2003年1月11日土曜日

突入せよ!『あさま山荘』事件

見応えはあった。時間的な制約か描き切れなかった部分が沢山あって勿体無いと思うシーンがあったし、意図はわかるがいらないシーンも沢山あったが、佐々氏(役所広司)に感情移入できた。良くも悪くも邦画なんだけど、日本人には十分過ぎるほど理解できるジレンマが観てる側にはっきりと伝わってきて最後まで飽きなかった。オススメはしないが、観ても損はしないと思う。それにしても、実話が基でしかも主役が原作者なのだが、フィクションであることを冒頭に断ってるのは一体なぜ?そんなに脚色したのだろうか。

原題突入せよ!『あさま山荘』事件
製作年2002
製作国日本
時間133
監督原田眞人
原作佐々淳行
脚本原田眞人
撮影阪本善尚
出演役所広司
宇崎竜童
伊武雅刀
藤田まこと

2003年1月10日金曜日

スパイダーマン

まぁ、こんなもんでしょ。アメリカじゃかなり売れたらしいけどね。20年前なら勢いでイケた設定や特撮も今の技術だと技術背景とか科学的根拠とかかなりしっかりしておかないと観る側も納得しないし、映像的にも魅せる要素が強すぎてどうしてもストーリーで引っ張っていくだけの脚本にできないのが可哀想・・・なんて偉そうだが、要するにコミックが好きな人のために作られた映画だからそれ以外の人にはちょっとねってこと。ヒロインはもひとつ可愛くないしさ。唯一良かったのがW・デフォー。随分人相が変わってカッコよくなったと思うんだけど、万人受けする人じゃないか。

原題SPIDER-MAN
製作年2002
製作国アメリカ
時間121
監督サム・ライミ
原作スタン・リー
スティーヴ・ディッコ
脚本デヴィッド・コープ
撮影ドン・バージェス
出演トビー・マグワイヤ
ウィリアム・デフォー
キルステン・ダンスト
ジェームズ・フランコ
J・K・シモンズ

2003年1月9日木曜日

エボリューション

何ていうか・・・おバカ映画?面白い題材だからちょっと期待したんだけど、コメディとしてもアメリカ的過ぎて笑いが乾く。『ゴーストバスターズ』の監督だって聞いてちょっと納得。でもあっちはまだ面白いのにね。そうか、あの当時のままの感覚で作った感じだからズレてるのか。D・ドゥカヴニーも『Xファイル』以後大変やね。

原題EVOLUTION
製作年2001
製作国アメリカ
時間103
監督アイヴァン・ライトマン
原作ドン・ジャコビー
脚本ヂヴィッド・ダイアモンド
デヴィッド・ウェイスマン
ドン・ジャコビー
撮影マイケル・チャップマン
出演デヴィッド・ドゥカヴニー
ジュリアン・ムーア
オーランド・ジョーンズ
ショーン・ウィリアム・スコット

2003年1月8日水曜日

千と千尋の神隠し

良くも悪くも宮崎駿節満載。ジブリ作品の全ては好きではないが、これは良かった。たっぷり笑ったし、じんわり心があったまったし。映画館で一緒に観た友人は自分は顔なしだと言っていたが、同じことを感じた。最後に彼の居場所ができたことで救われたと思った人はきっと沢山いたはず。それはそうと、ハクを観た瞬間に“ヒカルの碁(週刊少年ジャンプで連載/集英社)”の「塔矢アキラ」だと思ったのは俺だけ?

原題千と千尋の神隠し
製作年2001
製作国日本
時間125
監督宮崎駿
原作宮崎駿
脚本宮崎駿
撮影
出演(声)柊瑠美
入野自由
夏木マリ
菅原文太
玉井夕海
内藤剛志
沢口靖子

2003年1月7日火曜日

ソードフィッシュ

スタイリッシュな映像と妙なテンポの速さで面白かった。“大どんでん返し”が売りだったらしいが、それは全く期待しないほうがいい。予測不能な“ミスディレクション=錯覚”ってのも全く機能してないよ。伏線も中途半端だし、可哀想なくらい先の展開が読めるからね。それよりもH・ベリーの可愛さとJ・トラボルタのイカレ具合を楽しんだほうが良い。H・ジャックマンは『X-メン』に出てたのね。言われて気がついた。人相別人じゃん。やっぱあのもみ上げのせいか。脚本・ストーリー、人物像やラストシーンに至るまで突込みどころ満載なので細かいことは気にしないほうが楽しめる。アクション娯楽映画だし感情移入するような話でもないしね。結構酷評されてるけど、割と好きだな。

原題SWORDFISH
製作年2001
製作国アメリカ
時間99
監督ドミニク・セナ
脚本スキップ・ウッズ
撮影ポール・キャメロン
出演ジョン・トラボルタ
ヒュー・ジャックマン
ハリー・ベリー

2003年1月6日月曜日

ホワイトアウト

色んなとこでかなり酷評をされてるんだけど、邦画への期待の裏返しってことで。素直に観ればそこそこ楽しめる作品であると思う。予算の桁が違うハリウッドと比べたら可哀相でしょ。ただもう少し、悪役を含む何人かの登場人物の人物像をしっかり描いてくれればもっと味が出たんじゃないかというのが残念。派手なアクションにこだわりすぎた結果だろうか。

原題ホワイトアウト
製作年2000
製作国日本
時間129
監督若松節朗
原作真帆裕一
脚本真帆裕一
飯田健三郎
長谷川康夫
撮影山本英夫
出演織田裕二
松嶋菜々子
佐藤浩市
石黒賢

2003年1月5日日曜日

クライム・アンド・パニッシュメント

原作はドフトエスキーの『罪と罰』。言われてみれば確かにそうかもしれないが、あんまり気にしないほうがいいかも。特に信仰心がないからかもしれないが、ヴィンセント(ヴィンセント・カーシーザー)の行動に違和感があるのは仕方ないか。それは抜きに観ても教育映画(昔は学校行事で映画館に映画を観にいったんだが、今もあるんだろうか?)にでもするといいんじゃなかろうか。ただ、子供にとっては主題を理解するにはちょっと難解かもね。いずれにせよ、最後まで目を離せなかったのは事実。

原題CRIME AND PUNISHMENT IN SUBURBIA
製作年2000
製作国アメリカ
時間100
監督ロブ・シュミット
脚本ラリー・グロス
撮影ボビー・ブコウスキー
出演モニカ・キーナ
ヴィンセント・カーシーザー
エレン・バーキン
マイケル・アイアンサイド
ジェームズ・デベロ
ジェフリー・ライト

2003年1月4日土曜日

ファイナル・デスティネーション

製作側が期待した“『スクリーム』を観るような客層”をターゲットにしてるだけあって、死のシーンはどれも強烈。でも目を逸らしたくなるようなものではなく仕上がってるのはホラーだからか。実は観終わるまでホラーだとは思ってなかった。予知能力がキーになってると聞いていたからSFチックな作品だと勘違いしてて、“死の計画”を解き明かすのがポイントだと思ってた。いや、ある意味そのとおりなんだろうけど、ストーリーよりも映像でぐいぐい持っていくタイプの映画なので最後まで気が抜けない。結局冒頭に書いた性格のホラーなので原作にあった霊的要素を取り込んだラストを一旦撮ったものの、試写で不評だったために作り変えたそうだ。確かに未公開版は最後でテンションが下がるから公開版の方が最後まで一貫してホラーなのでいいと思う。観たことのある顔はいるが、大物俳優が出てないってのも入り込み易かった理由の一つか。

原題FINAL DESTINATION
製作年2000
製作国アメリカ
時間97
監督ジェームズ・ウォン
原作ジェフリー・レディック
脚本グレン・モーガン
ジェームズ・ウォン
撮影ロバート・マクラクラン
出演デヴォン・サワ
アリ・ラーター
カー・スミス

2003年1月3日金曜日

ボーン・コレクター

緊張感とテンポの速さは良い。D・ワシントンの存在感は流石。それとA・ジョリーがこんなに巧い役者だったとは!?しかもチャーミングだし。『トゥーム・レイダー』のときはアクションに走りすぎてたせいか良いとは思わなかったんだが。さて、この映画、ミステリーのカテゴリーに入るらしいのだが、そんな期待は微塵もすべきではない。観客に推理させようなんて意図は全くないし、犯人は複線のかけらもなく唐突に明かされるし。思わず「誰?お前?」って突っ込んじゃったもん。さらに死んでほしくない人が死ぬし、犯人との格闘に至っては・・・。ラストはいただけないよ。まぁ観て損した気分にはならなかったけど、もうちょっとサイコスリラー的な要素を盛り込んだらもっと面白くなったんじゃないだろうかと思うと残念。原作はシリーズ化されてて、かなり面白いらしいから是非読んでみたい。

原題THE BONE COLLECTOR
製作年1999
製作国アメリカ
時間117
監督フィリップ・ノイス
原作ジェフリー・ディーヴァー
脚本ジェレミー・アイアコン
撮影ディーン・セムラー
出演デンゼル・ワシントン
アンジェリーナ・ジョリー
ルイス・ガスマン
マイケル・ルーカー
クィーン・ラティファ

2003年1月2日木曜日

テルマ&ルイーズ

面白かった。ロードムービーってちょっと苦手意識があるんだけど、ラストシーンまでしっかり引っ張っていかれた。ラストの展開は予想通りでやるせないんだけど、そんなことを意識させないシーン構成のお陰でちょっと救われた。他のエンディングだとがっかりするだろうしね。S・サランドンは『依頼人』のイメージが大きいんだけど、『イーストウィックの魔女たち』の方が好きだな。G・デイヴィスの役どころは前半が『プリティ・リーグ』で後半が『カットスロート・アイランド』と言ったところか。大きな口の笑顔が印象的で元気な役が似合う女優さんだね。B・ピットが若いのも見所か。今の声と違うように聞こえるんだけど、わざとなんだろうか。ヨゴレの二枚目って役はこの頃からなのね。あ、そうそうM・マドセンってカッコいいよね。どっちかっていうとB級に多く出演してて『スピーシーズ』が印象的。『ウォーゲーム』に出てたとは知らなかった。

原題THELMA & LOUISE
製作年1991
製作国アメリカ
時間128
監督リドリー・スコット
脚本カーリー・クォーリ
撮影エイドリアン・ビドル
出演スーザン・サランドン
ジーナ・デイヴィス
マイケル・マドセン
ブラッド・ピット
クリストファー・マクドナルド

2003年1月1日水曜日

アビス (完全版)

『アポロ13』のときもそうだったけど、E・ハリスがカッコいい。M・ビーンも『ターミネーター』とか『エイリアン2』でも良かったし、存在感あるね。髭が役にハマッてた。作品自体はエイリアンの描き方がイマイチで前半と後半の落差がありすぎて、せっかく良い感じで進んでたテンションとドラマ性が一気に腑抜ける感じ。別の映画かと思うくらい。ちょっと残念。せっかくいいドラマなんだからエイリアンおちにしなくても良かったんじゃないだろうか。

原題ABYSS
製作年1989
製作国アメリカ
時間171
監督ジェームズ・キャメロン
脚本ジェームズ・キャメロン
撮影ミカエル・サロモン
出演エド・ハリス
メアリー・エリザベス・マストラントニオ
マイケル・ビーン