2008年11月19日水曜日

彼が二度愛したS

えーっと。この手のサスペンスって何に期待するかで評価が丸っきり変わっちゃうと思うんだけど、とりあえずどんでん返しやひねりは期待しない方が良い。明らかに最初から怪しいし。ま、サスペンスとしては色々と臭わせすぎだったかも。謎とか罠に関してはバレバレだったと思う。かといって面白くないわけじゃない。脚本的にはスマートだし、良い感じで廃退的だし、そんな中で戸惑う主人公(E・マクレガー)の変化も巧いし。秘密クラブっていう設定もホントにありそうで面白かった。その割りにイマイチ活かしきれてない気もするけどね。ただ、大掛かりな割りに小ぢんまりとした犯罪だったとこは肩透かし。さらに警察の扱いがぞんざいな気がする。あの程度ならラストのルッソ刑事のシーンはカットしたほうが良いんじゃないだろうか。全体的には中の中って感じで、良くも悪くも平均的。
ラストはロマンスで締めたかったんだろうけど、結局問題が山積みなままな彼らの行く末に頭を悩ましてしまった。

H・ジャックマンにはヒーローよりもいやらしい悪役が似合う。ドロドロの2枚目な悪魔って感じでもう何本かこういう作品で観たいな。E・マクレガーもいじめられっこ風味が良く似合う。それよりなによりM・ウィリアムズが可愛かった。彼女は『スピーシーズ/種の起源』ではN・ヘンストリッジの子供時代を演じてるんだね。そう思うとN・ヘンストリッジってすげー綺麗だよなぁ。・・・彼女のキャスティングってもしかして客寄せ?って思うのは同年代のオヤヂだけか(笑)

原題:DECEPTION
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:108
監督:マーセル・ランゲネッガー
脚本:マーク・ボンバック
撮影:ダンテ・スピノッティ
出演:ヒュー・ジャックマン
ユアン・マクレガー
ミシェル・ウィリアムズ
リサ・ゲイ・ハミルトン
マギー・Q
シャーロット・ランプリング
ナターシャ・ヘンストリッジ
ブルース・アルトマン
アンドリュー・ギンズバーグ
パス・デ・ラ・ウエルタ
レイチェル・テイラー