2009年5月27日水曜日

おくりびと

周りの評判があんまり良いもんだから、へそ曲がりとしては半信半疑で観たんだけど、確かに良かった。何度も笑って何度も泣いた。凄く優しい気持ちになれた気がする。
モッくん、良い役者さんだよなぁ。「ファンシィダンス」の頃から彼の雰囲気が好きなんだけど今回もいい感じ。山崎努もハマリ役ってくらい抜群だし。しかし広末涼子は好きだけど、残念ながら彼女だけミスキャストじゃなかろうか…演技がどうとか台詞まわしがこうとか今更言うつもりはないけども、彼女の出す雰囲気がこの作品に合わないというか・・・。
元々日本の文化って“滅び”が前提にあるって聞いたことがあるんだけど、まさに死(者)に対する敬意を思い出させるきっかけにはなった。

原題:おくりびと
製作年:2008
製作国:日本
時間:130
監督:滝田洋二郎
原作:
脚本:小山薫堂
撮影:浜田毅
出演:本木雅弘
広末涼子
山崎努
余貴美子
吉行和子
笹野高史
杉本哲太
峰岸徹
山田辰夫

2009年5月24日日曜日

F.R.A.T./戦慄の武装警察

豪華なキャストな割に未公開。観て納得。脚本が悪いのか、映像的な問題か。アクションとしてもサスペンスとしてもイマイチ。盛り上がる部分がないんやな。K.スペイシーとM.フリーマンの使い方を間違ってる気がする。「リクルート」の方がまだ面白かった。

原題:EDISON
製作年:2005
製作国:アメリカ
時間:97
監督:デヴィッド・J・バーク
脚本:デヴィッド・J・バーク
撮影:フランシス・ケニー
出演:モーガン・フリーマン
ケヴィン・スペイシー
ジャスティン・ティンバーレイク
LL・クール・J
ディラン・マクダーモット
ジョン・ハード
ケイリー・エルウィズ
ロゼリン・サンチェス
マルコ・サンチェス
アンドリュー・ジャクソン
パイパー・ペラーボ

クローサー

硝子に突っ込むシーンまでCGってのが何とも言えないが、流石に香港女優さんだけあって殺陣は上手い。全部のシークエンスが無駄に長い気もするけど、物語よりアクション中心の作品だろうし、そこは十二分に楽しめた。特にマスター(倉田保昭)との対決。何度も観る類ではないが、結構好き。

いつも思うんだけど、S・チーはサトエリに、V・チャオは相楽晴子に似てない?
K・モクが岡村隆史に似てると思うのはここだけの秘密だけど。

原題:SO CLOSE
夕陽天使
製作年:2002
製作国:香港
アメリカ
時間:111
監督:コリー・ユン
脚本:ジェフ・ラウ
撮影:キョン・クォッマン
出演:スー・チー
ヴィッキー・チャオ
カレン・モク
倉田保昭
ソン・スンホン
マイケル・ワイ
ベン・ラム
ワン・シュウルン
セク・サウ

4ヶ月、3週と2日

1987年のルーマニアという背景はさっぱり分からないが、そこで生きる苦労と周りの人達に対する献身と苛立ちは凄く伝わってきた。徹底して主人公の視点で描くリアリティは大したものだが、この気持ちの置き場所が見つからない。良くも悪くも何とも後に引く作品。
そりゃ男なんで、オティリア(A・マリンカ)の気持ちが分かると言い切るのは憚れるが、本質的には伝わってくるものがあった。
正直言って観てて楽しいものではない。環境や感情にがんじがらめになって、腹を立てながらもグッと前を向いて進む彼女に胸が締め付けられる。なんでそこまで、いっそ捨ててしまえ、と言いたくなるけど、現実に照らし合わせてみても、大なり小なり似たようなことは常に起こっている。楽に生きるだけが人生でもないし、耐えることが偉いわけでもない。皆ただ必死に日々を過ごしてるんだと改めて思ったり。
何が起こっても明日はやってくる。だから今だけはそっとして欲しい・・・そんなラストシーンだった。

原題:4 LUNI, 3 SAPTAMANI SI 2 ZILE
製作年:2007
製作国:ルーマニア
時間:113
監督:クリスティアン・ムンジウ
脚本:クリスティアン・ムンジウ
撮影:オレグ・ムトゥ
出演:アナマリア・マリンカ
ローラ・ヴァシリウ
ヴラド・イヴァノフ
アレクサンドル・ポトチェアン
ルミニツァ・ゲオルジウ
アディ・カラウレアヌ

2009年5月23日土曜日

1408号室


部屋に入った人を追い詰めていく邪悪さが気に入った。オチも不親切さもラストの気持ちの悪さも良い。役者の技量と存在感でクオリティを保ってる気もしないでもないが、そこはキング原作だしね。原作は未読だけど。
部屋のやることがもう少し厭らしいと良いんだけど、そうなると映像では難しいかな。
欲を言えばJ・キューザックの追い詰められっぷりを見慣れてしまってる分新鮮味が足りなかったのが残念。いや、良い俳優だし好きなんですよ。でも例えばベニチオ・デル・トロだともっと重々しくなった気がするが、どうだろう?
そうそう、やっぱりS・L・ジャクソンは相変わらずこの手の脇役が好きなようで。どうせなら過去に死んだ宿泊客の一人としてフラッシュバックカットで入って欲しかった、ってのは贅沢か。

原題:1408
製作年:2007
製作国:アメリカ
時間:104
監督:ミカエル・ハフストローム
原作:スティーヴン・キング
脚本: マット・グリーンバーグ
スコット・アレクサンダー
ラリー・カラゼウスキー
撮影:ブノワ・ドゥローム
出演:ジョン・キューザック
サミュエル・L・ジャクソン
メアリー・マコーマック
トニー・シャルーブ
ジャスミン・ジェシカ・アンソニー

2009年5月19日火曜日

ウェディング宣言

なんてこたぁないロマンスコメディ。普通に楽しんだ。J・ロペスはキュートだが役に恵まれないというかブレイクするには物足りないというか・・・。今回も結局J・フォンダが強烈すぎて影が薄いし。W・サイクスのキャラも良かった。全体的に無難にまとまった感の十把一絡げなロマコメの域をでないのが残念といえば残念。そうそう、ケヴィン(M・ヴァルタン)のみせかたが巧いと思った。た。争いの中心にいながらその責任の矛先が彼に向かないようになってる。・・・それにしても気持ちは分かるが姑やりすぎ。

原題:MONSTER-IN-LAW
DAS SCHWIEGERMONSTER
製作年:2005
製作国:アメリカ
ドイツ
時間:102
監督:ロバート・ルケティック
脚本:アーニャ・コショフ
撮影:ラッセル・カーペンター
出演:ジェニファー・ロペス
ジェーン・フォンダ
マイケル・ヴァルタン
ワンダ・サイクス
アダム・スコット
モネット・メイザー
アニー・パリッセ
ウィル・アーネット
エレイン・ストリッチ
スティーヴン・ダンハム
ランディ・ヘラー
マーク・モーゼス
トミコ・フレイザー
ハリエット・ハリス
ジミー・ジャン=ルイ

2009年5月18日月曜日

ツイスター

何度目だろう、結構好き。何か飛んでくると思わず避けるしw でも思うほど評判良くないのよね。充分楽しいと思うんだけどなぁ。今観ると主要キャラは皆何処かで見かける人ばかり。こんな役やってたんだーってね。ちょっと古い映画を観る楽しみの一つ。
当時流行ってたCG盛り沢山の映像もだいぶお腹いっぱい感が漂っていたし、B・パクストンもH・ハントもイマイチ日本じゃ受けないし・・・。なんでだろうね。竜巻って気象現象も(あまり)日本には無いからだろうか。
ジョー(H・ハント)とビル(B・パクストン)の不器用さに感情移入できちゃうから、普通に面白いんだけどなぁ。実際にハンターと言われる人たちが居るってのもワクワクするし。重くも軽くもなく、それなりにドキドキできるっていう手軽さが、お気に入りの理由かもしれない。

原題:TWISTER
製作年:1996
製作国:アメリカ
時間:113
監督:ヤン・デ・ボン
脚本:マイケル・クライトン
アン・マリー・マーティン
撮影:ジャック・N・グリーン
出演:ヘレン・ハント
ビル・パクストン
ジェイミー・ガーツ
ケイリー・エルウィズ
ロイス・スミス
フィリップ・シーモア・ホフマン
アラン・ラック
ショーン・ウェーレン
ザック・グルニエ
エイブラハム・ベンルービ
ジョーイ・スロトニック
グレゴリー・スポーレダー
ベン・ウェバー

カットスロート・アイランド

随分久しぶり。TV放映で何度か観てるはず。海賊モノとしては可も不可もなくってトコだろか。嫌いじゃないのよ。でもアドベンチャーの要素はせっかく全部揃ってるのに、何か物足りない。G.デイヴィスが好みじゃないのもあるけど、やっぱり間延びした脚本か編集のせいかな。どうも盛上がりに欠ける。

原題:CUTTHROAT ISLAND
製作年:1995
製作国:アメリカ
時間:124
監督:レニー・ハーリン
脚本: ロバート・キング
マーク・ノーマン
撮影:ピーター・レヴィ
出演:ジーナ・デイヴィス
マシュー・モディーン
フランク・ランジェラ
モーリー・チェイキン
パトリック・マラハイド
スタン・ショウ
クリス・マスターソン
ジミー・F・スキャッグス
ハリス・ユーリン

2009年5月17日日曜日

13/ザメッティ

モノクロってのが雰囲気あって良いけど、同系統なら「10億分の1の男」の方が面白いし、ホラーに偏った「ホステル」の方がスッキリする。何よりラストが好みではない。ハラハラはしたけど、大体予定調和的予想通りの展開で目新しさがないところが原因かな。
ハリウッドでリメイクが決まってるらしいけど、このヨーロッパテイストは出せないだろうし、なんかロシアンルーレットという案だけ同じで後は全部別物になりそう。 

原題:13 TZAMETI
製作年:2005
製作国:フランス
グルジア
時間:93
監督:ゲラ・バブルアニ
脚本:ゲラ・バブルアニ
撮影:タリエル・メリアヴァ
出演:ギオルギ・バブルアニ
パスカル・ボンガール
オーレリアン・ルコワン
フィリップ・パッソン
オルガ・ルグラン
フレッド・ユリス
ニコラス・ピグノン
ヴァニア・ヴィレール
クリストフ・ヴァンデヴェルデ
オーグスタン・ルグラン
ジョー・プレスティア
ジャック・ラフォリー
セルジュ・シャンボン
ディディエ・フェラーリ
ゲラ・バブルアニ

2009年5月16日土曜日

地底探険

言わずと知れたJ・ヴェルヌの原作で、子供の頃にドキドキワクワクしながら観た記憶がある(もちろん再放送で)。しかし内容は全く覚えていなかったので初見と同じなんだが、多分に「ロストワールド(1925か1960)」と混同してしまっているみたい。ここでこんなイベントがあったはずとか思ってるものは全部あっちのようだ(笑)
それはともかく。全体的にのんびりしてる雰囲気が良いね。殺人や誘拐まで起きてたり、結構追い詰められるシチュエーションにありながらほのぼの感が漂ってるのは、単に映像が古いからじゃないはず。緊張感がないわけではないんで脚本の問題とも言えないものの、何ヶ月にも及ぶ探険隊の記録というより、ちょっとハードなピクニックという感じで微笑ましささえあるのは、地下に入ってから出てくるまで間延びした尺のせいだろうな。残念ながらロマンを感じるには物足りないけど、こんな時代もあったと懐かしむにはいい作品。
DVDの特典でデジタルリマスタのビフォーアフターが見れるようになってて、ある意味こっちのほうが興味深かった(笑)

原題:JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH
製作年:1959
製作国:アメリカ
時間:129
監督:ヘンリー・レヴィン
原作:ジュール・ヴェルヌ
脚本:ウォルター・ライシュ
チャールズ・ブラケット
撮影:レオ・トーヴァー
出演:パット・ブーン
ジェームズ・メイソン
ダイアン・ベイカー
アーレン・ダール
セイヤー・デヴィッド
ピーター・ロンソン
ロバート・アドラー
アラン・ネイピア

2009年5月10日日曜日

カーズ

ピクサーにしては日本じゃあんまり売れなかった印象があったし、特に車には思い入れもないんで、なんで車を擬人化するかなぁと、かなり敬遠してたんだけどようやく鑑賞。
正直全く期待してなかっただけに、結果楽しめた。
筋的には特に目新しくもないし、キャラクターもきっちり王道をいく配分。程よい笑いに程よい苦味。ゆる~い気分で観たからか、監督の意図したルート66の荒廃と復興の願いなんかも良い感じで伝わった・・・と思う。ただ、子供向けというには背景にあるモノが重すぎるし、大人向けというにはキャラを含め子供っぽさが物足りない気もする。若い人にはストレートすぎてこっぱずかしい感じ。・・・いやいや、面白かったのよ、ホント。
と、ともかく、ピクサーらしいアニメ。大人向けの真っ向ストレートなハートフルコメディが、ちょうどハマッたんだと思う。また違う気分の時に観たら印象もずいぶん変わったんだろうな。
P・ニューマンが声の出演をしているせいだろうが、「ハスラー」を思い出した>引退した過去の英雄と頂点を極めようとする若造の構図。重なるのはそこ“だけ”なんだけど(笑)

原題:CARS
製作年:2006
製作国:アメリカ
時間:122
監督:ジョン・ラセター
脚本:ジョン・ラセター
ドン・レイク
撮影:ジェレミー・ラスキー
声の出演:オーウェン・ウィルソン
ポール・ニューマン
ボニー・ハント
ラリー・ザ・ケイブル・ガイ
チーチ・マリン
トニー・シャルーブ
グイド・クアローニ
ジョージ・カーリン
ボブ・コスタス
ダレル・ウォル