2003年4月10日木曜日

タキシード

J・チェンのアクションを期待すると肩透かしにあうが、アイディアは面白いし、コメディとして軽く観るには十分に面白い。あのタキシード欲しいと思ったし(笑)
それにしても、ハリウッドで成功したとは言え、東洋人のキャラクターってやっぱりこういう設定から抜けられないのかねぇ。

原題THE TUXEDO
製作年2002
製作国アメリカ
時間99
監督ケヴィン・ドノヴァン
原案フィル・ヘイ
マット・マンフレディ
マイケル・J・ウィルソン
脚本マイケル・J・ウィルソン
マイケル・リーソン
撮影スティーブン・F・ウィンドン
出演ジャッキー・チェン
ジェニファー・ラヴ・ヒューイット
ジェイソン・アイザック
デビ・メイザー
リッチ・コスター
ピーター・ストーメア

2003年4月9日水曜日

コール

子供の誘拐事件を普通に描いた普通の作品。まぁ派手なアクションもどきが一瞬あるが、“そこまでしてでも”っていう親の必死さを表現しようとしたんだろうが失敗に終わってる。
脚本において犯人側と被害者側の視点がぼやけてしまったせいで、観る側の感情移入が難しくなり全体的に中途半端。
さすがにC・セロンがK・ベーコンに比べて見劣り感がある。キャスティングボードではC・セロン v C・ラヴとS・タウンゼント v K・ベーコンという図式ができるはずなのだが、どちらも薄い。要するに緊迫感がないまま(予想通りの)ラストシーンまでなだれ込んでしまう。しかし、あえて言うなら“試合にはC・セロン&S・タウンゼント組みの勝ちだが勝負ではC・ラヴ&K・ベーコン組みの勝ち。
観ていてフラストレーションが溜まりそうになるのだが、幸か不幸かP・T・ヴィンスとD・ファニング(そういえば『I am Sam』でも同じような役所だったが、こんどは重度の喘息持ちを見事に演じてる)のコンビが空気抜きをしてくれている。

原題TRAPPED
製作年2002
製作国アメリカ/ドイツ
時間105
監督ルイス・マンドーキ
原作グレッグ・アイルズ
脚本グレッグ・アイルズ
撮影フレデリック・エルムズ
ピョートル・ソボチンスキー
出演シャーリーズ・セロン
コートニー・ラヴ
スチュアート・タウンゼント
ケヴィン・ベーコン
プルイット・テイラー・ヴィンス
ダコタ・ファニング

2003年4月7日月曜日

恋する40days

「40日間の禁欲?余裕やん。」と思える人生を送ってきた気もする(悲)が、自慰行為もとなるとやっぱり辛いかなぁ。J・ハートネットは役になりきるために試してみたそうだが、2週間で気が狂いそうになったとか。若いって良いね。
J・ハートネットはイライジャ・ウッドと共演した『パラサイト』で妙に印象に残った可愛い表情をするなぁと思っていたが、やはりあの作品で注目され後に『ブラックホーク・ダウン』『パール・ハーバー』(どっちも未見)に出演したらしい。もう少し年齢を重ねた後にどんな役者になるのかが楽しみ。S・ソサモンは初めは一目惚れするような感じでもないように見えたが、登場シーンを重ねる度に魅力的に見えてきた。やっぱ目かな。彼女は期待の新人なんだそうで『Rock You!』(未見)で大抜擢されたシンデレラガールなんだと。楽しみ楽しみ。その他の脇を固めるのも20代の演技派と言われる役者たちでこれからあちこちで見かけることになるだろう。P・コスタンゾは古い友人に風貌が似てたので笑ってしまった。個人的に彼に期待。
青春ラブコメディというジャンルになるこの作品。言いたいことは分かるがカットした方が良いだろう変なCGが途中に入ったりするが、マット(J・ハートネット)が誓いを守るために我慢する様子を笑えるか(逆に言うと邪魔する友人達を許せるかどうか)どうかがポイントだと思う。年齢的に同調するというよりノスタルジックに観てしまったが十分面白かった。

原題40 DAYS AND 40 NIGHTS
製作年2002
製作国アメリカ
時間93
監督マイケル・レーマン
脚本ロブ・ペレス
撮影エリオット・デイヴィス
出演ジョシュ・ハートネット
シャニン・ソサモン
パウロ・コスタンゾ
ヴィネッサ・ショウ
アダム・トレーズ
グレン・フィッツジェラルド

2003年4月6日日曜日

ブリジット・ジョーンズの日記

原作は世界各地でベストセラー。女性の為のストーリーというフレコミだったからちょっと観るのが遅れたが、これは男でも結構笑える。全体的に甘ったるいが、主役3人のかもし出す雰囲気が上手く気分を乗せてくれる。
R・ゼルウィガーは6キロも増量した上に“それでいいのか?”と思えるくらい汚れ(?)を演じてる割に相変わらずキュートだ。イギリスの女性には見えないけどね。C・ファースはピンとこないんだけど朴とつとした雰囲気を演じてたとすればばっちりハマッてたのだろう。H・グラントは今まで観た彼の役柄とは違い、良い感じのへたれ具合。もういい年だもんね。好青年もないか。
ちょっと大げさだが、このブリジット・ジョーンズの物語(映画としてではなくて)をどう感じるかで、その女性の人生観がわかるかもしれない。周りの女性に聞いてみたいものだ。

原題BRIDGET JONES'S DIARY
製作年2001
製作国アメリカ
イギリス
時間97
監督シャロン・マグアイア
原作ヘレン・フィールディング
脚本ヘレン・フィールディング
アンドリュー・デイヴィス
リチャード・カーティス
撮影スチュアート・ドライバーグ
出演レニー・ゼルウィガー
コリン・ファース
ヒュー・グラント
サリー・フィリップス
シャーリー・ヘンダーソン
ジェームズ・キャリス
エンベス・デイヴィッツ

ムーラン・ルージュ

予告の映像を観る限りでは豪華絢爛・これぞまさにミュージカルって感じかと思ってたら・・・全然違うじゃない。しかも前半部分はコメディだし。さらに後半はディープな悲恋。映像はめまぐるしく入れ替わり、ストップモーションやらCGやら満載。その上、“1899年のパリ”という設定なのに70’sや80’sのポップスがバシバシ使われてる(これらのアレンジがまたすごく良い)。豪華絢爛よりも退廃的。ミュージカルというよりもミュージックビデオ。そんな感じの映画。
しかしこれがまた面白い。ふと、『バンデッドQ』や『バロン』に雰囲気が似てる(内容もジャンルも全く正反対といえるくらい違うが)と思った。
N・キッドマンがすごく綺麗で儚くて良い。それだけでも観る価値ある。映画的にはアカデミー賞向きじゃないと思うけど、ノミネートされたのも頷ける。ぜひ獲って欲しかった。
オープニングからエンドロールの最後まで、一貫した過剰とも言える演出を好きになれるかどうかがこの映画の評価の分かれ目だろうね。僕は好き。

(2009/05/06再見)
やっぱ好きだ。E.マクレガーの声も、めまぐるしい演出も。悲恋は好みじゃないけどね。

原題MOULIN ROUGE!
製作年2001
製作国アメリカ
時間128
監督バズ・ラーマン
脚本バズ・ラーマン
クレイグ・ピアース
撮影ドナルド・M・マカルパイン
出演ニコール・キッドマン
ユアン・マクレガー
ジョン・レグイザモ
ジム・ブロードベント
リチャード・ロクスバーグ
マシュー・ウィテット
カイリー・ミノーグ

2003年4月5日土曜日

梟の城

公開前の予告編を観たらなんとなく惹かれて、原作を読んだらもっと観たくなった。いや、邦画に期待をしてはいけない。頭でわかってても、面白い本を映像で観たいと思うのは止められない。でも、ロードショウを観逃してそのまま忘れてた。・・・忘れてて正解。
観なきゃ良かったとまでは言わないが、やはりとほほ。中井貴一が軽いと感じたのは仕方がないことなのだろうか。もっとこう、ストイックな感じが欲しかったよ。

原題梟の城
製作年1999
製作国日本
時間138
監督篠田正浩
原作司馬遼太郎
脚本篠田正浩
成瀬活雄
撮影鈴木達夫
出演中井貴一
鶴田真由
葉月里緒菜
上川隆也
根津甚八

2003年4月4日金曜日

アンドリューNDR114

序盤から『A.I.』を思い出して苦しくなった。ストーリーが進むにつれ想像とおりの展開になっていくのを観て切なくなった。『A.I.』のデイビッド(H・J・オスメント)が“残酷な童話版/ピノキオ”そのものならアンドリュー(R・ウィリアムズ)は“漫画版/大人のピノキオ”といったところか。コケティッシュな部分はさすがにR・ウィリアムズの得意とする分野でもあるので素直に顔が緩むのだが、あまりにも我の強い(本来なら彼の苦悩と受け取るべきなのだろうが)欲求とそれを実現していく彼には、共感よりも想像できる周囲の反発と彼自身の未来を思い心が痛んでくる。唯一ラストシーンに出てくるガラテア(カーステン・ウォーレン)に救われた気がした。
実に多種多様なところで語り尽くされた感のある問題なのだが、ここで結局孤独な永遠の命よりも愛のある寿命を得たアンドリューは、やっぱり人間のないもの強請りを戒める訓示なんだろうなぁなどと考えてしまうのだった。だから、例えば“リトルミスあるいはポーシャ(いずれもE・デイヴィッツ)が機械化して共に永遠に幸せに生きる”などという結末は(奇しくも作中で世界司法(?)の議長が言った“永遠の命を持つものに対し人類は羨望と怒りを感じる(台詞として正確ではありません)”という言葉とおり)あまりにもファンタジスティックで観客は納得しないだろう。永遠の命はまだまだ我々にとって現実味がなさすぎる。

原題THE BICENTENNAIL MAN
製作年1999
製作国アメリカ
時間131
監督クリス・コロンバス
原作アイザック・アシモフ
脚本ニコラス・カザン
撮影フィル・メヒュー
出演ロビン・ウィリアムズ
エンベス・デイヴィッツ
サム・ニール
オリバー・プラット
カーステン・ウォーレン

2003年4月3日木曜日

メリーに首ったけ

面白かった。一歩間違えればかなり際どく、下品で引きそうになるようなシーンもC・ディアスのあのあっけらかんとした笑顔が救ってる。特別美人とは思わないが、魅力的だよね。B・スティラーは『ミート・ザ・ペアレンツ』の時の役回りと同じ。あ、こっちの方が先か。しかし、あの作り物丸出し(それが狙いだと思うが)の犬との格闘シーンととても学生には見えないB・スティラーは必見。本物じゃないから安心して笑える。
なんだろう。一つ一つは大した事ないんだけど、最後まで面白かった。上手く書けないや。

原題THERE'S SOMETHING ABOUT MARY
製作年1998
製作国アメリカ
時間119
監督ボビー・ファレリー
ピーター・ファレリー
脚本エド・デクター
ジョン・J・ストラウス
ピーター・ファレリー
ボビー・ファレリー
撮影マーク・アーウィン
出演キャメロン・ディアス
ベン・スティラー
マット・ディロン
リー・エヴァンス
クリス・エリオット
リン・シェイ

2003年4月2日水曜日

スターシップ・トゥルーパーズ

原作『宇宙の戦士』を想像して観るとがっくりくる(パワードスーツは予算の関係でカットされたとか)が、これはこれで面白かった。P・ヴァーホーデンは『ロボコップ』『トータル・リコール』『インビジブル』(『氷の微笑』もだが)の監督だと言えば、なるほどと思ってしまった。戦闘シーンはかなりグロい描写なのに全体に流れる画面の雰囲気はコメディ。ニュース映画風のカットの挿入は太平洋戦争のパロディ(『一番良いジャップは死んでいるジャップだ』『船は揃った、飛行機も。後はあなただ』等)だとか。
完全無欠のSFなのに青春ドラマ。人物描写がここまで薄いのも演出の内なんだろうと清々しい。CGも全く違和感ないし。
出演陣ではM・アイアンサイドがぴか一。『V』シリーズで強烈なインパクトがあったが、ここでもやっぱり魅せてくれる。渋い脇役だ。他の役にしても、これだけステレオタイプが揃って、しかもストーリーも王道をひた走ってる割に見飽きないのは、やっぱり映像の軽さと巧さなんだろう。ジャンルはSFにしたが、コメディとして観るのが良。

原題STARSHIP TROOPERS
製作年1997
製作国アメリカ
時間128
監督ポール・ヴァーホーヴェン
原作ロバート・A・ハインライン
脚本エド・ニューマイヤー
撮影ヨスト・ヴァカーノ
出演キャスパー・ヴァン・ディーン
ディナ・メイヤー
デニース・リチャーズ
ジェイク・ビューシイ
ニール・パトリック・ハリス
クランシー・ブラウン
パトリック・マルドゥーン
マイケル・アイアンサイド

2003年4月1日火曜日

大災難

スティーブ・マーティンとジョン・キャンディの共演というだけで、面白くないわけがない。ストーリー展開上、多少の強引さはあっても延々と続く二人の掛け合いが絶妙なのでOK。しかもドタバタのコメディじゃなくてしっかりハートフルに仕上がってる。ラストのデル(J・キャンディ)の切ない笑顔には思わずほろりとさせらせた。
冒頭にちらっと台詞もないままケヴィン・ベーコンが出てるのに驚いた。でもいかにも彼らしいちょい役なのでにやりとしてしまう。
この映画をTVではなく、DVD等で観る場合はエンドロールの最後まで観て欲しい。エンドロールの初めに流れる曲は劇中の二人の台詞を音源にミキシングした曲で、これだけで笑える。さらに最後の最後で観た人が皆思わず同じ突っ込みをすると思われる1シークエンスがあるので観逃さないように。

原題PLANES,TRAINS AND AUTOMOBILES
製作年1987
製作国アメリカ
時間93
監督ジョン・ヒューズ
脚本ジョン・ヒューズ
撮影ドナルド・ピーターマン
出演スティーブ・マーティン
ジョン・キャンディ
ライラ・ロビンズ
ケヴィン・ベーコン