2003年10月12日日曜日

アンダーワールド

ヴァンパイア好きとしてはどんなにマイナーでも観ない訳にはいかない。特に目立つ俳優が出ているわけではないものの、大作にそこそこの役どころで出ている人たちが多い。予算の関係だろうか。まぁこういった作品には顔と名の通った役者がいないほうが良いというのは確か。
どうでもいいことではあるが、主役であるセリーンを演じるK・ベッキンセイルは、種族の敵であるルシアンを演じるM・シーンと交際していた(4歳になる娘が居るとか)が、この作品の撮影中にL・ワイズマン監督と恋に落ち、現在婚約中だとか。
タイトルが示す通り、全編通して画面が暗い。おどろおどろしい感じではなく、最近のアクション映画にあるような硬質感がある。ヴァンパイアとライカン(獣人のこと。この作品ではワーウルフがメイン)の戦争っていうのはアイディアとしては好き。個人的にはこの二つの種族の戦闘シーンは柔と剛の戦いだと想像していたのだが、作中では銃撃戦がメインで多少のワイヤーアクションはあるものの少々物足りない。K・ベッキンセンのレザースーツ姿と凛々しい表情はカッコいいのだが、イマイチアクションが硬いのも残念。
全体的に物語りの入り込みが足りないまま終盤まで行ってしまうので、映像としては良くても(ライカンの変身シーンは良かった)印象に薄くて浅い。セリーンとマイケル(S・スピードマン)とのロマンスもハードに纏めたかったのだろうが、何とも言えず中途半端。結局人物像として一番印象に残ったのはルシアンだけだった。
ラストで次回作を匂わしているが、果たして制作費が集まるのだろうか。TVシリーズとしては良いかもしれない。

原題UNDERWORLD
製作年2003
製作国アメリカ
時間121
監督レン・ワイズマン
脚本ダニー・マクブライド
撮影トニー・ピアース=ロバーツ
出演ケイト・ベッキンセイル
スコット・スピードマン
シェーン・ブローリー
マイケル・シーン
ビル・ナイ
アーウィン・レダー
ソフィア・マイルズ

2003年10月11日土曜日

アイデンティティ

予備知識を全く無しで観た。二つの平行する物語がどこでどんな風に交わるのかと、想像しながら観ていたが、良い意味で裏切られた。割りと好き嫌いがある作品だと思われるので、密かにオススメする。
出演陣も嬉しい。J・キューザックはもちろんだが、A・ピート(『隣のヒットマン』、『チェンジング・レーン』等)やR・リオッタ(『不法侵入』、『ハンニバル』、『ジョンQ』等)、C・デュバル(『パラサイト』、『ノイズ』、『ゴースト・オブ・マーズ』等)などなど好みの俳優がイイ。
全体の雰囲気はヒッチコックかキングを思わせる。サイコサスペンスともSFとも取れる展開はクライマックスで意外な結末を見せてくれた。決して大作ではないが、十分に楽しめる作品。ラストシーンはありがちかもしれないが、ハッピーエンドでないのもらしくていい。

原題IDENTITY
製作年2003
製作国アメリカ
時間90
監督ジェームズ・マンゴールド
脚本マイケル・クーニー
撮影フェドン・パパマイケル
出演ジョン・キューザック
レイ・リオッタ
レベッカ・デモーネイ
アマンダ・ピート
ジョン・ホークス
アルフレッド・モリナ
クレア・デュヴァル
ウィリアム・リー・スコット
プルイット・テイラー・ヴィンス
ジョン・C・マッギンレー
ブレット・ローア
レイラ・ケンズル

2003年10月10日金曜日

ファム・ファタール

っつーかオチで思わず突っ込んでしまった。デ・パルマファンに言わせると、まぁ予想できるオチだったらしいが、特に何も考えずに観ていただけに意表を突かれた。
ボレロの音楽と共に進むのんびりとした雰囲気(サスペンスなのでそれなりに緊張感はあるが、間の取り方が巧く踊っているように進むストーリーがゆったり感をかもし出している)がやけに画面の雰囲気と合ってて、しかもその多少苛々とさせる進行がニコラス(A・バンデラス)の心情とリンクするように感じるところが凄い。本来主役はロール(R・ローミン=ステイモス)だし、彼女中心に展開していくのだが、自分が男だからか、ニコラスに感情移入して観ていた。
サスペンスというにはまったりとしすぎている気もするが、これはこれでいいのだろう。途中飽きそうで飽きないのも見せ方が上手いからなのだろうし、行き過ぎに思えるエロティックなシーンも堪能してしまった。それから、A・バンデラスのオカマな演技を見せてくれたのには笑った。あんまり長く続かなかったのは残念。
ちなみに、この映画の音楽は坂本龍一が担当している。

原題FEMME FATALE
製作年2003
製作国フランス
アメリカ
時間115
監督ブライアン・デ・パルマ
脚本ブライアン・デ・パルマ
撮影ティエリー・アルボガスト
出演レベッカ・ローミン=ステイモス
アントニオ・バンデラス
ピーター・コヨーテ
エリック・エブアニー
エデュアルド・モントート
ティエリー・フレモン
グレッグ・ヘンリー
リエ・ラスムッセン
フィオナ・カーソン

2003年10月9日木曜日

閉ざされた森

あれよあれよと言う間に話が進んでいき、一体誰が本当のことを言っていて誰が嘘を言っているかを考えている内にクライマックスからエンディングを迎えてしまった。登場人物も整理しきれないが、兵士の供述を回想シーンのようにフラッシュバックさせるので、それも整理しきれないままになった。
特に考えずに観てもそれなりに面白いと思うが、やはりこれはDVDで一時停止をしながら推理を働かせて観るのが良いだろう。とりあえずもう一度観たいと思った。そうそう、主題が全然違うが、状況的に『JSA』を思い出した。
J・トラボルタがいい感じの役柄で出ている。『パルプ・フィクション』の時の雰囲気と言おうか。含みのあるにやりとした時の目が良いよね。
S・L・ジャクソンも相変わらず。やっぱり悪役(?)が似合う。C・ニールセンは『ミッション・トゥ・マーズ』『ストーカー』と重要な役で観てるにも関わらず、印象が薄い。巧い役者さんだとは思うが・・・見た目が普通すぎるのか。いや、こういう巧いバイプレイヤーが居てこその映画なんだけどね。
バックに流れるボレロが印象的。

(2009/05/17再見)
全体的に画面が暗い上に迷彩を施した外国人の顔と名前が一致し辛いのは相変わらずだけど、それでも初見よりも内容を把握しながらの鑑賞で、もう少し細かい設定や台詞、伏線に気付くことができた。やっぱ面白い。J・トラボルタが良いわ(笑)
酷評が多いけど、僕は好き。


原題BASIC
製作年2003
製作国アメリカ
時間98
監督ジョン・マクティアナン
脚本ジェームズ・ヴァンダービルト
撮影スティーブ・メイソン
出演ジョン・トラヴォルタ
コニー・ニールセン
サミュエル・L・ジャクソン
ジョヴァンニ・リビシ
ブライアン・ヴァン・ホルト
テイ・ディグス
ティム・デイリー
クリスチャン・デ・ラ・フエンテ
ダッシュ・ミホク
ロゼリン・サンチェス
ハリー・コニック・Jr

2003年10月8日水曜日

S.W.A.T.

予告に騙された。期待しなきゃそれなりに楽しめたかもしれないが、“街全体が襲ってくる”とか“最後まで一緒に闘えると思っていた”なんて煽るだけ煽っておいてそんなシーンは全体にしてみればほとんど意味のない部分だったりする。何度も何度も判っているのだが、相変わらす騙されてしまう。
個人ではなく組織を中心にした硬派なドラマ風かと思ったりもしたがそんなこともなく、それでもジム(C・ファレル)を描ききれていないし、しかもクライマックスはド派手なアクションになってしまった。色んな要素を詰め込みたいのは判るがもう少し焦点を絞ったら、続編とか作れそうなのにね。

原題S.W.A.T.
製作年2003
製作国アメリカ
時間111
監督クラーク・ジョンソン
原案ロン・ミタ
ジム・マクレイン
脚本デヴィド・エアー
デヴィッド・マッケンナ
撮影ガブリエル・ベリスタイン
出演サミュエル・L・ジャクソン
コリン・ファレル
ミシェル・ロドリゲス
LL・クール・J
ブライアン・ヴァン・ホルト
ジェレミー・レナー
ジョシュ・チャールズ
オリヴィエ・マルティネス
レグ・E・キャシー

2003年10月7日火曜日

コンフェッション

期待した割りには・・・というのが率直な感想。でも意外に面白かった、とも思う。もっと“スピーディでスパイスが効いててハラハラさせられる”と思っていただけに、あの60年代色調の画面と妙なまったり感が漂う展開、そして後から思い返せば笑えたかもしれないというコメディ要素、さらにただ豪華なだけの出演陣(B・ピットとM・デイモンのシーンは笑った)は、微妙なバランスで薄氷の上に立っている。体調とか気分次第でハマりもブーイングもするだろう。
D・バリモアが良い。出てくるキャラクタ達の中である意味一番まともであり、一番印象深い。ペニー(D・バリモア)のおかげでストーリーとして成り立ってる感すらある。『チャーリーズ・エンジェル』のような役も好きだが、こういうシリアスなD・バリモアの方が良い。最近特に好きになった女優さんだ。
S・ロックウェルも『グリーンマイル』以降気になる役者さんで、G・オールドマンみたいなバイプレイヤーになるんだろうな、と期待している。
ところで、この原作を書いたC・バリスや『ゴングショー』を知ってるともっと楽しめたかもしれないと思うとちょっと残念。

原題CONFESSIONS OF A DAGEROUS MIND
製作年2002
製作国アメリカ
時間113
監督ジョージ・クルーニー
原作チャック・バリス
脚本チャーリー・カウフマン
撮影ニュートン・トーマス・サイジェル
出演サム・ロックウェル
ドリュー・バリモア
ジョージ・クルーニー
ジュリア・ロバーツ
ルトガー・ハウアー
マギー・ギレンホール

2003年10月6日月曜日

パニック・ルーム

オープニングのタイトルバックは気に入った。どんな作品を観てもあの手この手を使っているが、これはかなり新鮮だった。
1階から4階まで一気になめたり、窓やポットの取っ手を抜けたり、ガス管の中を通ったりするカメラワークは綺麗だし、青白い画面に映えるメグ(J・フォスター)とサラ(K・スチュワート)親子の儚さも雰囲気が出てて良いのだが、犯人が軽薄すぎる。バーナム(F・ウィッテカー)はまだマシだけど、ジュニア(J・レトー)はコメディ要素になっちゃってるし(それはそれで面白いとも言える)、ラウール(D・ヨアカム)のストーリー展開上の存在意義は判るが、必然性が見られない。
一見良質のサスペンスとも思えたが、前宣伝と監督や出演者のネームバリューでしかないような気がする。全体的に好きの範疇に入る作品ではあるが、オススメするものではないということだ。

原題PANIC ROOM
製作年2002
製作国アメリカ
時間113
監督デヴィッド・フィンチャー
脚本デヴィッド・コープ
撮影コンラッド・W・ホール
ダリウス・コンジ
出演ジョディ・フォスター
クリスティン・スチュワート
フォレスト・ウィッテカー
ジャレッド・レトー
ドワイト・ヨアカム
パトリック・ボーショー

2003年10月5日日曜日

フォーン・ブース

舞台にすると面白い脚本だなと思った。全編ほぼ電話ボックスの中だけで話が進み、一人芝居でもできそう。バリエーションも沢山できるし、面白いな。
C・ファレルの演じるダメ男っぷりは相変わらず。追い詰められて挫けていく様子がイマイチなので、それならレオン(J・イーノスIII)が撃たれた時点で腰砕けになったほうが軽薄男としては良かった気もする。ともかく今は色んな役をどんどん演じてるところを観たい。
F・ウィッテカーの位置も中途半端だった気がする。時間が短かったからかもしれないがバタバタと急にクライマックスになったかと思ったらあっさり終わってしまった。もう少し練ったほうが良かったのか、もう少しあっさりしたほうが良かったのか、ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない何とも後味の悪い終わり方。しかし、ともかく初見では最後まで惹きつけられた。
ところで、電話の主を声から想像しながら観ていたのだが、ラストシーンで出てきた彼を観て、当たっていたのにはびっくりした。すごく嬉しい。

原題PHONE BOOTH
製作年2002
製作国アメリカ
時間81
監督ジョエル・シューマカー
脚本ラリー・コーエン
撮影マシュー・リバティーク
出演コリン・ファレル
キファー・サザーランド
フォレスト・ウィッテカー
ラダ・ミッチェル
ケイティ・ホームズ
ポーラ・ジャイ・パーカー
アリアン・アッシュ
ティア・テサダ
ジョン・イーノスIII

2003年10月4日土曜日

アラン・スミシー・フィルム

もう、バカバカしいだけの作品。まじめに観ると損をする。ハリウッドの裏を思いっきり茶化したのは良いんだが、一般人には判り難い。途中から誰が誰だか判らなくなるし、内輪ネタ的笑いは知らなきゃ全く面白くない。仕方がないのでカメオで出てるS・スタローンとW・ゴールドバーグとJ・チェンで笑うしかなかった。

原題AN ALAN SMITHEE FILM: BURN HOLLYWOOD BURN
製作年1998
製作国アメリカ
時間86
監督アーサー・ヒラー(アラン・スミシー)
脚本ジョー・エスターハス
撮影レイナルド・ヴィラロボス
出演ライアン・オニール
クーリオ
チャック・D
エリック・アイドル
リチャード・ジェニ
レスリー・ステファンソン
サンドラ・バーンハード
シルヴェスタ・スタローン
ウーピー・ゴールドバーグ
ジャッキー・チェン

2003年10月3日金曜日

妹の恋人

M・S・マスターソンが観たいだけで買ってしまったDVD。内容には何にも期待せずに観たものの、J・デップが良いじゃない。監督が意図したというファンタジー風の画面構成良い感じでほんわかと癒された。イタイ部分もあったが、そこはそれ、好みの俳優がいるだけでOK。

原題BENNY & JOON
製作年1993
製作国アメリカ
時間99
監督ジェレマイア・チェチック
原作バリー・バーマン
レスリー・マックネイル
脚本バリー・バーマン
撮影ジョン・シュワルツマン
出演ジョニー・デップ
メアリー・スチュアート・マスターソン
エイダン・クイン
ジュリアン・ムーア
オリヴァー・プラット
ダン・ヘダヤ
ウィリアム・H・メイシー
CCH・パウンダー

2003年10月2日木曜日

スティング

往年の名作。今更何もコメントすることもないだろう。
今の時代ではこういった良質のコメディを作ることは難しいのだろうか?

原題THE STING
製作年1973
製作国アメリカ
時間129
監督ジョージ・ロイ・ヒル
脚本デヴィッド・S・ウォード
撮影ロバート・サーティース
出演ロバート・レッドフォード
ポール・ニューマン
ロバート・ショウ
チャールズ・ダーニング
アイリーン・ブレナン
レイ・ウォルストン

2003年10月1日水曜日

ミニミニ大作戦

同様のアンサンブルキャスト作品『オーシャンズ11』よりもスターとしての豪華さはワンランク落ちるかもしれないが、ノリの良さでは断然こっちの方が面白い。作り込めばもっと精密な脚本ができるのだろうが、逆に粗くすることで楽しさが倍増している感がある。しかしD・サザーランドやJ・ステイサムにもっと活躍して欲しかったとも思うし、C・セロンのアピール度も足りなかった気もする。M・ウォールバーグにもうちょっと華があったらなんてことも感じなくはない。それでもE・ノートンの存在感はさすがなもんで、面白さの小さくない部分で彼に拠るところがあると思う。ある意味お祭り気分で観るにはもってこいだろう。
1969年のオリジナルも近いうちに観たい。

原題:THE ITALIAN JOB
製作年:2003
製作国:アメリカ
時間:111
監督:F・ゲイリー・グレイ
脚本:ドナ・パワーズ
ウェイン・パワーズ
オリジナル脚本:トロイ・ケネディ・マーティン
撮影:ウォーリー・フィスター
出演:マーク・ウォールバーグ
シャーリーズ・セロン
エドワード・ノートン
モス・デフ
セス・グリーン
ジェイソン・ステイサム
ドナルド・サザーランド
フランキー・G

2003年9月26日金曜日

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い

古典文学のヒーロー達が集結!っていうけど、7人全員(悪ボスを含めると8人)に馴染みがある人は一体どれくらいいるのだろうか?
ピンとくるのは『トム・ソーヤ』『ネモ船長』『ジキル博士とハイド氏』くらいで、『ミナ・ハーカー』は知らなかったのが悔しいが、『ドリアン・グレイ』はそういえばそういうキャラクターの話は聞いたことがあるって程度だし、『ロドニー・スキナー』と『アラン・クォーターメイン』に至っては誰それ?って感じ。まぁ全員知らなくてもそこそこ楽しめるようにはなってるが、こういうのはやっぱりバックボーンがあるのとないのでは面白みも全然違うんだろうなと思う。
内容は、キャラクターのごった煮状態なので中途半端にならざるを得ないのは観なくても想像がつく通り、かなりの制作費をつぎ込んだらしいがチープ。ただ、多少なりとも個々のキャラクターの見せ場を作ってるから、それだけでも最後まで楽しめた。

原題THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN
製作年2003
製作国アメリカ
ドイツ
時間110
監督スティーヴン・ノリントン
原作ケヴィン・オニール
アラン・ムーア
脚本ジェームズ・デイル・ロビンソン
撮影ポール・ルベル
出演ショーン・コネリー
スチュアート・タウンゼント
ペータ・ウィルソン
シェーン・ウェスト
トニー・カラン
ジェイソン・フォレミング
ナセールディン・シャー
リチャード・ロクスバーグ
マックス・ライアン

2003年9月25日木曜日

撃鉄

『沈黙』シリーズのようなアクションを期待して観たせいか、なんともまぁ・・・。派手なのは観てて楽しいが、セガール以外の登場人物が意味もなく人を殺していくのはどうもいただけない。流行のサイコ的なキャラクターも登場するがあんまり魅力ないし。
ストーリーはとにかくアクションを見せたかったというのにしても中途半端さが残る。そうそう、セガールの体術をストップモーション付きで見せるのは失敗だと思う。

原題THE FOREIGNER
製作年2003
製作国アメリカ
時間95
監督マイケル・オブロウィッツ
脚本ダーレン・キャンベル
撮影マイケル・スロヴィス
出演スティーヴン・セガール
アンナ=ルイーズ・プロウマン
マックス・ライアン
ジェフリー・ピアース
シャーマン・オーガスタス
ハリー・ヴァン・ゴーカム
ゲイリー・レイモンド

2003年9月24日水曜日

恋は邪魔者

一瞬『10日間で上手に男をフル方法』を思い出させるシチュエーションとも思えるが、全く違う。ラブコメディとロマンティックコメディとの違いというと判るだろうか。
R・ゼルウィガーの可愛らしさは60年代のカラフルさが良く似合う。E・マクレガーの人形のような顔立ちもファンタジーとも言えるセットに良く似合ってた。往年のロマンティック・コメディを復活させたような画面構成と脚本が、野暮ったくならなかったのは不思議な感じ。
微妙に踊りのシーンが入るんだけど、R・ゼルヴィガーは踊らない方が良いのではないだろうか。E・マクレガーの歌声は『ムーラン・ルージュ』で確認済みだが、やっぱり好きだ。

原題DOWN WITH LOVE
製作年2003
製作国アメリカ
時間101
監督ペイトン・リード
脚本イヴ・アーラート
デニス・ドレイク
撮影ジェフ・クローネンウェス
出演レニー・ゼルウィガー
ユアン・マクレガー
デヴィッド・ハイド・ピアース
サラ・ポールソン
トニー・ランドール
ジョン・アイルウォード

2003年9月23日火曜日

ブラック・ダイヤモンド

冷静に考えると最初から最後まで無意味なアクションが目白押しで、ストーリー展開も穴だらけなんだが、J・リーだし。DMXだし。スピード感があるし、単純に楽しんだ。派手なわりにあんまり死人が出ないのもすっきりと観ていられる理由の一つ。
トニー(DMX)率いる一味がみんなキュートで彼らの続編を観てみたいと思った。
こういう無手のアクション映画はどうしても白人があまり出てこないというか、馬鹿にしてる趣があってB級扱いされがちだが、もうちょっと巧いことストーリーに織り込むことで大作入りできないもんかなぁ。

原題CRADLE 2 THE GRAVE
製作年2003
製作国アメリカ
時間101
監督アンジェイ・バートコウィアク
原案レジー・ロック・バイスウッド
ジョン・オブライエン
脚本ジョン・オブライエン
チャニング・ギブソン
撮影ダリン・オカダ
出演ジェット・リー
DMX
マーク・ダカスコス
アンソニー・アンダーソン
ガブリエル・ユニオン
トム・アーノルド
ケリー・フー

2003年9月22日月曜日

リクルート

C・ファレルが良いね。『フレンズ』のジョーイ(マット・ルブランク)に似た顔でブラピとダブる雰囲気を持つ男。もさいんだかカッコいいんだか微妙なところが良い。ウォルター(A・パチーノ)にCIAへヘッドハンティングされる青年ジェームス(C・ファレル)がもう一つデキるんだかデキないんだかという役どころがちょうどはまっていたかも。劇中で何度も「なぜ俺を?」とウォルターに尋ねるジェームスと同じように観てる側も「なぜこいつが?」と明確な答えを求めていたのだが、結局言葉で語られることはなかったものの、その辺りの「なぜ彼がCIAに(というかウォルターに)リクルートされたか?」が観終ったからこそ理解できる。
サスペンスとして上質とはいい難いけど、静かに狂気を含んでいく感じは良かった。ともかくC・ファレルが好演。

原題THE RECRUIT
製作年2003
製作国アメリカ
時間115
監督ロジャー・ドナルドソン
脚本ロジャー・タウン
カート・ウィマー
ミッチ・グレイザー
撮影スチュアート・ドライバーグ
出演アル・パチーノ
コリン・ファレル
ブリジット・モイナハン
ガブリエル・マクト
マイク・レルバ
ドメニコ・フィオーレ

2003年9月21日日曜日

ファインディング・ニモ

全然期待してなかったんだけど、面白かった。CG製作会社が同じ『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』よりも好き。ストーリーは単純明快で、一つ一つのイベントも軽いけど、何せマーリン(A・ブルックス)とドリー(E・デジュネレス)の掛け合いが気に入った。
CG技術の進歩は今更一々驚くようなことでもないが、新しいフルCGアニメ作品が出るたびにやっぱり感心するのと、硬質感に失望するのだが、今回は多少なりとも硬質感が軽減されててやっぱり感心してしまった。
小気味の良いジョークと子を想う父親の気持ちがストーリーの強引さを気にさせないと思うのは採点が甘いかもしれない。まぁ、じっくりと観るには物足りないかもしれないが、十分に楽しめる。

原題FINDING NEMO
製作年2003
製作国アメリカ
時間100
監督アンドリュー・スタントン
原案アンドリュー・スタントン
脚本アンドリュー・スタントン
ボブ・ピーターソン
デヴィッド・レイノルズ
撮影デヴィッド・イアン・サルター
出演(声)アルバート・ブルックス
エレン・デジュネレス
アレクサンダー・グールド
ウィリアム・デフォー
ブラッド・ギャレット
アリソン・ジャネイ
オースティン・ベンドルトン

2003年9月20日土曜日

呪怨

こ、恐え~。久しぶりにぞわぞわ~っとくるホラー。
映画版とはいえ、Vシネマの『呪怨』『呪怨2』の続きなので実質『呪怨3』とも言える作品。一応シリーズ1作目から順に観た。大体からシリーズが続くと面白さは半減以下になるもんだが、(物語としては破綻してる気もしないでもない)恐さは十分にクオリティを保ってる。とにかく恐い。ジャパニーズホラーが世界的に人気になってるのも頷ける。
ストーリーの細かい設定云々なんかはどうでも良いと思えるだけのパワーに溢れてる。びっくりする恐さではない。部屋の暗がりを見るのが嫌になる。小さい頃にホラー映画を観てトイレにいけなくなった気分を思い出した。

原題呪怨
製作年2002
製作国日本
時間92
監督清水崇
脚本清水崇
撮影喜久村徳章
出演奥菜恵
伊藤美咲
上原美佐
市川由衣
津田寛治
柴田かよこ
菊利友佳子
松田珠里

バリスティック

静かにど派手。よくわからんがそんな感じ。
最初から最後までとにかくアクションに次ぐアクション。

原題BALLISTIC: ECKS vs. SEVER
製作年2002
製作国アメリカ
時間91
監督カオス
脚本アラン・マッケルロイ
撮影ジュリオ・マカット
出演アントニオ・バンデラス
ルーシー・リュー
グレッグ・ヘンリー
レイ・パーク
タリサ・ソト
ミゲル・サンドヴァル

2003年9月18日木曜日

HERO

もっとアクション大作的なのかと思っていたせいか、とっかかりで少し戸惑ったがすぐに引き込まれた。この色使いといい、中国映画的な間の取り方といい独特の雰囲気が良い。面白かったかと聞かれると、返答に困ってしまうが観て損のないことは確か。
C・ツィイー目当てで観たんだけど、残念ながら彼女はあまり目立つ位置にはいない。しかもあまり可愛いようには撮ってもらってない(役柄のせいだろうが)のが口惜しい。どうして彼女がキャスティングされたんだろう。
M・チャンはカッコよくて惚れそうになった。しかし昔付き合ってた彼女に似ている感じがしてそれどころではなかったのも事実。
主人公を誰だと思うか、感情移入する相手は誰にするのかによって全く違う印象を得ることができるというのはお得感一杯の作品である。とりあえずもう一度観てみたいとは思った。

原題英雄
HERO
製作年2002
製作国香港
中国
時間99
監督チャン・イーモウ
脚本リー・フェン
撮影クリストファー・ドイル
出演ジェット・リー
トニー・レオン
マギー・チャン
チャン・ツィイー
ドニー・イェン
チャン・ダオミン

2003年9月17日水曜日

ケミカル51

S・L・ジャクソンは悪役がよく似合う。プロローグとエピローグのアフロはどうかと思うが、案外本人の趣味じゃないのだろうか。台詞回しはどんな役をやっても同じに聞こえるというのは置いておいて、その勢いというかパワーとあの目がキレた役柄にはまるとグッとくる。この作品では製作総指揮に名を連ねるくらいだからかなり力の入ったものなのだろう。
どうも作品自体はわざとB級に収めたとしか思えないのだが、イマイチ、コメディとしてもアクションとしてもサスペンスとしても中途半端さを感じてしまう。キャスティングから観るとエルモ(S・L・ジャクソン)がもっと目立っても良さそうなものなのに抑えてるし、ダコタ(E・モーティマー)もカッコ良いものの存在感が薄い。フィーリクス(R・カーライル)はお笑い担当のはずがすべりまくりだし。どのシーンの絡みを観ても淡々としていて盛り上がりに欠ける。ある意味『パルプ・フィクション』と同じニオイを出そうとしたのかもしれないと思うのは考えすぎだろうか。

原題THE 51st STATE
FORMULA 51
製作年2002
製作国アメリカ
イギリス
カナダ
時間92
監督ロニー・ユー
脚本ステル・パヴロー
撮影プーン・ハンサン
出演サミュエル・L・ジャクソン
ロバート・カーライル
エミリー・モーティマー
リス・エヴァンス
リッキー・トムリンソン
ショーン・パートウィー
ミート・ローフ

2003年9月16日火曜日

オペレーション・チェックメイト

設定の違いはあるが、雰囲気は『トーマス・クラウン・アフェア』を思い出させる。こういう作品は好きだ。
ちょっと展開が性急である気もしなくはないが、良くも悪くも全体的にマッタリしてるのはハリウッド作品じゃないからだろうね。ちょっと残念なのはデビッド(T・リーフェンシュタイン)があんまり魅力的じゃないこと。ジル(B・ツィマーマン)がキュートで惚れてしまった。

原題GELIEBTE DIEBIN
SEVEN MOVES TO CHECKMATE
製作年2001
製作国ドイツ
時間120
監督トーマス・ローツ
脚本ティモ・ベルツク
撮影ゲルハルト・シルロ
出演ベッティナ・ツィマーマン
デューレ・リーフェンシュタイン
ゲリープト・ディービン
ユルゲン・タラッハ
レナーテ・クレスナー

2003年9月15日月曜日

ラッキー・ブレイク

『フルモンティ』の監督だと聞いて期待した。確かに同じ匂いがする。しかし、恋愛要素を入れたせいか、コメディとして薄れてしまってる感がある。
ヒロインのアナベル(O・ウィリアムズ→『シックス・センス』の奥さん)は可愛らしくていいのだが、ジミー(J・ネスビット)がそのまんま地味ーなのが残念。脇役のほうがよっぽど魅力的なのだ。
笑いよりも悲哀のほうが画面から感じるウェイトが大きくて、あんまり笑えなかった。特にクリフのエピソードは悲しさだけが残る。エンディングロールの最後にピアノの弾き語りで『Summy』を歌う彼を観て不覚にも涙が出た。

原題LUCKY BREAK
製作年2001
製作国イギリス
時間108
監督ピーター・カッタネオ
脚本ロナン・ベネット
撮影アルウィン・H・カックラー
出演ジェームズ・ネスビット
オリヴィア・ウィリアムズ
ティモシー・スポール
ビル・ナイ
レニー・ジェームズ
ロン・クック
クリストファー・プラマー
レイモンド・ウォリング
ジュリアン・バラット
フランク・ハーパー

2003年9月14日日曜日

コラテラル・ダメージ

9・11が原因で公開が半年遅れた。単なるハリウッド的娯楽アクションが一転悲壮感漂うヒーローものになってしまった。
よくも悪くもシュワちゃんの映画。一昔前なら喜んで観たのだろうが、今となっては陳腐。脚本やキャストの問題というよりもこういったストーリーはすでに受けなくなってしまってる気がする。ノスタルジックにTV映画として製作されたほうがすっきりしたかもしれない。オチはあったがテロを起こす側にも理由があるなどと個人としての完全な悪はない、もしくは社会が国という組織が原因を作っているなどと中途半端なのが逆に納得いかない。どうせなら勧善懲悪にして欲しかった。
ところでシュワちゃんはいつまでこういったアクションに出演できるのか。いつまでも続けて欲しい反面、動きの固さは悲哀を感じてしまう。

原題COLLATERAL DAMAGE
製作年2001
製作国アメリカ
時間108
監督アンドリュー・デイヴィス
原案ロナルド・ルース
デヴィッド・グリフィス
ピーター・グリフィス
脚本テリー・ジョージ
デヴィッド・グリフィス
ピーター・グリフィス
撮影アダム・グリーンバーグ
出演アーノルド・シュワルツェネッガー
イライアス・コティーズ
フランチェスカ・ネリ
クリフ・カーティス
ジョン・レグイザモ
ジョン・タートゥーロ

2003年9月13日土曜日

アザーズ

グレース(N・キッドマン)の神経質さと彼女の透き通った綺麗さが屋敷の暗さと良く合って不思議な雰囲気をかもし出している。
ストーリーはいたってシンプル。中盤でオチに気が付くが、それはあまり重要ではない。ホラーとしての完成度はそこで終わっているのだろうが、最後まで目が離せなかった。ただ、終盤からクライマックスにかけては少し安っぽくなってしまっている感は否めない。
ちなみにトム・クルーズが製作に名を連ねてるが確か離婚後だったはず。

原題THE OTHERS
製作年2001
製作国アメリカ
スペイン
フランス
時間104
監督アレハンドロ・アメナバール
脚本アレハンドロ・アメナバール
撮影ハヴィエル・アグィレサローベ
出演ニコール・キッドマン
フィオヌラ・フラナガン
クリストファー・エクルストン
エレイン・キャシディ
エリック・サイクス
アラキナ・マン
ルネ・アシャーソン

2003年9月12日金曜日

クローン

ディックの短編の映画化ということで、設定はSFなんだけどサスペンスとして十分に面白かった。自分を証明できないってどれほど恐ろしいことか。
G・シニーズと言えば幾つも大作が浮かんでくるが、主演は初めてなんじゃないだろうか。善人顔じゃないからこそのこの役どころというのも面白い。
さすがに短編が基なだけに中だるみする部分があるものの、『シックス・デイ』よりもよっぽどよくできている。まぁ指向性が違うから比べるのもオカシイのだけども。
中盤以降、オチはある程度読めたと思って観ていたがラストでしっかりやられてしまった。そうくるか。
邦題への疑問は良くあることだが、これも“クローン”よりも原題の“インポスター(他人を騙る人。詐欺師)”の方がしっくりくる。それか“アイデンティティクライシス”とか。どう?

原題IMPOSTOR
製作年2001
製作国アメリカ
時間102
監督ゲイリー・フレダー
原作フィリップ・K・ディック
原案スコット・ローゼンバーグ
脚本キャロライン・ケイス
アーレン・クルーガー
デヴィッド・トゥーヒー
撮影ロバート・エルスウィット
出演ゲイリー・シニーズ
マデリーン・ストー
ヴィンセント・ドノフリオ
ティム・ギニー
メキー・ファイファー

2003年9月11日木曜日

ルール2

前作の方が題名に無理のない内容だったが、今回は続きにする必要があったとは思えない。肝心の都市伝説が全くと言っていいほど絡んでないんだから、それだったら別物として撮ったほうがすんなり作れたんじゃないだろうか。しかも、前作からの登場人物が2名ほどいるが、全然意味がない。思わせぶりなだけでストーリー上のなんの役にも立ってないし。それなりに流行ったホラーだと聞いていただけにがっかり。
ところで、ただの偶然なのだが、最近観た映画の中でよく目に付くのが、スタン役のA・アンダーソン。なんだか可愛らしくて良いと思ったら同世代だった。コミカルな雰囲気を生かして名脇役としてこれからも活躍して欲しいものだ。

原題URBAN LEGENDS: FINAL CUT
製作年2000
製作国カナダ
アメリカ
時間94
監督ジョン・オットマン
脚本ポール・ハリス・ボードマン
スコット・デリクソン
撮影ブライアン・ピアソン
出演ジェニファー・モリソン
マシュー・デイヴィス
ハート・ボックナー
ジョーイ・ローレンス
アンソン・マウント
アンソニー・アンダーソン
エヴァ・メンデス
マイケル・バコール
マルコ・ホーフシュナイダー
ロレッタ・ディヴァイン

2003年9月10日水曜日

ふたりの男とひとりの女

やっぱりJ・キャリーはこういった作品の方が良い。最初から最後までハイテンションを見せてくれたし、良くも悪くも他の役者じゃっできないでしょ。ほんわか系のR・ゼルウィガーとの相性も悪くなかったし。ただし、ファレリー兄弟の監督作品だけに下品さも満開なので好き嫌いはあるだろう。爆笑はしないが、こういうのは嫌いじゃない。
何よりも3人兄弟が良い味を出してて、もっと出番を増やして欲しい気がする。J・キャリーもファレリー兄弟も基本的には“善人による悪意のない悪さ”が好きなように見えるから、(まぁ行き過ぎとも言える下品さも大好きなようだが)観ていていちびり坊主を見ている親のような感じになる。

原題ME, MYSELF & IRENE
製作年2000
製作国アメリカ
時間117
監督ボビー・ファレリー
ピーター・ファレリー
脚本ピーター・ファレリー
マイク・セローン
ボビー・ファレリー
撮影マーク・アーウィン
出演ジム・キャリー
レニー・ゼルウィガー
クリス・クーパー
ロバート・フォスター
リチャード・ジェンキンス
アンソニー・アンダーソン
ダニエル・グリーン

2003年9月9日火曜日

スクリーム3

シリーズ1から比べると段々とホラー色が消えてサスペンス色が強くなってる。シリーズ全体ではやっぱりミステリーというべきか。
シドニー(N・キャンベル)が回を追うごとに強くなってるが、その分影が薄くなって、その代わりデューイ(D・アークエット)の存在感が増してるのには苦笑。
デューイとゲイル(C・コックス)との絡みを観てると、ついプライベートでもこんな風なのかと(二人は夫婦)想像してしまっていかん。

原題SCREAM 3
製作年2000
製作国アメリカ
時間117
監督ウェス・クレイヴン
脚本アーレン・クルーガー
撮影ピーター・デミング
出演ネイヴ・キャンベル
デヴィッド・アークエット
コートニー・コックス・アークエット
リーヴ・シュレイバー
パトリック・デンプシー
ランス・ヘンリクセン
パーカー・ポージー
スコット・フォーリー

2003年9月8日月曜日

54 フィフティ★フォー

70年代~80年代にかけて実在した、伝説のディスコ『スタジオ54』が題材だそうで、当時の有名人が実名で出てくる。主人公は54で働くシェーン(R・フィリップ)なのだが、ルベル(初めてシリアスな演技を観たM・マイヤーズ)のほうがさすがに存在感が大きくて、それだったら、変に青春映画風にするよりちゃんとルベルを主人公にした脚本の方が面白かったのではないかと思った。
劇中に表現されるスタジオ54内での痴態が当時本当にあったことだとしたら(たぶん多かれ少なかれ本当なんだろうが)アメリカってやっぱり面白い国だなと思う。いや、知らないだけで、例えば一時期の六本木とかでも同じことが起こっていたのかもしれないと思うと、アメリカというより芸能界というべきか。
エンディングロール中に流れる当時のスタジオ54で撮られたスター達のスナップ写真を見ていると、半分くらいしか判らなかったけど今でも一線で活躍している人たちもいて、実在してたんだなぁと急に身近に感じられた。

原題54
製作年1998
製作国アメリカ
時間101
監督マーク・クリストファー
脚本マーク・クリストファー
撮影アレクサンダー・グラジンスキー
出演ライアン・フィリップ
マイク・マイヤーズ
サルマ・ハエック
ブレッキン・メイヤー
ネイヴ・キャンベル
セーラ・ウォード
シェリー・ストリングフィールド
ドリー・ホール

2003年9月7日日曜日

ピースメーカー

J・クルーニの雰囲気は嫌いじゃないが、どうもあの棒読み風なしゃべり方が好きになれないや。それからついでに言うと役作りが中途半端なせいか、アウトロー的な“できる”奴にしたかったのは判るがどうもただのやんちゃ坊主でしかない。高倉健みたくただただ寡黙でいれば良いのに。
全体的にドタバタしてたのが残念といえば残念。あんまり細かい突っ込みをしても仕方がないのだが、M・レダー監督と言うとドラマ性の強い作品を撮るイメージがあっただけにちょっとびっくり。N・キッドマンの見せ場もなかったし。
ちなみにこの作品、かのドリームワークスの第1回作品だそうだ。だからドラマよりもアクションを取ったのかな?しかし、それならミスキャストと言わざるを得ないと思うのだが。

原題THE PEACEMAKER
製作年1997
製作国アメリカ
時間124
監督ミミ・レダー
脚本マイケル・シファー
撮影ディートリッヒ・ローマン
出演ジョージ・クルーニ
ニコール・キッドマン
マーセル・ユーレス
アレクサンダー・バルエフ
アーミン・ミューラー=スタール
マイケル・ボートマン

2003年9月6日土曜日

ショーシャンクの空に

何度観てもその都度うるうるする。さらっと観れる作品ではないんだけど、それほど重くなく精神状態によっては痛快な気分にすらなる。
T・ロビンスの淡々とした演技がアンディ(T・ロビンス)の内に溜めた圧力を感じさせる。何度も観るうちにようやくそれに気がついた。キャスティングは渋いが、M・フリーマンとT・ロビンスがちょっと浮いた感じになってるのは狙いだろうか。

原題THE SHAWSHANK REDEMPTION
製作年1994
製作国アメリカ
時間143
監督フランク・ダラボン
原作スティーヴン・キング
脚本フランク・ダラボン
撮影ロジャー・ディーキンス
出演ティム・ロビンス
モーガン・フリーマン
ウィリアム・サドラー
ボブ・ガントン
ジェームズ・ホイットモア
クランシー・ブラウン
ギル・ベロウズ
マーク・ロルストン

2003年9月5日金曜日

マーヴェリック

ノリが良くて心地良い。結構ごちゃごちゃと盛り込んでる割りには最後まで弛まずに進むとこが良い。マーヴェリック(M・ギブソン)とアナベル(J・フォスター)の掛け合いもベタなぶん関西人には馴染みやすい。素直に面白かった。
J・フォスターがキュートでラブリー。他ではこういう彼女は観れないんじゃないだろうか。それだけでも観る価値はある。M・ギブソンも『リーサル・ウェポン』シリーズでみせてたようにこういうとぼけた役どころが好き。
J・ガーナーは『マーヴェリック』のTVシリーズで主役を演じていた人らしい。さすがに年代が違うのでそれは知らない。

原題MAVERICK
製作年1994
製作国アメリカ
時間127
監督リチャード・ドナー
脚本ウィリアム・ゴールドマン
パット・プロフト
ジム・エイブラハムズ
ロバート・ロキャッシュ
撮影ヴィルモス・ジグモンド
出演メル・ギブソン
ジョディ・フォスター
ジェームズ・ガーナー
グレアム・グリーン
アルフレッド・モリナ
ジェームズ・コバーン
ダブ・テイラー

2003年9月4日木曜日

ナイトメア・ビフォア・クリスマス

特に面白かったとか良かったという印象はなかったものの、何年かに一度はまた観たくなる作品。登場するキャラクター達が妙に魅力的というか、悲しいんだけど楽しいというか・・・。基本的にミュージカルが好きだということもあるかもしれない。
ところで、C・サランドンの歌声がユアン・マクレガーに聞こえた。似てると思うのだが。また、ツギハギ人形のサリーが『ホームアローン』シリーズのママ役だったC・オハラだとは全然判らなかった。

原題THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS
製作年1993
製作国アメリカ
時間76
監督ヘンリー・セリック
原案ティム・バートン
脚本キャロライン・トンプソン
撮影ピート・コザチク
出演(声)クリス・サランドン
キャサリン・オハラ
ウィリアム・ヒッキー
ダニー・エルフマン
ポール・ルーベンス

2003年9月3日水曜日

恋しくて

ずーっと待ち望んでいたDVD化がついに実現。どれだけ首を長くしていたか。残念なのは米国版では収録されているM・S・マスターソンのインタビュー映像が入ってないことだが、まぁいいや。
昔ビデオで観たこの映画でワッツ役のM・S・マスターソンに一目惚れした。丁度その頃バイトしていたビデオ屋の先輩がちょっと似てなくもない顔立ちで、変に意識した覚えがある。←バカ
内容は何てことのない80年代に大量生産された青春映画の一つなんだけど、アマンダ役のL・トンプソンもキュートで良い感じだ。今観てもアマンダとワッツのウルウル顔にキュンとする。青春映画の中では一番ハマッた作品。
今観て驚いたのがE・コティーズやJ・アシュトンが出てたこと。二人とも若い。いや、出演者全員若いのは当たり前なんだけどね。

原題SOME KIND OF WONDERFUL
製作年1987
製作国アメリカ
時間95
監督ハワード・ドゥイッチ
脚本ジョン・ヒューズ
撮影ジャン・キーサー
出演エリック・ストルツ
メアリー・スチュアート・マスターソン
リー・トンプソン
クレイグ・シェイファー
ジョン・アシュトン
イライアス・コティーズ
モリー・ヘイガン
キャンディス・キャメロン
パメラ・アンダーソン

2003年9月2日火曜日

がんばれ!がんばれ!ベンジー

ベンジーシリーズの4作目で、クーガーの赤ちゃんを助ける話。日本では唯一DVD化されてる作品でもある。小さい頃に観て印象に残ってるという話を良く聞くが、実は全然記憶にない。『名犬ラッシー』なら覚えているのだが。
最初と最後にちょっとだけ人間の台詞がある以外、ずっと大自然の中、ベンジーとクーガー親子と熊と狼の感嘆に値する演技(演技として観てしまう大人って・・・)と耳に心地良い音楽が流れる環境ビデオみたいな作品。
ベンジーの表情も必見だが、クーガーの赤ちゃん達にアカデミー賞をあげたい。

原題BENJI THE HUNTED
製作年1987
製作国アメリカ
時間89
監督ジョー・キャンプ
脚本ジョー・キャンプ
撮影ドン・レディ
出演レディ・スティーガル
ナンシー・フランシス
フランク・イン

2003年9月1日月曜日

10日間で男を上手にフル方法

内容はよくある物語だし、特別脚本が良かったとも思わないが、ラブコメディの王道をいくと言う点で十分に面白かった。ある意味癒される。
ケイト・ハドソンがゴールディ・ホーンの娘とは知らなかったが、そう思って見ると確かに面影がある。それとは別にして一目ぼれしてしまった。特別美人という感じでもないがキュート。あの笑顔にやられた。声も良い。往年のゴールディ・ホーンほどのコメディアンヌとしてはこれからだろう。多少ぎこちなさはあるが可愛いから許す。
ところで、あれだけ女性にやりたい放題されると男なら誰でも嫌になると思うかもしれないが、本当に惚れてるとそうでもない。とだけ言っておく。

原題HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS
製作年2003
製作国アメリカ
時間116
監督ドナルド・ペトリ
原作ミシェル・アレクサンダー
ジェニー・ロング
脚本クリスティン・バックリー
ブライアン・リーガン
バー・スティアーズ
撮影デブラ・ニール=フィッシャー
出演ケイト・ハドソン
マシュー・マコノヒー
キャスリン・ハーン
アニー・パリッセ
アダム・ゴールドバーグ
トス・レノン
マイケル・ミシェル

2003年8月13日水曜日

トゥームレイダー2

帰ってきたララ・クロフト(A・ジョリー)。かっこ良いよ。アクション・アドベンチャーのシリーズにありがちな“もっと派手に”で失敗した例は沢山あるが、程よいアクションとCGで楽しかった。ある意味前作より面白いかも。A・ジョリーは全てのスタントを自分で演じたらしいが、さすがに鍛えてるだけあってナイスバディ。惚れ惚れする。周りのキャスティングが大人しい気もするが、まぁ良いだろう。
こういう映画は、気負いせず、頭を空っぽにして観よう。

原題LARA CROFT TOMB RADER: THE CRADLE OF LIFE
製作年2003
製作国アメリカ
時間130
監督ヤン・デ・ボン
原案スティーヴン・E・デ・スーザ
ジェームズ・V・ハート
脚本ディーン・ジョーガリス
撮影デヴィッド・タッターサル
出演アンジェリーナ・ジョリー
ジェラード・バトラー
クリス・バリー
ノア・テイラー
シアラン・ハインズ
ジョエイモン・フンスー
ティル・シュヴァイガー
サイモン・ヤム
テレンス・イン

2003年8月12日火曜日

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

単純に面白い。こういう作品は大好きだ。
何が良いって、ジャック・スパロウ船長(J・デップ)のキャラクター。J・デップはロックスター(特にローリングストーンズのキース・リチャーズ)を意識した役作りをしたらしいが、監督に言わせると酔っ払いのロックスターだそうだ。もちろん皆気に入ってる。ウィル・ターナー(O・ブルーム)との掛け合いもコメディの要素をそこに求めてちゃんと機能している。正反対の性格をした二人(しかも二人とも男前!)の掛け合いは絶妙とまでは言わないがこの映画の重要な部分になっている。
O・ブルームは本当に男前で、『ロード・オブ・ザ・リング』では幻想的なだけだったが、ここではデップには敵わないものの、すごく良い感じ。惚れそうだ。
ジャック・スパロウとブラックパール号の冒険劇として続編が是非観たい。

原題PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEAL
製作年2003
製作国アメリカ
時間143
監督ゴア・ヴァービンスキー
脚本テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
ジェイ・ウォルパート
撮影ダリウス・ウォルスキー
出演ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ジェフリー・ラッシュ
ジャック・ダヴェンポート
ジョナサン・プライス
リー・アレンバーグ
ブライ・クーパー
マッケンジー・クルック
デヴィッド・ベイリー
ケヴィン・R・マクナリー
トレヴァー・ゴダード
ゾーイ・サルダナ

2003年8月11日月曜日

チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル

やっと気が付いた。C・ディアスにやられてる。特にストライクゾーンなタイプじゃないんだけど、あのあっけらかんとした笑顔は大好き。
バカバカしさぎりぎりの笑いとアクションはすっきりとしてて良し。観てて楽しい。3人のエンジェルが本当に楽しそうに演じてるように見えるのが最大の魅力。映画としてお勧めするかどうかは判断に迷うところなんだがなぁ。
フレンズで活躍中のM・ルブランクも前作に続き良い役どころで出演してるのも嬉しいし、C・グローヴァー(『バックトゥーザフューチャー』のパパさん)もよっぽど前作での役がウケたのか無理やりとも言える出演を果たしてるところも実は嬉しい。このままもう数作続編を撮って欲しい気持ちとこのまま終わって欲しい気持ちと行ったり来たりしてる。

原題CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE
製作年2003
製作国アメリカ
時間106
監督マックG
脚本ジョン・オーガスト
コーマック・ウィバーリー
マリアンヌ・ウィバーリー
サイモン・キンバーグ
撮影ラッセル・カーペンター
出演キャメロン・ディアス
ドリュー・バリモア
ルーシー・リュー
バーニー・マック
クリスピン・グローヴァー
ジャスティン・セロー
ロバート・パトリック
デミ・ムーア

2003年8月10日日曜日

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

お、重い。観る前から覚悟はしていたが、相当なものだった。しかもラストは・・・。
受け入れ難い結末ではあるが、時間が経つにつれて少しずつ染み込んできた。死刑制度に関しては特に賛成も反対も熟考したことがないが、敢えて懲役刑だけに限って言うなら死刑制度よりも終身刑だとか懲役数百年とかいう制度の方がいいかな。生きて償いをさせるほうが厳しいと思うから。まぁ、飄々としてるやつもいるけどね。
K・スペイシーはこういう偏った役が多い気がするが、やっぱ似合うし巧い。このままアンソニー・ホプキンスのような役者になったりしないかな。K・ウィンスレットは『タイタニック』のローズのまま出てきた感がするのは、役どころなのか彼女の演技の幅なのかが掴みかねた。

原題THE LIFE OF DAVID GALE
製作年2003
製作国アメリカ
時間131
監督アラン・パーカー
脚本チャールズ・ランドルフ
撮影マイケル・セレシン
出演ケヴィン・スペイシー
ケイト・ウィンスレット
ローラ・リネイ
ガブリエル・マン
マット・クレイヴン

2003年8月9日土曜日

ハルク

原作のアメコミは全然知らない。が、あまり知らないが故に思い入れがない分普通に面白かった。アメコミにありがちな苦悩を抱えるヒーロー像(うんざりする位ステレオタイプ)が-本来ならもっと切ないくらいのファザコンぶりなのは覗えるが-意図してかせずかはともかく画面からはあまり感じられず、単なるアクション映画として空を翔けるシーンや壁をぶち破るシーンなど『ターミネーター』にすらないほどの爽快さで楽しんだ。CG部分も幸か不幸か丁度良かった。
欲を言えば、人の繋がりをもっと深く描いて欲しいところだ。ベティ(J・コネリー)とブルース(E・バナ)の繋がりは劇中では物足りない。それほど愛し合っているようには見えない。もしかして役者の相性なのかもしれないが。もちろんデヴィッド(N・ノルティ)のあらゆる執着心もバックボーンが足りなくて迫力に欠ける。
一番印象的だったのはJ・コネリーの美しさ。表情は固いが綺麗なので許す。それと、マルチウィンドウを使ったコマ割りと変な画面の切り替え。アニメを意識したものだろうがはっきりいってうざい。コマ割りはまだしも画面の切り替えは自然な方がいい。
キャラクターを楽しむなら原作のアニメを見たほうが良いと思うのだが、続編が出ればたぶん確実に観るだろう。

原題THE HULK
製作年2003
製作国アメリカ
時間138
監督アン・リー
原作ジャック・カービー
スタン・リー
原案ジェームズ・シェイマス
脚本ジェームズ・シェイマス
マイケル・フランス
ジョン・ターマン
撮影フレッド・エルムズ
出演エリック・バナ
ジェニファー・コネリー
ニック・ノルティ
サム・エリオット
ジョシュ・ルーカス

2003年8月8日金曜日

ドリームキャッチャー

何度でも言う。内容を捻じ曲げた宣伝はしないで欲しい。
これはホラーではなく、純然たるSFだ。キングのホラーを観る心積もりだったから、最初に肩透かしを喰らった。まぁそれは良い。原作は読んでないが、本屋で見かけた限りでは4冊の長編。長編の映画化はかなり気をつけないとダイジェストになってしまうのだが、どうやらこれもそうらしい。もっと深い5人の友情のエピソードがあっただろうし、宇宙人との闘いや、カーティス大佐(M・フリーマン)のドラマが沢山あったはず。重要な部分は最低限抑えてあるからストーリー運びには問題がないものの、感情移入すべき主人公が絞りきれずに怒涛のラストシーンに入ってしまうのでどうも物足りない。
最初に出てくる未知の生命体は『エイリアン』で腹から飛び出してくるギーガーのエイリアンそのもの。ただ出てくる場所が違い笑ってしまった。あれはやっぱり『エイリアン』へのオマージュか何かだろうか?

原題DREAMCATCHER
製作年2003
製作国アメリカ
時間135
監督ローレンス・カスダン
原作スティーヴン・キング
脚本ウィリアム・ゴールドマン
ローレンス・カスダン
撮影ジョン・シール
出演トーマス・ジェーン
ドニー・ウォールバーグ
モーガン・フリーマン
ダミアン・ルイス
ジェイソン・リー
ティモシー・オリファント
トム・サイズモア

2003年8月7日木曜日

シティ・オブ・ゴッド

とにかくパワーが溢れてくる。題材だけなら痛々しくて辛くて2時間も観ていられない内容が3つの時代を巧くフラッシュバックさせる展開とハンディカメラの多用で緊迫感を保ちつつ、最後まで惹きつけられた。貧困と暴力。それだけで胸焼けしそうなのに南米特有のテンポの良い音楽と何より登場人物達の追い詰められながらもあっけらかんとした生き方は、それほど悲壮感がない。もちろん観てる側の感じ方だけの問題ではある。
何が良くて何が悪いか。そんなことは問題じゃない。如何にして生き残るか。そう思うと、もう少し必死になって生きなければ、と感じる。

原題CIDADE DE DEUS
CITY OF GOD
製作年2002
製作国ブラジル
時間130
監督フェルナンド・メイレレス
原作パウロ・リンス
脚本ブラウリオ・マンドヴァーニ
撮影セザール・シャローン
出演アレクサンドル・ロドリゲス
レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ
セウ・ジョルジ
アリス・ブラガ
ダグラス・シルヴァ

2003年8月6日水曜日

クローサー

中国におけるアイドル映画というべきだろうか。それなら欲を言えばチャン・ツィーも加えて欲しいところだ。
ストーリーが単純な分映像に集中できるから彼女達を十分楽しむことができる。しかも綺麗なだけじゃなくてアクションも良い。さすが香港映画。しかも倉田保昭がアクションシーンの緊張感を出してて良い。スピーディでスタイリッシュ。『トランスポーター』の監督とスタッフと聞けば納得する。ただ、一つ注文をつけるとすれば、リン(S・チー)の恋愛に関するエピソードはいらない。どうもストーリーに全く関わってこない。いや、重要ではあるかもしれないが、無駄だと思われる。
ところで、S・チーは佐藤江梨子に見えるし、V・チャオは若き日の相楽晴子に見えて仕方がなかった。

原題夕陽天使
SO CLOSE
製作年2002
製作国香港
アメリカ
時間111
監督コリー・ユン
脚本ジェフ・ラウ
撮影ビーナス・クァン
出演スー・チー
ヴィッキー・チャオ
カレン・モク
倉田保昭
ソン・スンホン
マイケル・ワイ
ベン・ラム

2003年8月5日火曜日

ブロンド・ライフ

“公私共に充実した生活を送っていたところに、突然、「あなたは来週の木曜日に死にます」と言われたヒロインのドラマ”と聞くと、ブルーになりそうな映画かと思ったら、ジャンル的にはロマンティックコメディと言う。A・ジョリー主演ということもあって、多少なりとも期待してたが、イマイチ軽すぎてぐっとくるところまで行かない。しかもコメディとしても軽すぎてニヤリともニコリともできなかった。
A・ジョリーの金髪姿はどうにも違和感があって最後まで馴染めなかったものの、役柄自体はキュートだし、やはり彼女は魅力的だと再確認。今まで演じてきた“強い女性像”とは少し違った普通の女性というのも見物かもしれない。
それにしてもこの邦題はちょっとイタダケナイと思うのだが。

原題LIFE OF SOMETHING LIKE IT
製作年2002
製作国アメリカ
時間103
監督スティーヴン・ヘレク
原案ジョン・スコット・シェパード
脚本ジョン・スコット・シェパード
ダナ・スティーヴンス
撮影スティーヴン・H・ブラム
出演アンジェリーナ・ジョリー
エドワード・バーンズ
トニー・シャローブ
クリスチャン・ケイン
ジェームズ・ギャモン
メリッサ・エリコ
ストッカード・チャニング

2003年8月4日月曜日

MR. ディーズ

W・ライダーが観たかっただけだった。その割りに出だしは感じ良くて、こりゃハートフルコメディで最後はちょっぴり泣かせてくれたりするのかな、と期待してしまったのがそもそもの失敗。全体的にぼんやりとして、笑いにも画面にも出演者にもキレがないように感じた。
A・サンドラーの下品さは『ウォーターボーイ』で知っていたからあまり気にならなかった。今回は押さえ気味だったのか逆に好感さえ持ったくらいだ。
W・ライダーは元々しっとりした演技は似合わないが『オータム・イン・ニューヨーク』で綺麗に撮ってもらってたし、ジャンルは違えど今回も可愛さ満載だと思ってたら、随分とヤサグレちゃって・・・。それでも可愛いから良い。
ゲイリー・クーパー主演の『オペラハット』のリメイクらしいが、なんか方向性を間違えたんじゃないだろかね。

原題MR. DEEDS
製作年2002
製作国アメリカ
時間96
監督スティーブン・ブリル
原作クラレンス・バディントン・ケランド
脚本ティム・ハーリヒー
撮影ピーター・ライオンズ・コリスター
出演アダム・サンドラー
ウィノナ・ライダー
ジョン・タートゥーロ
アレン・コヴァート
ピーター・ギャラガー
スティーヴ・ブシェミ

2003年8月3日日曜日

ストーカー

いつも思うのだが、宣伝の際はもう少し内容に沿ったものにして欲しい。これも邦題と宣伝の内容からするとサスペンス色の強い犯罪物だと思っていたが、全然違った。孤独で寂しい中年の男が幸せそうな家庭に自分を重ねるというドラマだし。そりゃそのまま伝えたら売れないかもしれないが、R・ウィリアムズがサイコキラーを演じてると思わせるような宣伝は止めて欲しかった。少しタッチが違うが彼の得意とする泣かせるキャラクターやし。
監督が意識してかどうかしらないが、全体にのっぺりとしたセットがサイ(R・ウィリアムス)の孤独感を表しているようで物悲しい。
冒頭にサイの語りで「写真は幸せの瞬間を切り取る。」「人は不幸な写真は撮らないから、アルバムを見てると幸せ一杯に見えるものだ。」と言っているが、すごく納得してしまった。

原題ONE HOUR PHOTO
製作年2002
製作国アメリカ
時間98
監督マーク・ロマネク
脚本マーク・ロマネク
撮影ジェフ・クローネンウェス
出演ロビン・ウィリアムス
コニー・ニールセン
ミシェル・ヴァルタン
ディラン・スミス
エリック・ラ・サール
エリン・ダニエルズ
ポール・ハンセン・キム
ゲイリー・コール

2003年8月2日土曜日

ルール

設定は良い感じ。なんだけど、割と早い段階で動機と犯人が絞られて後は怖さよりも犯人特定が話の中心になっちゃうのはしかたないか。アプローチが全然違うけど、コピーキャットを装うなら『ボーンコレクター』の方がよっぽど面白い。残念なのはアメリカの都市伝説を全部知らないことだろう。一応説明はあるけど全部の殺人に関してじゃないし。アメリカ人が『隣の花子さん』を観てイマイチと感じる(かどうかは知らないが)のと同じかもしれない。ただ、ありきたりかもしれないがクライマックスのまま終わらずにエピローグを入れたのにはニヤリとしてしまった。

原題URBAN LEGEND
製作年1998
製作国アメリカ
時間99
監督ジェイミー・ブランクス
脚本シルヴィオ・ホータ
撮影ジェームズ・クレッサンティス
出演ジャレッド・レトー
アリシア・ウィット
レベッカ・ゲイハート
ジョシュア・ジャクソン
ナターシャ・グレグソン・ワグナー
ロレッタ・デヴァイン