2004年8月21日土曜日

ワンピース 呪われた聖剣

シリーズ第5作。特にコメントのしようもないのだが、原作の楽しさが抑えられている感じ。声の出演で中村獅童や久本雅美を起用しているものの、全く気がつかなかった。

原題ワンピース 呪われた聖剣
製作年2004
製作国日本
時間90
監督竹之内和久
原作尾田栄一郎
脚本菅良幸
出演(声)田中真弓
岡村明美
中井和哉
山口勝平
平田広明
大谷育江
山口由里子
中村獅童
内博貴
久本雅美

2004年8月20日金曜日

ドラゴンヘッド

原作の良いところが全部カットされてて、一体何が言いたいのか全く分からなくなってる。パニック映画としても全くダメ。感情移入なんて問題外。さて、この作品でみせたかったシーンとはどこなんだろう。
ウズベキスタンロケがどうとか言っていたが、それすら「だから…?」。冒頭の新幹線のセットなどは、なるほど金かけたんだろうなぁと思わなくもないが、そんなことは作品のできとは全く関係ない。というか、それ以外に宣伝のしようがなかったということだな。
SAYAKAのダメっぷりよりも製作側のダメっぷりのほうが目立った。

原題ドラゴンヘッド
製作年2003
製作国日本
時間122
監督飯田譲治
原作望月峯太郎
脚本NAKA雅MURA
斉藤ひろし
飯田譲治
撮影林淳一郎
出演妻夫木聡
SAYAKA
山田孝之
藤木直人
近藤芳正
根津甚八
寺田農
谷津勲
嶋田久作

2004年8月19日木曜日

青の炎

単なるアイドル映画と全く期待せずに観たお陰で、すんなりと観れた。しかも意外に良かった。サスペンス主体ではなく、苦悩する青春映画だったわけだが、疲れた。それだけ引き込まれたとも言える。
二宮和也の好演が光る。ある意味等身大の演技なのかもしれないが、秀一(二宮和也)の17歳という激しさや青臭さ、脆さが十分に伝わってきた。彼の「いまどきの犯罪を起こす17歳とは違うよ。あいつらは想像力が足りないんだ。」という台詞はもの凄く納得してしまった。しかし、その秀一も想像力の足りなさから、自らの首を締めることになるのだが・・・。
松浦亜弥の演技はさして気にはならなかった。彼女の持つ独特の雰囲気をそのまま巧く使った蜷川監督の腕だろう。しかし、彼女の立場はかなり重要だと思うのだが、秀一との関わりという点でほとんど描かれておらずイマイチ浮いた存在になってしまっている。他のキャスティングでは義父役の山本寛斎が失敗。秀一が殺意を持つに至るほどの荒々しさは感じられない。あれじゃ単なる汚いおやぢだ。フラッシュバックでも入れればまだマシだったか。
正直観終ってかなり重苦しい気分になった。現在の年齢として秀一を観たからか、17歳当時の自分と重ね合わせて観たからかは分からない。これは17歳に観て欲しい。そして感想を聞きたい。

原題青の炎
製作年2003
製作国日本
時間116
監督蜷川幸雄
原作貴志祐介
脚本蜷川幸雄
宮脇卓司
撮影藤石修
出演二宮和也
松浦亜弥
鈴木杏
秋吉久美子
中村梅雀
山本寛斎

2004年8月18日水曜日

隣のヒットマンズ 全弾発射

前作が楽しかっただけに期待して観ちゃったのだが。この作品の良さは適度な“軽薄さ”だったのを忘れてた。そういう意味では正に続編としてちゃんと踏襲している分楽しかったが、前作を超える面白さはない。
ただ、オズ(M・ペリー)が最後まで陰謀の蚊帳の外でドタバタと転げまわる様がコメディに徹した今回の面白さだろうか。
B・ウィリスの作品を観るたびに思うが、やっぱりこの人はこういうライトコメディが似合う。本人も絶対好きに違いない。
そうそう、単純に今回もアノ役がアレだったという設定には思わず笑ってしまった。

原題THE WHOLE TEN YARDS
製作年2004
製作国アメリカ
時間98
監督ハワード・ドゥイッチ
原作ミシェル・カプナー
脚本ジョージ・ギャロ
撮影ニール・ローチ
出演ブルース・ウィリス
マシュー・ペリー
アマンダ・ピート
ケヴィン・ポラック
ナターシャ・ヘンストリッジ
フランク・コリソン
ジョニー・メスナー
サイラス・ウェイア・ミッチェル
タシャ・スミス

2004年8月17日火曜日

リディック

なぜリディックでなければならなかったのか?彼の特異性が全く活かされてないし。単にV・ディーゼル主演のSFアクションで良かったなら続編という形にする必要はない。『マッド・マックス』シリーズでも2が公開されたときに思ったが、それでもあれは作品としてまだ成功したから良かったものの・・・。
リディックのニヒルなヒールぶりよりも妙なヒューマニズムだけが前面に押し出されていて魅力半減。敵役も強大なはずが一人ぼっちなもんでクライマックスの戦いがイマイチ盛り上がりに欠ける。そこまで人間関係ややこしくするならテレビシリーズにしたほうが絶対に面白かったはず。
まさかとは思うがこれ以上の続編は止めて欲しい。

原題THE CHRONICLES OF RIDDICK
製作年2004
製作国アメリカ
時間115
監督デヴィッド・トゥーヒー
脚本デヴィッド・トゥーヒー
撮影ヒュー・ジョンソン
出演ヴィン・ディーゼル
ジュディ・デンチ
コルム・フィオール
タンディ・ニュートン
ニック・チンランド
カール・アーバン
ライナス・ローチ
アレクサ・ダヴァロス
キース・デヴィッド

2004年8月16日月曜日

ハットしてキャット

全く同系の作品(原作者も同じ)として『グリンチ』と比べてしまうが、なにせM・マイヤーズがイマイチ。下品なブラックジョークなら良いが、ファンタジーにはあの動きと笑い方は似合わない。原作が有名な絵本だということで子供向け(主題もそうだし)な作品だと思うのだが、あれで子供が喜ぶのだろうか。対象年齢にもよるのだろうが。
美術はカラフルで良い感じ。町並みもファッションもワクワクするには効果抜群だろう。あの変貌する家は-劇中のギャグとしても出てくるが-ユニバーサルスタジオのアトラクションとして登場するんだろうな。楽しいと思う。
A・ボールドウィンは観てて辛かったんだが、案外こういう汚れ役が好きなんじゃないかと思う節がある。

原題THE CAT IN THE HAT
製作年2003
製作国アメリカ
時間82
監督ボー・ウェルチ
原作Dr.スース
脚本アレック・バーグ
デヴィッド・マンデル
ジェフ・シェイファー
撮影エマニュエル・ルベッキ
出演マイク・マイヤーズ
アレック・ボールドウィン
ケリー・プレストン
ダコタ・ファニング
スペンサー・ブレスリン

2004年8月15日日曜日

シュレック3

不完全燃焼。
シリーズ1作目は、正直あんまり面白いと思わなかったんだけど、2作目が案外ツボに入っただけに、今回は期待しすぎたのかもしれない。
主人公が冴えない分、サブキャラのバラエティで面白みを出しているはずなのにそのサブキャラが活かされてない。今回のメインサブ(?)なんて感情移入どころか同情もできない。気持ちを持っていくターゲットが全く居ないだけでなく、はっちゃけ具合も中途半端以前の問題で、湿った花火みたいに火が付かないし、観た後に何の感慨も残らない。勿体ないなぁと思うシーンは幾つかあったのに。
一体どうしちゃったのだろう。これなら1作目のほうがよっぽど面白かった。
原題SHREK THE THIRD
製作年2007
製作国アメリカ
時間93
監督クリス・ミラー
原作ウィリアム・スタイグ
原案アンドリュー・アダムソン
脚本ピーター・S・シーマン
ジェフリー・プライス
クリス・ミラー
出演(声)マイク・マイヤーズ
キャメロン・ディアス
エディ・マーフィ
アントニオ・バンデラス
ジュリー・アンドリュース
ジョン・クリーズ
ルパート・エヴェレット
ジャスティン・ティンバーレイク
エリック・アイドル
エイミー・ポーラー
マーヤ・ルドルフ
チェリ・オテリ
エイミー・セダリス
ジョン・クラシンスキー
イアン・マクシェーン
ラリー・キング
レジス・フィルビン

シュレック2

前作は全く面白いと思わなかったのだが、今回は結構良かった。随所にちりばめられた他作品のパロディや長靴を履いた猫(A・バンデラス)のアップシーン、クライマックスで流れる曲等、中々くすぐられるものがある。ターゲットを大人にした路線変更は正解だろう。
ブラックユーモアと存在そのものを笑いにしようとして失敗してたドンキー(E・マーフィ)も今回は控えめにしていたのも結果的に良かったのではないか。前作でドンキーと共にシュレック(M・マイヤーズ)とフィオナ(C・ディアス)が暴れていたせいで浮ついたドタバタ劇になっていた感があったが、今回この3人が落ち着いていて、周りが大騒ぎするという展開だから安心して観ていられたと思われる。そういう意味では全体的にパワーダウンしたとも取れるが、しっとりとした大人のファンタジーに仕上がったと言っておこう。

原題SHREK 2
製作年2004
製作国アメリカ
時間93
監督アンドリュー・アダムソン
原作ウィリアム・スタイグ
原案アンドリュー・アダムソン
脚本J・デヴィッド・ステム
ジョー・スティルマン
デヴィッド・N・ワイス
アンドリュー・アダムソン
出演(声)マイク・マイヤーズ
エディ・マーフィ
キャメロン・ディアス
アントニオ・バンデラス
ジュリー・アンドリュース
ジョン・クリーズ
ルパート・エヴェレット
ジェニファー・ソーンダース

2004年8月14日土曜日

マッハ!

昔の香港映画を観ているような感覚が一瞬だけよぎるが、最初から最後まで息つく暇もなくムエタイ!ムエタイ!!ムエタイ!!!
娯楽としての香港映画と違うのは笑いの要素が少ないこと。その分緩急が無く物語としての完成度は低い。ただ、それを忘れさせてくれるだけの勢いはある。
スタントマン出身のT・ジャーとミュージッククリップ界出身の監督とのコンビなだけにとにかく見せる。格闘技最強を自負するムエタイは、映画界でもはやダンスと化したクンフー(それが悪いこととは言わない。観てて楽しいし)と違い目に新鮮。アクロバティックな技はそれだけで一見の価値はある。流行ればいずれクンフーと同じ道を歩むのだろうが。
今後、香港映画が築いた道を踏襲するだけではないタイのアクション映画が生まれることを期待する。

原題ONG-BAK
製作年2003
製作国タイ
時間108
監督プラッチャヤー・ピンゲーオ
脚本スパチャイ・シティアンポーンパン
撮影ナタウット・キティクン
出演トニー・ジャー
ペットターイ・ウォンカムラオ
プマワーリー・ヨートガモン
スチャオ・ポンウィライ
チェータウット・ワチャラクン
ルンラウィー・バリジンダークン

2004年8月13日金曜日

アイ,ロボット

『A.I.』と『マイノリティ・リポート』を足して2で割った感じ。ロボットの自我をベースにした物語は過去に幾らでもあるが、その辺りはあまり気にしないほうが楽しめる。CGの進化によるアクションシーンの迫力だけを観れば十分。主演がW・スミスであるということから、そっちに重点を置いた作品であることは明白。
あくまでアシモフの原作をモチーフとしているというだけなのなら、この題名はやめたほうが良かったのではないだろうか。

原題I, ROBOT
製作年2004
製作国アメリカ
時間115
監督アレックス・プロヤス
原作アイザック・アシモフ
原案ジェフ・ヴィンター
脚本アキヴァ・ゴールズマン
ジェフ・ヴィンター
撮影サイモン・ダガン
出演ウィル・スミス
ブリジット・モイナハン
ブルース・グリーンウッド
チー・マクブライド
アラン・テュディック
ジェームズ・クロムウェル
シア・ラブーフ
エミリー・テナント
ジェリー・ワッサーマン

2004年8月12日木曜日

キャットウーマン

流行のアメコミの映画化もここまで来たかという感じ。原作を知らないので、偉そうなことはいえないが、純粋にH・ベリーのカッコよさを堪能した。『Xーメン』シリーズでは脇に徹している彼女だが、ここでは魅力満点。魅せてくれる。
これもシリーズ化されるのだろうが、主役交代なんてことはないように祈るばかりだ。

原題CATWOMAN
製作年2004
製作国アメリカ
時間104
監督ピトフ
原作ボブ・ケイン
脚本ジョン・D・ブランカトー
マイケル・ファリス
ジョン・ロジャース
撮影ティエリー・アルボガスト
出演ハリー・ベリー
シャロン・ストーン
ベンジャミン・ブラット
ランベール・ウィルソン
フランシス・マクドーマンド

2004年8月11日水曜日

エージェント・コーディ ミッション in LONDON

シリーズ第2作。前作同様、お気軽な娯楽映画として無難に作られている。見慣れるとムニッズが可愛らしく思えるから不思議だ。これが彼の魅力なのだろう。前作で彼女役として出演していたヒラリー・ダフがもう一度観たかった。
日本では1作目は劇場公開されたのに今回はビデオスルーだったようで、日本のティーンエイジャーには受け入れられなかったようだ。垢抜けないせいだろうか。まぁそれ以前の問題で大作とは言い難いし、続編の法則にしっかり捕まってるしね。

原題AGENT CODY BANKS 2: DESTINATION LONDON
製作年2004
製作国アメリカ
時間100
監督ケヴィン・アレン
原作ハロルド・ズワルト
ディラン・セラーズ
ドン・ライマー
脚本ドン・ライマー
撮影デニス・クロッサン
出演フランキー・ムニッズ
アンソニー・アンダーソン
ハンナ・スピアリット
シンシア・スティーヴンソン
ダニエル・ローバック
アンナ・チャンセラー
キース・アレン
ジェームズ・フォークナー

2004年8月10日火曜日

エージェント・コーディ

ハリウッド売出し中の若手俳優F・ムニッズ主演の少年スパイ映画。『スパイ・キッズ』と『オースティン・パワーズ』の中間にあたるようなこの作品。
ヒロインがこれまた人気アイドルのH・ダフということで単なるアメリカ版アイドル映画に思えなくないが、案外面白かった。
ムニッズの引きつった笑顔は演技なのか、素なのか(どう見ても素だろう)わからないが、あれを好きになれるかどうかで評価も随分変わるだろう。

原題AGENT CODY BANKS
製作年2003
製作国アメリカ
時間102
監督ハラルド・ズワルト
原作ジェフリー・ジャーゲンセン
脚本アシュリー・エドワード・ミラー
ザック・ステンツ
スコット・アレクサンダー
ラリー・カラゼウスキー
撮影デニス・クロッサン
出演フランキー・ムニッズ
ヒラリー・ダフ
アンジー・ハーモン
キース・デヴィッド
シンシア・スティーヴンソン
アーノルド・ヴォスルー
ダニエル・ローバック
イアン・マクシェーン

2004年8月9日月曜日

モナリザ・スマイル

本来ならかなりの感動物語になるハズなのだが・・・。中心になる3人もその同級生達も実力派な女優で固められているのに全然心に伝わってこない。これは男だからとかいう問題ではないだろう。
K・ダンストやJ・スタイルズ、M・ギレンホールといった実力はあるがいまひとつ華に欠ける彼女達だけでなく、ステレオタイプと言われようが、実力はそこそこでも綺麗どころを配役するのはやはり重要なのではないだろうか。美人女優を入れるとJ・ロバーツが目立たないなんて心配でもしたのだろうか。
ストーリーはいたってシンプルなのだが、盛り込まれたエピソードの相互関係がバラバラで性急になりすぎ、誰にも感情移入できない。キャサリン(J・ロバーツ)の行動が軸というほどしっかり一貫性のあるものでないために、その周りの人間関係が描ききれず、重要なシーンがおざなりであったり、浮いてしまって全体の絵がはっきり見えない。
「今を生きる」を始めとして男性教師による生徒達とのふれ合いのような作品はごまんとあるが、女性教師と女子大生というのはあまりお目に掛かったことがなかっただけに、期待したのだが。舞台が1950年代で主題が女性の自立ということで、少し視点がずれてしまった感がある。勿体無い。

原題MONA LISA SMILE
製作年2003
製作国アメリカ
時間120
監督マイク・ニューウェル
脚本ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
撮影アナスタス・N・ミコス
出演ジュリア・ロバーツ
キルステン・ダンスト
ジュリア・スタイルズ
マギー・ギレンホール
ジニファー・グッドウィン
ドミニク・ウェスト
ジュリエット・スティーヴンソン
マーシャ・ゲイ・ハーデン

2004年8月8日日曜日

バレット・モンク

アメリカンコミックを映画化したような画面構成と東洋の神秘+ナチの陰謀という組み合わせ。なんとも安易なプロットではあるが、ぼーっと観るにはそこそこ。
ただ、最後まで張り付いたままのC・ユンファのにやけ顔はいただけない。コメディとしての緩急が台無し。折角製作にジョン・ウーの名があるのだから、もっと彼の渋さというかカッコよさを出せただろうに。2丁拳銃も一瞬だし。
S・W・スコットは『ファイナル・デスティネーション』や『エボリューション』のイメージが強いせいか、なんとも頼りない。最後まで優柔不断な奴のままだったし。
J・キングは可愛かった。結局、それ以外には何も残らないということか。

原題BULLETPROOF MONK
製作年2003
製作国アメリカ
時間103
監督ポール・ハンター
脚本イーサン・リーフ
サイラス・ヴォリス
撮影ステファン・チャプスキー
アンソニー・ノセラ
出演チョウ・ユンファ
ショーン・ウィリアム・スコット
ジェイミー・キング
カレル・ローデン
ヴィクトリア・スマーフィット
ロジャー・ユアン

2004年8月7日土曜日

ワンピース 珍獣島のチョッパー王国

シリーズ第3作。折角だからチョッパーの可愛さをもう少し長く観ていたかった。

原題ワンピース 珍獣島のチョッパー王国
製作年2002
製作国日本
時間61
監督志水淳児
原作尾田栄一郎
脚本橋本裕志
出演(声)田中真弓
中井和哉
山崎和佳奈
山口勝平
平田広明
大谷育江

2004年8月6日金曜日

セクレタリー

この作品を伝える時に“自傷癖”“SM”という言葉をどうしても使わざるを得ないが、そういった言葉から連想される官能シーンはほとんどない。マイノリティであるがゆえに変態と言われる行為を題材にしただけの純愛物語。それもサディストとマゾキストではなく、スレイヴとマスターという主従関係における純愛。
リー(M・ギレンホール)の純真無垢な視線とひた向きな想い、そして容姿の変貌には魅せられた。さすがに若手で注目を浴びるM・ギレンホール。決して美人ではないが、美しかった。
エドワード(J・スペイダー)はリーの反応に戸惑いながらも欲望に歯止めが効かなくなっていく様子が可笑しい。いや、可愛いというべきか。『スターゲイト』で人気の出たJ・スペイダーだが、『レス・ザン・ゼロ』や『マネキン』、『セックスと嘘とビデオゲーム』を始め、『ブラック・メール』等でのあのイッちゃってる目つきが印象的な俳優だが、今回もはまり役。
ちなみにリーとエドワードのどちらがスレイヴでどちらがマスターかは観る人の趣向によるかもしれない。
ところで、M・ギレンホールってば『デイ・アフター・トゥモロー』で息子サムを演じたジェイク・ギレンホールの姉だったのね。そういや似てるわ。

原題SECRETARY
製作年2002
製作国アメリカ
時間111
監督スティーヴン・シャインバーグ
原作メアリー・ゲイツキル
脚本エリン・クレシダ・ウィルソン
スティーヴン・シャインバーグ
撮影スティーヴン・ファイアーバーグ
出演ジェームズ・スペイダー
マギー・ギレンホール
ジェレミー・デイヴィス
レスリー・アン・ウォーレン
スティーヴン・マクハティ
パトリック・ボーショー
ジェシカ・タック

2004年8月5日木曜日

ワンピース ねじまき島の冒険

シリーズ第2作。惜しい。割と原作に近い楽しさだった。

原題ワンピース ねじまき島の冒険
製作年2001
製作国日本
時間50
監督志水淳児
原作尾田栄一郎
脚本橋本裕志
出演(声)田中真弓
中井和哉
山崎和佳奈
山口勝平
平田広明
大谷育江

2004年8月4日水曜日

ピッチブラック

初見ではV・ディーゼルがここまで売れるとは思わなかったものの、なかなか魅力的な存在感を出していたのは確か。B級SFパニックホラーとでも言うべきか、エイリアンの存在はそれほど重視されていず、ステレオタイプではない人間関係が中々面白かった。
暗闇が主役なだけに画面は全体的に暗いのだが、リディック(V・ディーゼル)の面白い設定とエイリアンの視線という凝ったカットのおかげでそれほど苦にならない。
最近のホラーは主役級でも平気で殺すので、今回も意外と言えば意外な展開。最後の犠牲者が連れ去られるカットは怖さより悲しさが出ていて締めくくりとしては良い。
設定に突っ込みどころは満載なので、その辺りが無視できるかどうかが楽しめる境だろう。

原題PITCH BLACK
製作年2000
製作国アメリカ
時間108
監督デヴィッド・トゥーヒー
原案ジム・ウィート
ケン・ウィート
脚本ジム・ウィート
ケン・ウィート
デヴィッド・トゥーヒー
撮影デヴィッド・エグビー
出演ヴィン・ディーゼル
ラダ・ミッチェル
コール・ハウザー
キース・デヴィッド
ルイス・フィッツジェラルド
クローディア・ブラック
リアンナ・グリフィス
ジョン・ムーア
サイモン・バーク

2004年8月3日火曜日

17歳のカルテ


テーマから『カッコーの巣の上で』と比較されるというのだが、残念ながら未見なので比較のしようがない。どちらかというと『ヴァージン・スーサイズ』を思い出した。精神療養施設を舞台にしたと女性向けの青春ドラマでしょう。
誰にでもあるだろう悩みを患者として扱うことでクローズアップし、60年代を背景に一種病的に描いているが、その辺りは全く意識しなかった。現代では当たり前に身近に存在する問題でもあるだけに、すんなり身に染みた。
A・ジョリーの演技が目立つ分、W・ライダーの良さが見過ごされがちだが、陰に回る役として素晴らしかった。あの目線や仕草はさすがだ。その他、彼女たちを取り巻く、C・デュバル、B・マーフィーを始めとする若手共演者たちも良かった。邦題にある17歳というのは忘れた方がいいだろうが。
W・ゴールドバーグは少し勿体無い使い方をしているのが残念といえば残念。

原題GIRL, INTERRUPTED
製作年1999
製作国アメリカ
時間127
監督ジェームズ・マンゴールド
原作スザンナ・ケイセン
脚本ジェームズ・マンゴールド
リサ・ルーマー
アンナ・ハミルトン=フェラン
撮影ジャック・グリーン
出演ウィノナ・ライダー
アンジェリーナ・ジョリー
クレア・デュバル
ウーピー・ゴールドバーグ
ジャレッド・レトー
ブリタニー・マーフィ
エリザベス・モス
アンジェラ・ベティス
ジェフリー・タンバー
ヴァネッサ・レッドクレーヴ

2004年8月2日月曜日

RONIN

初見ではイマイチだと思ったのだが、改めて観ると中々面白かった。
RONIN=浪人という題名には、なんだ結局違うやんけ、と思うのだが、ビンセント(J・レノ)を主役と考えると納得。
まぁあんまり深く考えずに派手なカーチェイスや銃撃戦を楽しむには十分。デ・ニーロとJ・レノの共演やストイックなプロの仕事ぶりを堪能した。

原題RONIN
製作年1998
製作国アメリカ
時間122
監督ジョン・フランケンハイマー
脚本J・D・ザイク
リチャード・ウェイズ
撮影ロバート・フラッセ
出演ロバート・デ・ニーロ
ジャン・レノ
ナターシャ・マケルホーン
ステラン・スカルスガルド
ショーン・ビーン
スキップ・サダス
ジョナサン・プライス
ミシェル・ロンズデール
フェオドール・アトキン

2004年8月1日日曜日

ティーンウルフ

M・J・フォックスが『バックトゥザフューチャー』でブレイクした年に製作された異色青春物語。
初見ではいつ頃観たのか覚えてないが、なんだか強烈に印象に残っていた。今回、初のDVD化ということで早速購入したものの、改めて観るとなんてことはない青春ドラマ。
M・J・フォックスの魅力と、“他人とは違う自分になりたい”と平凡な若者なら一度は考えるシチュエーションを“実は狼男だった”というアイディアだけで作ってしまった感のある作品。
80年代らしい青臭さもさることながら、ノリの良さという意味では日本の高校生ではありえない勢いがあるだけに、アメリカの青春映画はそれだけで楽しい。

原題TEEN WOLF
製作年1985
製作国アメリカ
時間92
監督ロッド・ダニエル
脚本ジョセフ・ローブ3世
マシュー・ワイズマン
撮影ティム・サーステッド
出演マイケル・J・フォックス
スーザン・アルシッティ
ジェームズ・ハンプトン
ジェリー・レヴィン
マット・アドラー
ロリー・グリフィン
ジェイ・ターセス