どうでもいいことではあるが、主役であるセリーンを演じるK・ベッキンセイルは、種族の敵であるルシアンを演じるM・シーンと交際していた(4歳になる娘が居るとか)が、この作品の撮影中にL・ワイズマン監督と恋に落ち、現在婚約中だとか。
タイトルが示す通り、全編通して画面が暗い。おどろおどろしい感じではなく、最近のアクション映画にあるような硬質感がある。ヴァンパイアとライカン(獣人のこと。この作品ではワーウルフがメイン)の戦争っていうのはアイディアとしては好き。個人的にはこの二つの種族の戦闘シーンは柔と剛の戦いだと想像していたのだが、作中では銃撃戦がメインで多少のワイヤーアクションはあるものの少々物足りない。K・ベッキンセンのレザースーツ姿と凛々しい表情はカッコいいのだが、イマイチアクションが硬いのも残念。
全体的に物語りの入り込みが足りないまま終盤まで行ってしまうので、映像としては良くても(ライカンの変身シーンは良かった)印象に薄くて浅い。セリーンとマイケル(S・スピードマン)とのロマンスもハードに纏めたかったのだろうが、何とも言えず中途半端。結局人物像として一番印象に残ったのはルシアンだけだった。
ラストで次回作を匂わしているが、果たして制作費が集まるのだろうか。TVシリーズとしては良いかもしれない。
原題 | UNDERWORLD |
製作年 | 2003 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 121 |
監督 | レン・ワイズマン |
脚本 | ダニー・マクブライド |
撮影 | トニー・ピアース=ロバーツ |
出演 | ケイト・ベッキンセイル スコット・スピードマン シェーン・ブローリー マイケル・シーン ビル・ナイ アーウィン・レダー ソフィア・マイルズ |