2003年7月17日木曜日

ザ・コア

単純に面白かった。パニック映画としては王道を行くストーリー展開。天災(国家の陰謀)による人類の危機。一部の天才達による作戦。そこにあるヒューマンドラマ。そして作戦中に起こる予想外のトラブルと大いなる犠牲。最終的に危機は回避され英雄が誕生する。舞台や設定は様々あれどもこの流れは変わらない。そしてこの作品も見事なまでに王道をひた走ってる。
それにしても果ては宇宙人、隕石から火山、ハリケーン、地震、火事等の天災は当然にして核や突然変異等の人災、さらには鳥や虫、細菌に至るまでありとあらゆるパニックを創造してきたハリウッドだが、地球内部ってのは目新しいといえば目新しい(似た題材では『ディープコア2000』『ディープコア2002』があるがいずれも劇場未公開)か。
それにしても昨今のCG技術が発達したおかげで観客が想像しながら観るということをしなくて済むようになってきた。この作品でも地上で起きる災害は見ものだ。ただ、地球内部に潜ってからの映像はやはり技術というより製作側の想像力の問題で、よくできていたとは思うが少し単調になるのは否めない。この作品に限らず、CGを効果的に使う分には結構だが、もう少し観客を信用した(想像力を働かせるような)映像作りをしても良いんじゃないかと思う。
否定的に書いてしまったが、これはこれでよくできたエンターテイメントだと思うし、せっかくなら映画館で見たほうが面白いと思う。細かいことは抜きにして素直に楽しめた。エピローグシーンでは不覚にもほろりとしてしまったし。

原題THE CORE
製作年2003
製作国アメリカ
時間134
監督ジョン・アミエル
脚本クーパー・レイン
ジョン・ロジャース
撮影ジョン・リンドレー
出演アーロン・エッカート
ヒラリー・スワンク
デルロイ・リンドー
スタンリー・トゥッチ
チェッキー・カリョ
リチャード・ジェンキンス
アルフレ・ウッダード
ブルース・グリーンウッド
DJクオールズ

2003年7月16日水曜日

ターミネーター3

これはコメディなのか?それともパロディ?と思うほどあちこちに散りばめられたギャグギャグギャグ。個人的にはかなり笑えたからOKなのだが、先行オールナイトで一緒にいた奥さんはシリーズに思い入れがある分、不満だったようだ。ストーリーとしてはタイムトラベル物には不可避である命題『タイムトラベルによる未来への影響』をどう着地させるかというところが焦点になる。感想としては巧く収めたなと思ったが、逆にそこだけに満足してしまって脚本的に中途半端な感が否めない。はっきり言ってしまえば1時間で十分収まってしまうような内容をアクションを長くすることで2時間にしたんじゃないかと思ってしまうのだ。期待してるからこその落胆なのだが、キャメロン監督が不参加だったからできたと思われる部分も多々あってこれはこれで面白かったと思える。
特にカーチェイスのシークエンスは見ごたえがあった。カッコいいだけの軽いカーチェイスではなくてターミネーターだからこその野太いアクションは(時間的にすると助長とも言えるが)オチまで楽しめた。成長したジョン・コナー(N・スタール)が良い感じにへたれなのも好みの解釈。サラ・コナーの代わりとも言えるケイト・ブリュースター(C・デインズ)の役どころもパロディと言わずになんと言おう。

原題TERMINATOR 3: RISE OF THE MACHINES
製作年2003
製作国アメリカ
時間110
監督ジョナサン・モストウ
原案ジョン・ブランカトー
マイケル・フェリス
テディ・サラフィアン
脚本ジョン・ブランカトー
マイケル・フェリス
撮影ドン・バージェス
出演アーノルド・シュワルツェネッガー
ニック・スタール
クレア・デインズ
クリスタナ・ローケン
デヴィッド・アンドリュース

2003年7月15日火曜日

ディープ・コア2002

『ザ・コア』とそっくりらしい『ディープ・コア2000』(未見)と同じ配給会社の出した同じ題材のパニックムービー。B級らしい雰囲気の映像と話のスケールは大きいが舞台に金を掛けずに撮影するという展開そのまま。しかし、出演者が涙もの。J・リス=デイヴィスは『インディジョーンズ』シリーズでサラーを演じた役者だし、R・ハウアーはあの『ブレードランナー』でレプリカントの長だったし、M・ロルストンも『エイリアン2』や『ショーシャンクの空に』で活躍してる人だ。G・W・ベイリーは言わずもがな。こういう脇を固めるキャストに意外な人が多いのもB級の良さか。
内容はTV放映で十分。妙な親子愛を入れなきゃハードなパニックムービーだったのに。まさかあのラストの伏線のためだけに子供を使ったんじゃないよな。

原題SCORCHER
製作年2002
製作国アメリカ
時間91
監督ジェームズ・シール
脚本スティーブ・ラッショウ
レベッカ・モリソン
グレアム・ウィンター
撮影マキシモ・ムンジ
出演マーク・ダカスコス
ジョン・リス=デイヴィス
ルトガー・ハウアー
タマラ・デイヴィス
マーク・ロルストン
G・W・ベイリー

2003年7月14日月曜日

オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

まぁ、なにが凄いってオープニングのカメオ出演陣。T・クルーズを筆頭にS・スピルバーグ、J・トラボルタ、R・ロウ、O・オズボーン、K・スペイシー、D・デヴィート、G・パルトロー、B・スピアーズ、Q・ジョーンズなど等。せっかくだからこのメンバーで撮っちゃえば良いのにってゆーかこっちで観たい。
さすがに3作目となると内容は無理があるな。嫌いじゃないが1作目ほどの無理やり世界に引っ張り込むようなパワーはないね。興行的にどうだったかのか知らないが、もう1作くらい続編ができそうだな。次は何をやってくれるのやら。
M・ケインの登場にはちょっとびっくりした。この人こそカメオ出演かと思ったが父親役とは。

原題AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER
製作年2002
製作国アメリカ
時間95
監督ジェイ・ローチ
脚本マイク・マイヤーズ
マイケル・マッカラーズ
撮影ピーター・デミング
出演マイク・マイヤーズ
ビヨンセ・ノウルズ
マイケル・ヨーク
セス・グリーン
ロバート・ワグナー
フレッド・サヴェージ
ミンディ・スターリング
ヴァーン・J・トロイヤー
マイケル・ケイン

2003年7月13日日曜日

アナライズ・ユー

前作『アナライズ・ミー』をよりバカバカしくした感じ。デ・ニーロの壊れ具合を観るぶんには楽しい。

原題ANALYZE THAT
製作年2002
製作国アメリカ
時間96
監督ハロルド・ライミス
脚本ピーター・スタインフェルド
ハロルド・ライミス
ピーター・トラン
撮影エレン・クラス
出演ロバート・デ・ニーロ
ビリー・クリスタル
リサ・クドロー
ジョー・ヴィテレッリ
キャシー・モリアーティ=ジェンタイル
カイル・サビー

2003年7月12日土曜日

28日後...

『バイオハザード』の続編とも言えそうな内容のパニックホラーアクション。アメリカ映画じゃこうはいかないだろうなという雰囲気で、舞台が街から屋敷に移るのと対比して恐怖の対象がゾンビから極限状態の人間に移るという辺りが面白い。
ヨーロッパで封切られたオリジナルはラストがあまりにも悲観的すぎるということで、アメリカ版には特別に4分ほどのエピローグが追加された状態で公開されたとか。確かに追加されたエピローグは観ていてほっとするが、ないほうがよりホラー的で良いような気がする。

原題28 DAYS LATER …
製作年2002
製作国オランダ
イギリス
アメリカ
時間113
監督ダニー・ボイル
脚本アレックス・ガーランド
撮影アンソニー・ドッド・マントル
出演キリアン・マーフィー
ナオミ・ハリス
ブレンダン・グリーソン
クリストファー・エクルストン
ミーガン・バーンズ

2003年7月11日金曜日

サイン

公開前の宣伝を観ていた限りではM・ナイト・シャマラン監督だし、『シックスセンス』『アンブレイカブル』ときたし、期待してないつもりでいてもつい期待していた。序盤はサスペンス風味で静かに進行。中盤も押さえ気味で静かに話が進んでいく。どうやって盛り上がっていくのか楽しみにしていたら・・・え?何?ホラーでもサスペンスでもましてやドラマでもなくギャグ?SFでもないし。
極限の体験をして、すべての出来事には大いなる意思が存在すると確信し、信仰心を取り戻すというのは良い。しかしどうにも脚本に無理があったのではないだろうか?あのオチにしてはフリが冗長すぎて興味をなくしかねない。これはオムニバスで30分×4本にした方が面白かった気がするのだがどうだろう?
それにしても宇宙人を出しちゃうとは思い切ったことをしたよなぁ。しかも弱すぎるし。というか、元々侵攻のためだったかどうかすら判らないのに。それ以前に宇宙人である必要すらなかったのでは?

原題SIGNS
製作年2002
製作国アメリカ
時間107
監督M・ナイト・シャマラン
脚本M・ナイト・シャマラン
撮影タク・フジモト
出演メル・ギブソン
ホアキン・フェニックス
ロリー・カルキン
アビゲイル・ブレスリン
M・ナイト・シャマラン

2003年7月10日木曜日

チェンジング・レーン

予告を観ていた時点では、マイケル・ダグラスの『フォーリング・ダウン』みたいな話かと思っていた。まぁきっかけは同じかもしれないが、内容は全然違う。すべてにおいてアメリカらしい対比を見せながら結局人間は同じなんだということを優しく語り掛けている。
白人と黒人、アッパーとロウワーの生活、そしてその思考ルーチンの違い。細かくは法廷での内容、利用するレストラン、服装、車、根に持つ怯えと強さ、すべて所謂一般的イメージ通りの格差をはっきりと描きながら、悩みは共に家族であり人生である。このあたりが巧い。主役がB・アフレックとS・L・ジャクソンの組み合わせっていうのも良い感じ。派手さはないけど楽しめた。
W・ハートがなんだか老けちゃってたのは哀愁を感じた。ただ、役どころがTV関係者って所は『ブロードキャスト・ニュース』を思い出して嬉しかった。

原題CHANGING LANES
製作年2002
製作国アメリカ
時間98
監督ロジャー・ミッシェル
原作チャップ・テイラー
脚本チャップ・テイラー
マイケル・トルキン
撮影サルヴァトーレ・トチノ
出演ベン・アフレック
サミュエル・L・ジャクソン
キム・スタウントン
トニー・コレット
シドニー・ポラック
ウィリアム・ハート

2003年7月9日水曜日

マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

まったりとしてそれでいてしつこくない。大味でもなく繊細でもないがその分馴染みやすい。なんだかよくわからないがそんな感じ。生まれの違いによる恋愛トラブルなんて、それこそ星の数ほどある題材なんだが、ストーリーがストレートだから目新しい。ギリシャ人でもアメリカ人でもない日本人には、シチュエーションは理解はできても本当にどこが面白いのかわからないはずなのに、それなりに面白かった。日本的に解釈するなら名古屋と東京の結婚事情の違いというところか。
トゥーラ役のN・ヴァルダロスの実体験を基にした自作自演の芝居が原作ということで、映画になり、人気TVシリーズにもなり(恋人役以外はほとんど映画と同じキャストのようだ)と、人生どんな苦労が転機のきっかけになるかわからない。

原題MY BIG FAT GREEK WEDDING
製作年2002
製作国アメリカ
時間96
監督ジョエル・ズウィック
脚本ニア・ヴァルダロス
撮影ジェフリー・ジャー
出演ニア・ヴァルダロス
ジョン・コーベット
マイケル・コンスタンティン
レイニー・カザン
アンドレア・マーティン
ジョーイ・ファトーン
ジア・カリデス
ルイス・マンディロア
イアン・ゴメス

2003年7月8日火曜日

トレジャー・プラネット

良くも悪くもディズニーってことで。CGの映像は初めて『ドラえもん』シリーズでCGが使われた時の感じ。セルとCGとの差がはっきりしすぎてやっぱり違和感。最近のフルデジタルアニメーションに慣れつつある分ちょっと・・・。
内容はと言えば男の子なら一度は夢見たはずの永遠の憧れ『宝島』がベース。だけど、せっかくの冒険活劇-しかも舞台は宇宙-が台無し。単なる父子の愛情物語もどきで終わってしまってる。ケチを付け出すときりがないので止めておくが、あまりにも勿体無い。幾らでも話を膨らます要素があるのに・・・。
子供の目にはどう映ったのだろう。これを見て『宝島』を読んだ時のワクワク感を感じることができるのだろうか?疑問だ。
ところで、所々『インディ・ジョーンズ』と被るシーンがあったんだけど・・・。

原題TREASURE PLANET
製作年2002
製作国アメリカ
時間96
監督ロン・クレメンツ
原作ロバート・ルイス・スティーヴンソン
原案ロン・クレメンツ
ジョン・マスカー
テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
脚本ロン・クレメンツ
ジョン・マスカー
ロブ・エドワーズ
出演ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ブライアン・マーレイ
エマ・トンプソン
デヴィッド・ハイド・ピアース
マーティン・ショート
ロスコー・リー・ブラウン
ローリー・メトカーフ

2003年7月7日月曜日

アイス・プラネット

ドイツの人気TVシリーズの映画版。予備知識なしで観たから、前半は理解する暇もなく話がどんどん進み、ようやく流れを掴んだと思ったら怒涛のエンディングになだれ込むという状態になってしまった。観た後にゆっくり人物相関図を考えてみたが、やはりTVシリーズを観ててこそのこの映画なので、知らない人にはまったくお勧めできない。
こういうB級宇宙漂流ものは大好きな(一番すきなのは『宇宙空母ギャラクティカ』。日本ではかなりマイナーなようだ)ジャンルだから、WOWOWあたりでシリーズを放映してくれると嬉しいんだがなぁ。

原題ICE PLANET
製作年2001
製作国ドイツ
時間83
監督ウィンリック・コルベ
脚本M・G・コンフォード
撮影マイケル・ホフスタイン
出演アンナ・ブリュッグマン
ウェス・ステューディ
ジェームズ・オシェア
サブ・シモノー
ヴァレラ・ニコラエフ
ラエ・ベイカー

2003年7月6日日曜日

ゴースト・オブ・マーズ

20年前のB級ホラーそのままのプロットと脚本。これはこれで笑い飛ばすには丁度いい。J・カーペンター監督も様々言われているようだけど、結局低迷してるというよりこういった古臭いB級ホラーが好きなだけなんじゃないのかね。一部熱狂的ファンがいるっていうのも興行成績度外視すればやっぱり愛されてるジャンルなんだよね。
ところで、『ピッチ・ブラック』を思い出したんだけど、考えれば考えるほどそっくり。『ピッチ・ブラック』のほうが今風でよくできてる。仲間になる凶悪犯ってのもI・キューブよりヴィン・ディーゼルの方がカッコいいし。でもヒロインはN・ヘンストリッジの方が好き。出演者的にはこの作品の方が豪華なんだよね。そのわりにメインキャラかと思わせといてあっさり首が飛んだりするのは・・・。もうちょっとキャラクターを大事にしてもよさそうなんだが。
そういえば、火星人の幽霊の目に映る感じは『悪魔を憐れむ歌』にそっくりだな。

原題GHOST OF MARS
製作年2001
製作国アメリカ
時間115
監督ジョン・カーペンター
脚本ラリー・サルキス
ジョン・カーペンター
撮影ゲイリー・B・キップ
出演ナターシャ・ヘンストリッジ
アイス・キューブ
ジェイソン・ステイサム
クレア・デュバル
パム・グリア
ジョアンナ・キャシディ

2003年7月5日土曜日

ブレアウィッチ2

究極の安上がりムービーの空前の売上げが生んだ究極の2番煎じ。大方の予想通り、あんまり売れなかったね。でも結構面白かった。怖さは前作に遠く及ばないが、それでも十分楽しめた。あくまでノンフィクション風な視点が良い。
製作者がどんな意図を含めたのかは知らないが、“映像は信用に足りない”という、前作の存在をも含めた映画的皮肉にニヤリとしてしまう。
こういったホラーは、純粋なサスペンスと違って犯人をはっきりさせる必要がない分、観る側の想像に余裕があるから楽しい。

原題BLAIR WITCH 2
製作年2000
製作国アメリカ
時間91
監督ジョー・バリンジャー
脚本ディック・ビーブ
ジョー・バリンジャー
ニール・スティーヴンス
エドゥアルド・サンチェス
撮影ナンシー・シュライバー
出演ジェフリー・ドノヴァン
エリカ・リーセン
トリステン・スカイラー
スティーヴン・バーカー・ターナー
キム・ディレクター

2003年7月4日金曜日

アナトミー

ナチス・ドイツに限らず戦時中に行われた実験という名目の倫理違反(残虐行為)は今でも密かに闇の中で綿々と続いている。なさそうでありそう。こんなシチュエーションを考えるとやはりぞっとする。ストーリーや映像以前にこういう背景に恐怖を感じるという意味では怖い映画である。
作品としてはホラーというには綺麗過ぎるし、サスペンスというには謎解きがない。全体的には『クリムゾン・リバー』のほうが良くできている。が、映像におぞましさよりも美しさを感じるところに惹かれた。度々出てくる人体標本はもっとじっくり見せてくれと言いたくなる。そういう意味では犯人の倒錯した狂気を理解することも容易だ。
これがハリウッド作品になるとしたらもっと怖くなるかもしれないが、もっと下品になるんだろうなと思った。

原題ANATOMIE
製作年2000
製作国ドイツ
時間99
監督ステファン・ルツォヴィツキー
脚本ステファン・ルツォヴィツキー
撮影ペーター・フォン・ハラー
出演フランカ・ポテンテ
セバスチャン・ブロムベルグ
ベンノ・フユルマン
アンナ・ロース
ホルガー・スペックハーン
トラウゴット・ブーレ

2003年7月3日木曜日

パトリオット

アメリカの歴史には思い入れが全くないので、史実がどうだとかいうことは一切関係なく、単なる家族愛をテーマにした戦争映画として観た。2時間半以上もあるのにあまりそれを感じなかったのは良くできていたからなんだろうが、観終わった後に心に残るもが何もなかったというのはどうだろう。時間を開けて再見した時に何が残るかまた書こうと思う。
後半の横一列に並んだまま撃たれていくようなバカバカしい戦闘シーンでは涙が出てきそうだったが、それこそ史実によれば、当時あまりにも命中率が低いマスケット銃だったからこその戦闘方法だそうだ。

原題THE PATRIOT
製作年2000
製作国アメリカ
時間164
監督ローランド・エメリッヒ
脚本ロバート・ロダット
撮影キャレブ・デシャネル
出演メル・ギブソン
ヒース・レッジャー
ジョエリー・リチャードソン
ジェイソン・アイザックス
クリス・クーパー
チェッキー・カリョ
リサ・ブレナー

2003年7月2日水曜日

スクリーム2

奇しくも作中で映画オタクであるランディ(J・ケネディ)の台詞にあるような“2作目が1作目を超えるには・・・”という条件を微妙に踏襲しながらもホラーとしてはそれほど突出してるとは思えないのに前作よりも面白いと感じた。このシリーズのウリというか面白さは作中に現れる映画そのもののパロディや映画に対する監督と脚本家の愛情が滲みでていることだろう。だからコメディ映画としても十分に楽しめるのだが、そんなことを気にせずに単なるサスペンス・ホラーとして楽しめるところもこのシリーズの凄さだと思う。
ちなみに一番怖かったのはラストシーンでシドニー(N・キャンベル)が「Just in case.」と言って犯人のトドメをさすシーンだった。強くなったよなぁ。しみじみ。
前作ではもうひとつパッとしたイメージのなかったN・キャンベルだが、今回は髪を短くし凄くキュートになっていた。惚れるとまでは言わないが高感度アップ。

原題SCREAM 2
製作年1997
製作国アメリカ
時間122
監督ウェス・クレイヴン
脚本ケヴィン・ウィリアムソン
撮影ピーター・デミング
出演ネイヴ・キャンベル
コートニー・コックス
デヴィッド・アークエット
ジェイミー・ケネディ
サラ・ミシェル・ゲラー
ローリー・メトカーフ
エリゼ・ニール
ジェリー・オコンネル
ティモシー・オリファント
リーヴ・シュレイバー
ヘザー・グレアム

2003年7月1日火曜日

12モンキーズ

何度観てもあの主題曲とブラッド・ピットのキレた演技が印象的な作品。逆にブルース・ウィリスが大人しすぎて印象に薄い。全体的な色調と妙なカメラワーク、そしてあの音楽。抵抗すると酔いそうだがうまく流れに乗ると不思議な感覚に飲み込まれる。
面白いのか面白くないのかは意見がはっきりと分かれるところだろうが、頭の片隅に確実に残る作品であることは確かだ。そして面白いと思った。数回観ておきながら実は気が付かなかったのだが、面白い解釈をしてる方が居たのでそれを紹介しておく。
ラストシーンでウィルスを持った犯人の横に座る科学者は実は未来から来たキャサリン(マデリーン・ストー)である。彼女は未来を変えに来たはずだが、この人類の危機が訪れなければコール(ブルース・ウィリス)に出逢うことができないことを知ってる彼女の判断は?

原題TWELVE MONKEYS
製作年1995
製作国アメリカ
時間130
監督テリー・ギリアム
脚本デヴィッド・ピープルズ
ジャネット・ピープルズ
撮影ロジャー・プラット
出演ブルース・ウィリス
マデリーン・ストー
ブラッド・ピット
クリストファー・プラマー
ジョン・セダ
デヴィッド・モース