この頃に実験的にCGを取り入れるようになったそうな。今観るとそのマペットとCGの微妙な使い分けが面白い。現在この作品のリメイクをするとなると映像的にはもちろん良くなるんだろうが、映画的には逆に面白くなくなり、全然売れないんだろうな。あの時期だったからこそできた映像とストーリーだった気がする。

原題WILLOW
製作年1988
製作国アメリカ
時間127
監督ロン・ハワード
原作ジョージ・ルーカス
脚本ボブ・ドルマン
撮影エイドリアン・ビドル
出演ワーウィック・デイヴィス
ヴァル・キルマー
ジョアンヌ・ウォーリー
ジーン・マーシュ
パトリシア・ヘイズ

2004年2月5日木曜日

007/ゴールデンアイ

ボンドシリーズ第17作目。前作の『007/消されたライセンス』から6年のブランクを経てずいぶんと現代風にアレンジされた。冷戦終結後、スパイ物にリアリティがなくなっていく一方で、派手なアクションシーンのリアリティはさておき、スパイ対スパイという構図は違和感がなくて好印象。シリーズとしてのボンドの立場が薄くなっている気がするのは仕方がないことだろう。ピアース・ブロスナンは個人的にファンなので、待ってましたと言いたい。優雅が売りのボンドとしては少し物足りない気もしないでもないが、この際気にしないことにする。
ヒロインを演じたイザベラ・スコルプコは可愛いんだけどヒロインとしては物足りない。ファムケ・ヤンセンの色情狂ぶりの方が印象深い。彼女にはもう少し活躍して欲しかった。この後、イザベラ・スコルプコは『バーティカル・リミット』や『サラマンダー』でスクリーンに登場する度にハードでカッコよくなってきている。また、ファムケ・ヤンセンは『パラサイト』や『X-MEN』シリーズ、『アイ・スパイ』などで観かけるが、相変わらずの色っぽさはさすがだ。
恍けたプログラマー役のアラン・カミングは『007』シリーズが持つ雰囲気から浮いた存在でかなりインパクトがあった。彼らしい存在感だ。また、ちょい役だが、チェッキー・カリョを観れたのも嬉しい。

原題GOLDENEYE
製作年1995
製作国イギリス
アメリカ
時間130
監督マーティン・キャンベル
原案マイケル・フランス
脚本ジェフリー・ケイ
ブルース・フィアスティン
撮影フィル・メヒュー
出演ピアース・ブロスナン
ショーン・ビーン
イザベラ・スコルプコ
ファムケ・ヤンセン
ジョー・ドン・ベイカー
チェッキー・カリョ
ゴッドフリード・ジョン
アラン・カミング

2004年2月4日水曜日

セーラー服と機関銃

薬師丸ひろ子、好きだったなぁ。
今になって観なおすとかなり荒い作りであることが良く分かる。当時絶好調だった彼女の人気だけで売れたんだろうな、と思われる。作品に関しては色々語りつくされているだろうから、時代も違うし今更何も言うまい。

原題セーラー服と機関銃
製作年1981
製作国日本
時間112
監督相米慎二
原作赤川次郎
脚本田中陽造
撮影仙元誠三
出演薬師丸ひろ子
渡瀬恒彦
風祭ゆき
大門正明
林家しん平
酒井敏也

2004年2月3日火曜日

里見八犬伝

当時、薬師丸ひろ子と真田広之とのラブシーンに複雑な想いと共にドキドキした記憶があるのだが、今観ると顔しか映ってないやんっ!と苦笑と共に突っ込んでしまった。
それにしても、薬師丸ひろ子のアイドルらしい大根ぶりがなんとも新鮮だ。だらしなく開いた口元がチャームポイントでもあるのだが、それが表情を硬化させてしまっているのが何とも微妙。しかし、さすが角川映画。脇を固めるキャスティングと、思い切ったSFぶりで、結構面白い。テンポも悪くないし、20年経った今でも十分楽しめた。

原題里見八犬伝
製作年1983
製作国日本
時間136
監督深作欣二
原作鎌田敏夫
脚本鎌田敏夫
深作欣二
撮影仙元誠三
出演薬師丸ひろ子
真田広之
千葉真一
志保美悦子
京本政樹
夏木マリ
萩原流行
岡田奈々
寺田農
大場健二

2004年2月2日月曜日

AKIRA

今観ても全然遜色ない。本当によく出来てる。原作における大友作品の精密さをできるだけ損わない構成と音楽も良かった。ストーリー的には原作の方が断然良いのだが、これはこれで善しとしておこう。押井守監督と方向性が似ているかとも思うが、宗教色や政治色の色濃いイメージがありどちらかというと暗い雰囲気の多い押井作品と違うのは、ストーリーにおけるその潔さじゃないかと勝手に想像している。どちらも好きだが、普段観るなら大友作品の方が好き。特に『老人Z』はマイナーなようだが好きな作品。

原題AKIRA
製作年1988
製作国日本
時間124
監督大友克洋
原作大友克洋
脚本大友克洋
橋本以蔵
撮影三沢勝治
出演(声)岩田光央
佐々木望
小山茉美
玄田哲章
大竹宏
石田太郎

2004年2月1日日曜日

007/ワールド・イズ・ノット・イナフ

シリーズ第19作。
今回は随分と活躍する範囲が狭いような気がしたが、それも観終ってから。最初から最後までソフィー・マルソーに釘付けだったことは否定しない。撮影時で33歳になる彼女は昔『ラ・ブーム』で観たあどけなさの片鱗を残したまま妖艶で役にはまっていた。正反対のイメージを目指したであろうデニース・リチャーズは『スターシップ・トゥルーパーズ』での演技の硬さは多少取れていたもののボンドガールとしてはイマイチ華に欠けるのが残念。作中でとにかく運動量の多いピアース・ブロスナンの苦しそうな顔が、今までになく大変そうな感じがした。敵役のロバート・カーライルの存在感がイマイチだったことも、ボンドらしい“世界を股に掛ける”感があまりなかったことの要因だろうか。
この鑑賞記を書くまで知らなかったのだが、Q役のデスモンド・リュウェリンがこの撮影後に亡くなったらしい。残念なことだ。作中で後継者(ジョン・クリーズ)を紹介するシーンがあるのは偶然なのだろうか。とぼけた発明家として個人的に彼に期待するものは多い。

原題THE WORLD IS NOT ENOUGH
製作年1999
製作国アメリカ
イギリス
時間127
監督マイケル・アプテッド
脚本ニール・バーヴィス
ロバート・ウェイド
ブルース・フィアスティン
撮影エイドリアン・ビドル
出演ピアース・ブロスナン
ソフィー・マルソー
ロバート・カーライル
デニース・リチャーズ
ロビー・コルトレーン
ジュディ・デンチ
デスモンド・リュウェリン
ジョン・クリーズ