淡々と進むストーリーの中で、やんちゃなレッド(T・マグワイア)やシービスケットに亡くした子供を重ねるハワード(J・ブリッジス)が痛々しくもあり、彼の父親としての愛を感じた。ラストの展開は判っているからこその安心感。下手に盛り上げようとしないのが良かった。1番印象に残ったのはジョージ(G・スティーヴンス)のレッドに対する友情。“心が砕かれるよりも足を砕く方を選ぶ”という台詞とラストに併走するシーン。
T・マグワイアは『スパイダーマン』でイメージが固定するのを嫌ったそうだが、無用の心配だろう。J・ブリッジスは一瞬ウィリアム・ハートと間違えたのだが、全然違うね。『タッカー』の印象が強かったが、良い歳の重ね方をしてる。派手さはないが、落ち着いた良い俳優。1番気に入ったのは、実況のマクゴッコリン(W・H・メイシー)。
原題 | SEABISCUIT |
製作年 | 2003 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 141 |
監督 | ゲイリー・ロス |
原作 | ローラ・ヒレンブランド |
脚本 | ゲイリー・ロス |
撮影 | ジョン・シュワルツマン |
出演 | トビー・マグワイア ジェフ・ブリッジス クリス・クーパー エリザベス・バンクス ウィリアム・H・メイシー ゲイリー・スティーヴンス |