2003年6月20日金曜日

デッドコースター

まさかこれに続編ができるなんて思ってもみなかったからびっくりしつつも期待して観た。このシリーズの最大の面白さは(不謹慎だろうが)“次に誰がどんな死に方をするか”にある。前作でも大いに驚かせてもらったが、今回も十分に面白かった。ストーリーの整合性は2の次。次はこいつだな、と思わせてから何が原因でという部分でたっぷりと引っ張ってからドンとくる見せ方は期待以上だった。クライマックスは無理やり着地した感があるものの、ラストシーンではやっぱりという感じできっちりやってくれた(繰り返すが不謹慎であることは承知の上)。
前作とのつながりである、生き残りのクレア(A・ラーター)の扱いは難しいところであるが、個人的にはちょっと残念。まぁ仕方ないのかもしれない。しかしこの理屈で言うとさらに次回作も作れるということになるのだが。観たい気もするが、ここで止めておくのが妥当だろう。

邦題が『ファイナルデスティネーション2』ではなかったのはなんでだろう。前作を知らなくても十分に楽しめるとは思うが、知ってるからこそ面白い部分も沢山あると思うのに。残念ながら記憶にないのだが、前作はあまりヒットしなかった?

原題FINAL DESTINATION 2
製作年2003
製作国アメリカ
時間90
監督デヴィッド・リチャード・エリス
原案エリック・ブレス
J・マッキー・グラバー
ジェフリー・リディック
脚本エリック・ブレス
J・マッキー・グラバー
撮影ガリー・カポ
出演アリ・ラーター
トニー・トッド
A・J・クック
エニ=ライ・アダムス
ジョナサン・チェリー
アーロン・ダグラス
マイケル・ランデス

2003年6月19日木曜日

デアデビル

こういうヒーロー物の原作の映画化に細かい突っ込みをする必要はまったくない。というか気にするくらいなら観ないほうがいい。デアデビルはやってることはヒーローらしくなくてもヒーローなのだ。ということで納得しておく。
さて、B・アフレックに魅力を感じないのは決して気のせいではないと思う。男前かもしれないが華がない。ニヤリとする口元もだらしないだけでかっこよくない。どうももっさりした印象を受ける。『トータル・フィアーズ』の時は若造役だったからそれでもよかったかもしれないが、ヒーローとしては疑問が残る。
M・C・ダンカンの親玉もいただけない。あの口調は切れる親玉には向かないと思うのだがどうでしょう。それに比べるとC・ファレルのイカレ具合が際立って良かった。しかもスタッフロール中に出てくる彼はこの映画がコメディであることを決定付けてくれたような気がする。多分次回作もあるだろうから、ブルズ・アイ(C・ファレル)観たさに映画を観てしまうだろう。
個人的に嬉しかったのがJ・ファヴローが出てたこと。彼は『フレンズ』の第4シーズンでモニカの彼氏役として暫く出演してたのだが、結構好きだったのだ。いや、それだけ。

原題DAREDEVIL
製作年2003
製作国アメリカ
時間103
監督マーク・スティーヴン・ジョンソン
原作スタン・リー
原案フランク・ミラー
脚本マーク・スティーヴ・ジョンソン
撮影エリクソン・コア
出演ベン・アフレック
ジェニファー・ガーナー
コリン・ファレル
マイケル・クラーク・ダンカン
ジョン・ファヴロー
ジョー・パントリアーノリーランド・オーサー
エレン・ポンピオ
レニー・ロフティン

2003年6月18日水曜日

マトリックス リローデッド

言いたいことは沢山ある。賞賛も批判も山ほど出てる。やはり最近の映画としては話題性が突出してるだけはある。どう観ようと人の勝手だが、とりあえず観たい程度なら映画館に足を運ぶほどではないと思う。マトリックスならではの映像をスクリーンで堪能したいと思わない限り、正直DVDで十分だろう。しかも今回の2は次の3と併せて1本であることも理由の一つ。
確かにアクションは観てて楽しい。ウォシャウスキー兄弟の「コミックのコマを見るような映像を作りたかった」という発想から生まれたあのストップモーションも健在で、監督の映像に対する感覚は凄いものがある。ただ、やはりあの世界感を掴むのは難しい。劇中のあまりにも哲学的な会話は1度では理解し難くどういうことかを考えながら観てるとちっとも面白くない。
前作が幻想的に描かれていたのに対し、今回は少しマトリックスの世界に踏み込んだストーリーになってる分生々しく、全く印象の違うものに感じた。後半のネタ明かしの部分で現実だと思われてた部分があっさり打ち砕かれるとヤラレタと思ってしまったが。
一つ注文をつけるとすれば、ネオ(K・リーヴス)とトリニティ(C=A・モス)とのラブシーン。K・リーヴスは昔からラブシーンが下手だと評判(笑)だけど、今回も冗長だし何の盛り上がりもなく、観てて辛かった。“愛”もテーマの一つだそうだし、必要なシーンだとは思う(後に出てくるトリニティのピンチに対するネオの行動への伏線だと思われる)がこの作品の雰囲気に悲しいほど全く合ってない。
ともかく観て損はしないと思うが、期待すると損をするという実に難しい映画であることは確か。
そうそう、エージェント・スミスがこれほど重要な(そして笑える)役に変化するとは思わなかった。

原題THE MATRIX RELOADED
製作年2003
製作国アメリカ
時間138
監督アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
脚本アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
撮影ビル・ポープ
出演キアヌ・リーヴス
ローレンス・フィッシュバーン
キャリー=アン・モス
ヒューゴ・ウィーヴィング

2003年6月17日火曜日

ソラリス

主題もテーマも方向性も全然違うけど『コンタクト』を思い出した。
これはSFをベースにしたラブストーリー。ソラリスで出会うのは償いをしたくてもできない相手となれば、登場人物達の苦悩も良く分かる。まったりと進む展開とそれに輪を掛ける幻想的な映像はやもすれば鑑賞中に寝てしまいそうになるが、観終わった後に何かが残る作品ではある。
オリジナルの『惑星ソラリス』も原作の『ソラリスの陽のもとに』も知らないが、監督も製作のジェームズ・キャメロンも独自の解釈で描いたと言ってるので全く違うものに仕上がってるから逆に知らない方が楽しめると聞いた。
難しく考えると面白くないが何も考えずに観る類のものではないからじっくりと観れる状態にあるほうが良い。初見では何かもやもやとしたものが残ったが、何度か観ると良いのかもしれない。
J・クルーニーは一見色気があるようで、実は全然艶がない。戸惑いながらソラリスで体験することを受け入れていく主人公クリスの様子を演じてるようで、よく観るとただの大根だと思うのは評価が辛すぎるだろうか。こういった心理的演技が重要な役なのに目が最初から最後まで同じ。ちっとも感情が見えない。彼よりもスノー(J・デイヴィス)が良かった。

原題SOLARIS
製作年2002
製作国アメリカ
時間99
監督スティーブン・ソーダバーグ
原作スタニスワフ・レム
脚本スティーブン・ソーダバーグ
撮影ピーター・アンドリュース
出演ジョージ・クルーニー
ナターシャ・マケルホーン
ジェレミー・デイヴィス
ヴィオラ・デイヴィス
ウルリッヒ・トゥクール

2003年6月16日月曜日

アイ・スパイ

E・マーフィーらしいといえば彼らしい作品。『ビバリーヒルズ・コップ』の頃のようなマシンガントークが楽しい。相手役のO・ウィルソンのボケぶりは少し物足りない気もするが、あれはあれでちょうど良かったのかもしれない。
題材は60年代の同名TVシリーズの映画化だということだが、言われてみれば凸凹コンビのハチャメチャコメディという設定は懐かしい感じもする。しかし、そんなことは気にしないで素直にそこそこ面白かった。
舞台がハンガリーというのも個人的に楽しめた。街中のシーンはほとんどが以前行ったことのある場所だったので当時を思い出して懐かしくなった。

原題I SPY
製作年2002
製作国アメリカ
時間96
監督ベティ・トーマス
原作コーマック・ウィバーリー
マリアンヌ・ウィバーリー
脚本ロナルド・バス
ロバート・ハーリング
デヴィッド・ロン
ジェイ・シェリック
コーマック・ウィバーリー
アリアンヌ・ウィバーリー
撮影オリヴァー・ウッド
出演エディ・マーフィー
オーウェン・ウィルソン
ファムケ・ヤンセン
マルコム・マクダウェル
ゲイリー・コール
ヴィヴ・リーコック

2003年6月15日日曜日

スパイキッズ2 失われた夢の島

シリーズ2作目ということで、期待しつつも期待せずに観た。結果、そこそこ面白く観ることができた。『ドラえもん』張りに次々と出てくる小道具とかミニチュアの動物とかワクワクする要素が沢山あって飽きさせない。ただ、楽しげなのは良いがスパイものとしては路線が大きくずれてしまった感がある。まぁ、楽しければそれで良しとしておこう。
H・J・オスメントの妹であるE・オスメントはお兄ちゃんにそっくり。彼女はこれからどんなキャリアを築いていくのか楽しみだ。

原題SPY KIDS 2: THE ISLAND OF LOST DREAMS
製作年2002
製作国アメリカ
時間100
監督ロバート・ロドリゲス
脚本ロバート・ロドリゲス
撮影ギレルモ・ナヴァロ
出演アントニオ・バンデラス
カーラ・グギーノ
アレクサ・ヴェガ
ダリル・サバラ
アラン・カミング
スティーヴ・ブシェミ
マイク・ジャッジ
ダニー・トレホ
チーチ・マリン
マシュー・オリアリー
エミリー・オスメント
リカルド・モンタルバン
ホランド・テイラー

2003年6月14日土曜日

カンパニーマン

『CUBE』の監督作品だと知ったのは観た後。なるほどね。舞台はアメリカ中彼方此方に移動するのに、画面は常に閉ざされた空間というイメージは『CUBE』そのもの。監督がそんなことを意識したかどうかは知らないが。
実はこれ、ラジオを聞いてたときに“普通のサラリーマンが企業スパイとして活躍する内に2重スパイになったりする話。ともかく面白いから是非観てほしい”という情報のみで観てみたから、現代が舞台で平凡なサラリーマンの身近なサスペンスだと思ってた。ところが、だ。近未来だし、SFチックだし、それこそ『CUBE』並みの迷宮ストーリーだし。ということで、目まぐるしく展開するストーリーと不思議な感覚の映像に引っ張られて最後までどっぷり世界に嵌った。主人公が誰を信用するのかという点とクライマックスの爆破は気に入らない。もう少しスマートな展開があったのではないかと思わなくもない。
モーガン/ジャック(J・ノーサム)の表情が、最初は冴えないただのサラリーマンなのにストーリーが進むにつれ段々と変わっていく様は凄いと思った。最後はかっこよくすら見えたし。

原題CYPHER
製作年2002
製作国アメリカ
時間95
監督ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本ブライアン・キング
撮影デレク・ロジャース
出演ジェレミー・ノーサム
ルーシー・リュー
ナイジェル・ベネット
ティモシー・ウェッバー
デヴィッド・ヒューレット

2003年6月12日木曜日

めぐりあう時間たち

予備知識なしで観たせいか、3つの時代がどう繋がってるのかが気になって世界に入り込むことができなかった。しかも最後まで関わりなく(1951年と2001年の人物的繋がりは多少あったが)終わってしまったので余計にもやもやとしたままになる。幾つかの解説サイトを渡ってようやく納得したが、要するにそれぞれの時代に様々な生と死の問題を抱えて生きる3人の女性の話。誰に共感するか、何を感じるかで全く印象が変わってしまうだろう。
そういう意味で、E・ハリス演じるリチャードに感じるものがあったから2001年が一番理解しやすかったが、身近ということでは1951年のローラ(J・ムーア)が一番良かった。“生活する”というそれだけのことにじわじわと滲んでくる狂気。気が付かないふりをしてるだけで誰にでも1度はあるだろう苦悩がタイムリーに染み込んできた。アカデミー賞を受賞したのはN・キッドマン。確かに役へののめり込み度は彼女が一番であろうが、印象に残ったのはJ・ムーアであった。
原作はピュリッツァー賞を受賞したマイケル・カニンガムのベストセラー小説だそうだ。考え出せばキリがないほど心の奥深くに触れる作品であることは確かだが、重い。そして暗い。軽い気持ちで観る映画ではない。下手に飲み込まれてしまうとかなり辛い思いをしそうだ。

原題THE HOURS
製作年2002
製作国アメリカ
時間115
監督スティーヴン・ダルドリー
原作マイケル・カニンガム
脚本デヴィッド・ヘア
撮影シーマス・マッガーヴェイ
出演ニコール・キッドマン
ジュリアン・ムーア
メリル・ストリープ
スティーヴン・ディレイン
ミランダ・リチャードソン
ジョージ・ロフタス
ジョン・C・ライリー
トニー・コレット
エド・ハリス
アリソン・ジャネイ
クレア・デインズ
ジェフ・ダニエルズ
アイリーン・アトキンス

アバウト・シュミット

何を期待してたわけでもないが、評判にはなっていたのでそれなりの意気込みで画面の前に座った。・・・が、前半はかなり面食らった。老後を迎えた男を笑って良いものかどうか。コメディタッチにしてあるのは理解できるがかなり微妙だ。身につまされるほど人生を生きてはいないがいずれ自分にも訪れるかもしれない様々なありそうな出来事は現実(想像する未来)と非現実(スクリーンの中のファンタジー)の間でゆらゆらとしていた。だから大笑いもできず、共感もしきれずでどう扱っていいものか迷ったまま後半になだれ込んでいった。
J・ニコルソンの脂ぎった嫌らしさは健在(誉め言葉)で、シュミット(J・ニコルソン)がどんな人生を送ってきたかが容易に想像できる。さすがといえばさすがだ。そこにかわいらしさが見え隠れするのは重ねた年齢のせいなのだろう。偏った俳優だが魅力的であることは確かだ。
K・ベイツには相変わらず度肝を抜かれる。まさかヌードになるとは。それにしてもJ・ニコルソンが割と押さえ気味の演技だっただけにK・ベイツの迫力が全体を引き締める役割を果たしていたのはキャスティングの妙というべきだろう。彼女の明け透けな役割がなければちっとも面白くない映画に成り下がっていたに違いない。
さて後半に至ってようやくどう観るかがわかってきた。少し遅かったかもしれないが、ラストシーンではほろりと泣けたので良しとする。

原題ABOUT SCHMIDT
製作年2002
製作国アメリカ
時間125
監督アレクサンダー・ペイン
原作ルイス・ベグリー
脚本アレクサンダー・ペイン
ジム・テイラー
撮影ジェームズ・グレノン
出演ジャック・ニコルソン
キャシー・ベイツ
ホープ・デイヴィス
ダーモット・マローニー
ハワード・ヘッセマン
ジューン・スキッブ
コニー・レイ

2003年6月11日水曜日

メラニーは行く!

最初の30分を観てラストまで読めてしまうようなラブコメディ。まぁそれはそれで安心して観れるから素直に楽しんだ。ただ、邦題はいただけない。メラニー(R・ウィザースプーン)の我侭ぶりを題したんだろうが、内容はそうでもない。原題通りで良かったんじゃなかろうか。

原題SWEET HOME ALABAMA
製作年2002
製作国アメリカ
時間109
監督アンディ・テナント
原作ダグラス・J・エボック
脚本C・ジェイ・コックス
撮影アンドリュー・ダン
出演リース・ウィザースプーン
ジョシュ・ルーカス
パトリック・デンプシー
キャンディス・バーゲン
ダコタ・ファニング
トーマス・カーティス

2003年6月10日火曜日

メイド・イン・マンハッタン

ロマンティックコメディの王道を行くストーリーは観てて安心できる。特別印象に残る作品ではないが、機会があれば何度でも観れるだろう。
『ザ・セル』の時はあまり思わなかったが、J・ロペスが可愛らしくて良かった。残念なのは相手役のR・ファンズがいまいちぱっとしないことだ。

原題MAID IN MANHATTAN
製作年2002
製作国アメリカ
時間105
監督ウェイン・ワン
原作エドモンド・ダンテス
脚本ケヴィン・ウェイド
撮影カール・ウォルター・リンデンローブ
出演ジェニファー・ロペス
レイフ・ファインズ
ナターシャ・リチャードソン
スタンリー・トゥッチ
タイラー・ガルシア・ポジー
ボブ・ホスキンス

2003年6月9日月曜日

タイムマイン

青春SF映画とでも言おうか。コミックでも読むような感覚。時間を止めるというのは昔からあるがそんな陳腐さはあまり感じず、しかしこれといって特筆するところもないのだがそれなりに楽しめる、そんな映画。実にコメントが難しい。自分があの時計を持ってたら何をするだろうなんてことを考えながら観ると楽しいかも。
個人的にはM・ビーンにもっと頑張って欲しかった。悪の親玉ぶりは良かったが、ちょっと活躍の場が少ないのが残念。

原題CLOCKSTOPPERS
製作年2002
製作国アメリカ
時間94
監督ジョナサン・フレイクス
原案ロブ・ヘデン
アンディ・ヘデン
J・デヴィッド・ステム
デヴィッド・N・ワイス
脚本ロブ・ヘデン
J・デヴィッド・ステム
デヴィッド・N・ワイス
撮影ティム・サーステッド
出演ジェシー・ブラッドフォード
フレンチ・スチュワート
ポーラ・ガーセス
マイケル・ビーン
ロビン・トーマス
ジュリア・スウィーニー
ジャネット・ゴールドスタイン

2003年6月8日日曜日

JSA

戦争を知らず、まして民族紛争を知らない者にとっては根の深い部分で理解できない。映画として楽しむことを考えれば非常に残念であるが、現実問題として日本に生まれて良かったと安心してしまった。
南北の兵士が友情を深めていく件では『ロミオとジュリエット』を連想した。ある意味悲恋の物語だと感じる。違和感があったのは捜査官が女性であること。一体なんの意味があったのだろうか。交流していた4人の兵士の男の友情を理解できる捜査官だと進行上問題があったからだろうか。
残念ながら『シュリ』を超える作品だとは思えなかった。

原題JSA: JOINT SECURITY AREA
製作年2000
製作国韓国
時間110
監督パク・チャヌク
原作パク・ジェミョン
脚本キム・ヒョンソク
チョン・ソンサン
イ・ムヨン
パク・チャヌク
撮影キム・ソンボク
出演ソ・ガンホ
イ・ビョンホン
イ・ヨンエ
キム・テウ
シン・ハギュン

2003年6月7日土曜日

チアーズ!

青春スポーツものというジャンルが存在するのかどうかは知らないが、あればこれはまさにそれ。ドラッグも酒もなく、元気一杯にチアリーディングに打ち込む姿は実に清々しい。ロマンスは匂わせるだけ、コメディとしてもストーリーをダレさせない程度に抑えてる。多少のぶつかり合いも混ぜながら(すぐに打ち解けるとこが笑えるというか良いというか)とにかく元気良く前向きなティーンズのドラマ。クライマックスも優勝しないところが好感度アップ。欲を言えば、チアリーディングのシーンをもう少し見たかった。たまーにCTVで大会を見かけることがあるが、あれは凄い。ひとつのスポーツとして認知されるだけのことはあると思う。

原題BRING IT ON
製作年2000
製作国アメリカ
時間100
監督ペイトン・リード
脚本ジェシカ・ベンディンガー
撮影ショーン・マウラー
出演キルステン・ダンスト
エリザ・ドゥシュク
ジェシー・ブラッドフォード
ガブリエル・ユニオン
クレア・クレイマー

2003年6月6日金曜日

ハリケーン・チェイサー

L・ペリーと言えば『ビバリーヒルズ高校白書』シリーズで日本でも割と名が通ってるようだが未見なので知らなかった。ハリケーンを研究する博士にしてはちょっと物足りない気もしないでもないがまぁこんなもんだろう。
びっくりしたのはM・シーン。この人も色んなところに出てくるが、そこまでして働かなくてもよさそうなものなのに・・・。穿った見方をすれば、長女のR・エステヴェスが出演してるところを見ると、彼女を出すために一緒に参加したとか。案外キュートなんだがそれだけじゃ売れないよなぁ。
眠れない夜にたまたまテレビで放送してたから観たんだが、あまりにも型に嵌った展開と内容で少々うんざり。かなり無理のあるシーンの連続は突っ込みがいもあるが、さすがに飽きた。それにしてもアメリカ人って国家陰謀説が好きだよねぇ。

原題STORM
製作年1999
製作国アメリカ
時間90
監督ハリス・ドーン
脚本フィリップ・J・ロス
パトリック・フィリップス
ダイアン・ファイン
撮影ベン・クフリン
出演ルーク・ペリー
マーティン・シーン
ロバート・ノット
レネ・エスティヴェス

2003年6月5日木曜日

ランダム・ハーツ

公開時にはサスペンス色の強い内容の宣伝を打っていたようだが、実は大人の恋愛物語。イメージ的にはハーレクィーンロマンスと言ったところか。
H・フォードは割と好きな俳優ではあるのだが、こういう濡れた演技をさせるには疑問を感じる。ロマンスが似合う役者なら幾らでも居るだろうに。今ならケビン・スペイシーで観てみたいかな。
K・S-トーマスは正直言って好みの女優さんではないのだが、どうにも気になると思っていたら高校生のときに好きになったことのある女の子にそっくりなことに気が付いた。と、それに気が付いてから急に色っぽく見えたりして・・・なんて単純なんだろう。
ラブストーリーとしては、観る精神状態によってかなり印象が左右されそうな感じ。いや、どういう恋愛を経験しているかというべきか。何も考えずに観るには勿体無いだろう。

原題RANDOM HEARTS
製作年1999
製作国アメリカ
時間132
監督シドニー・ポラック
原作ウォーレン・アドラー
脚本カート・リュードック
撮影フィリップ・ルースロ
出演ハリソン・フォード
クリスティン・スコット=トーマス
チャールズ・S・ダットン
ボニー・ハント
ポール・ギルフォイル

2003年6月4日水曜日

ダブル・ジョパディ

“同じ人間を2度殺すことはできない”という法律の穴を使うというアイディアだけに満足してしまったような作品。
リビー(A・ジャッド)の子供を思う母親の気持ちはわかるが、あまりにも無計画で無茶な行動は呆れるほど。アクション映画でも撮りたかったのか?と思ってしまうようなシーンの連続にサスペンスとしての面白さが欠けてしまった。折角のアイディアがこれじゃ勿体無い。
T・L・ジョーンズの役どころも中途半端で、何故そこまで追う?と思わずにはいられない。追う者と追われる者という対比なんだろうが、その辺りも緊張感に欠けるのでいまひとつ。脚本が穴だらけというと偉そうに聞こえるが素人目にもこれじゃぁちょっと・・・。
A・ジャッドはどこかで観たことあるんだよなぁと思ってたら“ホンダライフ”のCMに出てた女優と聞いて納得。

原題DOUBLE JEOPARDY
製作年1999
製作国アメリカ
時間105
監督ブルース・ベレスフォード
脚本デヴィッド・ワイズバーグ
ダグラス・S・クック
撮影ピーター・ジェームズ
出演アシュレイ・ジャッド
トミーリー・ジョーンズ
ブルース・グリーンウッド
アナベス・ギッシュ
ロマ・マフィア

2003年6月3日火曜日

プラクティカル・マジック

初見では確か飛行機の中で字幕なしで観たから細かい部分でちゃんと理解してなかったが、割と面白いという記憶があった。しかし日本公開時には2大女優の共演ということで話題になったはずなのに興行的にあまり成功しなかった。確かに今観ても特別流行る要素はないように思える。N・キッドマンとS・ブロックの共演は陰と陽みたいなもので、はまれば凄い効果が期待できそうだが活かしきるにはあまりにも難しい。この映画は後者だったようだ。
とはいえ、個人的にはけっこう気に入ってる。クライマックスでサリー(S・ブロック)がジリアン(N・キッドマン)の手を握って「逝かないで・・・」というシーンではホロリとしてしまった。
初見の時も思ったが、魔女という設定は『イーストウィックの魔女たち』を思い出した。あれはもっとホラー的なブラックコメディとしてはっきりしてたが、これはロマンスと姉妹愛がごっちゃになってさらにサスペンスなのかロマンスなのかはっきりしない。前半と後半で別の映画みたいになってしまってるのが残念だ。

原題PRACTICAL MAGIC
製作年1998
製作国アメリカ
時間104
監督グリフィン・ダン
原作アリス・ホフマン
脚本ロビン・スウィコード
アキヴァ・ゴールズマン
アダム・ブルックス
撮影アンドリュー・ダン
出演サンドラ・ブロック
ニコール・キッドマン
ストッカード・チャニング
ダイアン・ウィースト
エイダン・クイン

2003年6月2日月曜日

スクリーム

C・コックスが観たいが為に観た。『フレンズ』で観る彼女は黒髪だがここでは金髪で中々良い感じ。この作品で共演したD・アークエットと後に結婚するのだが、肝心の彼はここではあまりカッコイイ役ではない。しかも何故か彼が演じるデューイが犯人だと思ってたから余計に冴えない(劇中で被害者を襲う犯人は結構簡単に反撃に遭うから)感じがした。
しかしこれ、ホラーというよりコメディ色が強い。D・バリモアが冒頭に殺されるシーンだけ怖くて後は・・・。なのに何故か面白い。途中にあるホラー映画談義なんかは思わず「そうそう」と頷いてしまった。所謂ねっとりとしたディープなホラーとは違い若者向けの怖さも笑いも同レベルっていう感じがピントに合うのかもしれない。シリーズ2以降はちょっと路線が変わるらしいけどぜひ観てみたい。それから『最終絶叫計画』を観る予定。

原題SCREAM
製作年1996
製作国アメリカ
時間111
監督ウェス・クレイヴン
脚本ケヴィン・ウィリアムソン
撮影マーク・アーウィン
出演ネイヴ・キャンベル
スキート・ウールリッチ
マシュー・リラード
コートニー・コックス
デヴィッド・アークエット
ジェイミー・ケネディ
ローズ・マッゴーワン
ドリュー・バリモア

2003年6月1日日曜日

ブラック・メール/脅迫

子供の頃に父親の転勤に連れられて何度か引越しをしている(行き先は東京か大阪)おかげで、残念ながらこういったシチュエーションはイマイチピンとこない。田舎、幼馴染、しがらみ、家系、などあまり縁がないせいか、憧れはあるものの理解はすれ同情はしない。苛立ちを抱えたまま大人になれずに大きくなってしまった若者の無軌道な行動の行き着く先は?といった感じの流れだがサスペンスとしてもオチがシックリこない。観てるこっちが苛立ちを抱えてしまいそうになる。
J・スペイダーが『スターゲイト』の時と正反対な役柄を好演している。体つきもずいぶん違うように見えるのだが、ほんとに鍛えたのかそれとも単に役の印象だろうか。目がかなり印象的で、狂気を演じればハリウッドの中でもイイ線いく俳優だと思う。もっと露出して欲しいものだ。

原題KEYS TO TULSA
製作年1996
製作国アメリカ
時間114
監督レスリー・グリーフ
原作ブライアン・フェア・バーキー
脚本ハーレイ・ペイトン
撮影ロバート・フラッセ
出演エリック・ストルツ
ジェームズ・スペイダー
デボラ・アンガー
ジョアンナ・ゴーイング
マイケル・ルーカー
ジェームズ・コバーン
キャメロン・ディアス