2004年9月23日木曜日

スウィングガールズ

単純に面白かった。アテレコなしの演奏はスウィングの楽しさが十分に伝わってきたし、なにより往年のジャズナンバーに体が勝手に動き出す。友子(上野樹里)の「なんがいぐね?」という台詞がぴったりの楽しい作品だった。
途中急に彼女たちの演奏が上手くなるのはご愛嬌。肩の力を抜いて観るとちりばめられた笑いも素直に笑える。折角だから映画館の音響で観ることを強くお勧めする。

原題スウィングガールズ
製作年2004
製作国日本
時間105
監督矢口史靖
脚本矢口史靖
撮影柴主高秀
出演上野樹里
貫地谷しほり
本仮屋ユイカ
豊島由佳梨
平岡祐太
竹中直人
白石美帆
谷啓

2004年9月22日水曜日

イノセンス

攻殻機動隊ファンとしては、かなり面白かったが、ファン以外には全く分からない世界とも言える。
士郎正宗の世界観を押井守の哲学で料理したところが、ファンにはたまらない。

原題イノセンス
製作年2004
製作国日本
時間99
監督押井守
原作士郎正宗
脚本押井守
出演(声)大塚明夫
田中敦子
山寺宏一
大木民夫
仲野裕
榊原良子
武藤寿美
竹中直人

2004年9月21日火曜日

ワンピース デッドエンドの冒険

シリーズ第4作。観た中では一番楽しかった。

原題ワンピース デッドエンドの冒険
製作年2003
製作国日本
時間90
監督宇田鋼之介
原作尾田栄一郎
脚本菅良幸
出演(声)田中真弓
岡村明美
中井和哉
山口勝平
平田広明
大谷育江
酒井美紀

2004年9月20日月曜日

陰陽師 II

前作で清明(野村萬斎)と博雅(伊藤英明)とのやりとりが面白かったのだが、今回はそのあたりは少し抑えられていて残念。面白いかと聞かれたら、返答に困る作品。特にお勧めはしない。
元々原作の面白さはある意味戦いのシーンでの迫力にあると思うのだが、映像で存分に見せられるはずの映画でイマイチになっているのは、やはり製作側の問題なのだろうな。日美子(深田恭子)と須佐(市原隼人)のキャスティングはどうみても失敗。この二人が要のはずなのに。

原題陰陽師 II
製作年2003
製作国日本
時間115
監督滝田洋二郎
原作夢枕獏
脚本夢枕獏
滝田洋二郎
江良至
撮影浜田毅
出演野村萬斎
伊藤英明
今井絵理子
中井貴一
深田恭子
古手川祐子
市原隼人
鈴木ヒロミツ
山田辰夫
伊武雅刀

2004年9月19日日曜日

MOON CHILD

どうせアイドル映画だろうと期待していなかったおかげで、そんなに悪くなかった。しかし、予想通りなのはHYDEもGacktも演技はイマイチ。Gacktの茶目っ気はあれじゃダメだろう。お笑いは山本太郎や千原兄弟に任せておけばよかったのに。
一つ言えるのはヴァンパイアである必要は一つもなかったということ。

原題MOON CHILD
製作年2003
製作国日本
時間119
監督瀬々敬久
脚本瀬々敬久
井土紀州
Gackt
撮影柴主高秀
出演HYDE
Gackt
ワン・リーホン
ゼニー・クォック
山本太郎
鈴木杏
石橋凌
豊川悦司
寺島進

2004年9月18日土曜日

LOVERS

冒頭の小妹(Z・ツィイー)の踊りとアクションに魅せられた。全編に渡って彼女の動きから目が離せない。それだけでも観る価値はある。
物語としては案外シンプルで主人公3人の関係というのはそれほどでもなかったが、さすがに『HERO』を撮った監督だけあって、映像が素晴らしい。
金城武は日本語よりも中国語の方が台詞回しが良い。軽薄な感もあるが、がんばっていた。それに比べA・ラウの扱いがイマイチ。もうちょっと見せ場があっても良かったのに。

原題十面埋伏/LOVERS
製作年2004
製作国中国
時間120
監督チャン・イーモウ
脚本チャン・イーモウ
リー・フェン
ワン・ビン
撮影チャオ・シャオティン
出演金城武
チャン・ツィイー
アンディ・ラウ
ソン・タンタン

2004年9月17日金曜日

ヴィレッジ

懲りもせず“秘密”を盛り込んだ作品。ただ今回はあまりそこに固執していないようで、主題のロマンスに重点を置いた分『サイン』でがっかりしたようなことはなかった。しかし、この監督のつまらないのは、本来謎を盛り上げるはずの“何か”(今回は森に住む怪物)をあっさり画面で見せてしまうこと。盲目のアイヴィ(B・D・ハワード)が出会うという恐怖のシチュエーションをあんな見せかたされちゃうと興ざめ。勿体無いよなぁ。
J・フェニックスは前作に続く出演。寡黙な青年を演じるが、イマイチ魅力が足りなかった。残念。脇を固めるS・ウィーヴァーももうちょっと厚みを持たせて欲しかったと思うのは贅沢だろうか。脚本的にはこちらも薄いW・ハートだが、彼の起用は当たりだろう。近年疲れた男にハマリ役を得てる彼ならではの演技だった。

原題THE VILLAGE
製作年2004
製作国アメリカ
時間108
監督M・ナイト・シャマラン
脚本M・ナイト・シャマラン
撮影ロジャー・ディーキンス
出演ブライス・ダラス・ハワード
ホアキン・フェニックス
エイドリアン・ブロディ
ウィリアム・ハート
シガニー・ウィーヴァー
ブレンダン・グリーソン
チェリー・ジョーンズ
セリア・ウェストン
ジョン・クリストファー・ジョーンズ
フランク・コリソン
マイケル・ピット

2004年9月16日木曜日

バイオハザード II アポカリプス

原作のゲームは知らないままでも十分に楽しめた。前作のホラー感がなくなりアクションとしてアリス(M・ジョヴォヴィッチ)やジル(S・ギロリー)のカッコよさが際立っていた。前作よりも面白かった。ラストでは続編まで匂わせているが、嫌でも期待してしまう。しかし、だいぶ話が大きくなってきているので、不安が残るのも事実。
パニックホラーとしてだと『28日後…』の方がよくできていると思うが、全く違う方向性なので比べるようなことでもないだろう。
聞くところによるとジルのキャラクターはゲームそのものだそうで、これはキャスティングの妙であろう。

原題RESIDENT EVIL: APOCALYPSE
製作年2004
製作国カナダ
イギリス
時間93
監督アレクサンダー・ウィット
脚本ポール・W・S・アンダーソン
撮影クリスチャン・セバルト
デレク・ロジャース
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ
シエンナ・ギロリー
ジャレッド・ハリス
オデッド・フェール
トーマス・クレッチマン
サンドリーヌ・ホルト
マイク・エップス
ザック・ウォード
ソフィー・ヴァヴァスール

2004年9月15日水曜日

アダム -神の使い 悪魔の子-

今の時代だから描ける主題であると思わせるようなクローン人間を題材にした異色作。ホラーなのかサスペンスなのか判断に迷うところである。
リチャード医師を演じるデ・ニーロのサイコぶりは、デ・ニーロだしということで置いておいて、ダンカン夫妻(R・R=ステイモス、G・キニア)の苦悩ぶりは子供を持っていなくても身につまされる。また、最近の子役は実力のある俳優が多い中、アダム役のC・ブライトの好演が光っていた。クローン化の前後での微妙な演じ分けは一見の価値がある。
すでに現実ではペットのクローニングは商売として行われているらしく、ぞくぞくとクローンペットが誕生しているようだ。少なくともヒト・クローニングは法律による全面禁止がされてなく、科学的には実現可能な域にまで達していると聞く。
作中ではマッドサイエンティストとして描かれているが、クローニング技術自体は医学的に恩恵の多い技術であることも確かだと思っている。良くある議論ではあるが、技術に善悪はなく、それらを使う人間側に問題があるというのは建前に過ぎない。
この作品では、それが意図したものかどうかに関わらず、明らかにクローニングに警告を発するメッセージを伝えようとしている。
リチャード医師が運営する“ゴッドセンド協会”のウェブサイトが存在した(リンク切れ)。映画のことを知らずにこのページを見ると、子供をクローニングした夫婦のコメント等が載っていて本当にヒト・クローニングを行っている団体が存在するのかと思ってしまうが、良くみると、デ・ニーロの写真がリチャード医師として載っていることに気がつく。

原題GODSEND
製作年2004
製作国アメリカ
カナダ
時間102
監督ニック・ハム
脚本マーク・ボンバック
撮影クレイマー・モーゲンソー
出演ロバート・デ・ニーロ
グレッグ・キニア
レベッカ・ローミン=ステイモス
キャメロン・ブライト

2004年9月14日火曜日

ブラザー・ベア

全く予備知識なしで観たから、キナイ(J・フェニックス)が熊に変身したところでずっこけた。
ディズニーというネームバリューが意味をなさなくなってから随分経つ気がするが、久しぶりにディズニーらしい映画かもしれない。残念ながら決して面白かったとは言えないが、こいうのもありだろう。ラストシーンでもずっこけたが。
ファミリー向けの映画を観るにはまだ早いということだ。

原題BROTHER BEAR
製作年2003
製作国アメリカ
時間85
監督アーロン・ブレイズ
原案ブルーズ・ジョンソン
脚本スティーヴ・ベンチック
ロン・J・フリードマン
タブ・マーフィ
出演(声)ホアキン・フェニックス
ジェレミー・スアレス
ジェイソン・レイズ
リック・モラニス
デイヴ・トーマス
D・B・スウィーニー
ジョーン・コープランド
マイケル・クラーク・ダンカン

2004年9月13日月曜日

アナトミー 2

前作に続いて独特の雰囲気は漂っているものの、舞台が大学病院ということとAAAが登場するくらい・・・あ、パウラ(F・ポテンテ)は登場するけど、ちょい役・・・で、コンセプト以外は基本的に前作とは全く別物。怖さよりもバカバカしさが前面に出てしまった感がある。つまらないとは言わないが、平凡なサスペンスになってしまったのは残念。
本国では前作が大ヒットしただけに柳の下を探してみたというところだな。

原題ANATOMIE 2
製作年2003
製作国ドイツ
時間91
監督ステファン・ルツォヴィツキー
脚本ステファン・ルツォヴィツキー
撮影アンドレアス・ベルガー
出演バーナビー・メッチェラート
ハーバート・ナップ
ハイケ・マカッシュ
ロマン・クニツカ
ヴォータン・ヴィルケ・メーリング
フランク・ギーリング
ハンノ・コフラー
フランカ・ポテンテ
ロジー・アルヴァレス

2004年9月12日日曜日

ドッグヴィル

実験的映画と言われている、舞台の練習風景の様なセットは10分もすれば慣れる。それよりも何もない中から風景が目に浮かぶようになる。これは意外だった。3時間という長さも9つに分けられたエピソードとナレーションによって巧く構成されていて、全く気にならない。
ドッグヴィルという片田舎に現れた美しい逃亡者グレース(N・キッドマン)。今更ながら彼女は本当に美しい。その彼女があんなことやこんなことをされるのもびっくりしたが、ラストシーンはもっと衝撃的だった。最近の作品では一番カタルシスを得られたかもしれない。
L・F・トリアーのアメリカ3部作の第1作だということだが、エンディングで流れるアメリカの一面を見せ付ける写真の数々を観て、監督の意図するアメリカの姿が少し理解できた気がする。外国人監督が描くアメリカの姿はグレースそのものなのだろう。後に続く2作が楽しみだ。

原題DOGVILLE
製作年2003
製作国デンマーク
時間177
監督ラース・フォン・トリアー
脚本ラース・フォン・トリアー
撮影アントニー・ドッド・マントル
出演ニコール・キッドマン
ポール・ベタニー
クロエ・セヴィニー
ローレン・バコール
パトリシア・クラークソン
ベン・ギャザラ
ジェームズ・カーン
ステラン・スカルスガルド
ジャン=マルク・バール
ハリエット・アンデルセン
ブレア・ブラウン
ジェレミー・デイヴィス
フィリップ・ベイカー・ホール
シオバン・ファロン・ホーガン
ジェリコ・イヴァネク
ウド・キア
クレオ・キング
マイルズ・パリントン
ビル・レイモンド
シャウナ・シム
出演(声):ジョン・ハート

2004年9月11日土曜日

コールドマウンテン

南北戦争を舞台を舞台にした純愛ドラマ。ただ、それだけでは2時間半は埋められない。戦争や死の生々しさ、女性の弱さや強さをコールドマウンテンに向かって歩き続けるインマン(J・ロウ)が旅の途中で出会う人たちがまざまざと見せ付ける。また、中盤から登場するルビー(R・ゼルウィガー)の逞しさが、前半に美しい箱入り娘でしかなかったエイダ(N・キッドマン)とコンビを組むことで作品を盛り上げる。
全体的にはかつての純愛映画の王道とも言える内容で、観ていて飽きることなくラストシーンまで引っ張ってくれる。大作と言うには今ひとつ何かが足りない気がするが、しっとりと楽しむには十分だろう。
脇を固める俳優たちの演技を観るのもも楽しみの一つ。D・サザーランドやN・ポートマン、K・ベイカーやP・S・ホフマンなどでしゃばり過ぎず、しかし居なくてはならない人たちだ。
インマンとエイダのロマンスで締めくくってはいるが、彼らを取り巻く人たちの群像劇として良かった。心に深く残る作品ではないかもしれないが、良かった。

原題COLD MOUNTAIN
製作年2003
製作国アメリカ
時間155
監督アンソニー・ミンゲラ
原作チャールズ・フレイジャー
脚本アンソニー・ミンゲラ
撮影ジョン・シール
出演ジュード・ロウ
ニコール・キッドマン
レニー・ゼルウィガー
ドナルド・サザーランド
ナタリー・ポートマン
フィリップ・シーモア・ホフマン
ジョヴァンニ・リビシ
レイ・ウィンストン
ブレンダン・グリーソン
キャシー・ベイカー

2004年9月10日金曜日

奪還 DAKKAN アルカトラズ

相変わらずセガール節な作品。正直もうお腹一杯な感のあるプロット。だからと言って他に彼の演じる良い設定があるかというとそれも思いつかない。ある意味マイナーでも根強い人気もあるので、これはこれで良いのかもしれない。それにしても毎回毎回色んな舞台を用意するもんだと関心するが、これだけやっちゃうと次はどこにするのだろうか。内容よりもソコが気になる。

原題HALF PAST DEAD
製作年2002
製作国アメリカ
時間99
監督ドン・マイケル・ポール
脚本ドン・マイケル・ポール
撮影マイケル・スロヴィス
出演スティーヴン・セガール
モリス・チェスナット
ジャ・ルール
ニア・ピープルズ
トニー・プラナ
クルプト

2004年9月9日木曜日

ゴーストオーシャン

B級もいいとこのホラー。ラストシーンで初めて舞台が海であることと、原題のTATOOの意味がわかるというところはニヤリとしたが、そのためだけの助走が長すぎだし、密閉された空間で敵に追われるという怖さは全くない。中々面白いプロットだけに脚本がイマイチなのが残念。

原題THE DEVIL'S TATTOO
製作年2001
製作国イギリス
時間88
監督ジュリアン・キーン
脚本ビル・デイル
グレエム・クラッパートン
ジュリアン・キーン
サリー・チャールトン
撮影ジャン・ペスター
出演ジェイミー・バンバー
ジェイソン・シモンズ
ノエル・フィッツパトリック
ヘザー・ピース
ケリー・ノートン
デヴィッド・レア

2004年9月8日水曜日

ブラックマスク 2

ジェット・リー主演の前作を期待して観たのだが、なんともはや。かなりアメリカでの公開を意識して作られたという今回は、確かにアメリカちっくなB級アクションに仕立て上げられている。これが、アメリカでどう受け入れられたのか是非聞いてみたいものだ。それにしても続編として製作する意味があったのだろうか?単に前作の(ジェット・リーの)人気にあやかろうとしただけなんじゃないのか。主人公であるブラックマスクの設定すら変わってる気がするのだが。
A・オンはマスクを被った時にJ・リーに似てるからという理由で選ばれたとか。それはそれで俳優としてチャンスなのかもしれないが、それで出る作品がこれってどうなんだ。
T・ローズが出てるのにはびっくりしたが、それ以上に同世代だったということにもっとびっくりした。『ブレイド』にも出演していたようだが、どの役なのか全く思い出せない。そのうち確かめてみなければ。

原題黒侠II
BLACK MASK 2: CITY OF MASKS
製作年2001
製作国香港
時間102
監督ツイ・ハーク
脚本ジェフ・ブラック
チャールズ・ケイン
撮影ホーレイ・ウォン
イム・ワイロン
出演アンディ・オン
アンドリュー・ブリニアースキー
トレイシー・ローズ
ロブ・ヴァン・ダム
トビン・ベル
ジョン・ポリト
テレサ・マリア・ヘレラ
スコット・アドキンス
テレンス・イン

2004年9月7日火曜日

アメリ

女性向けと聞いていたので二の足を踏んでいたのだが、ようやく観た。微妙に面白い。
奥手なアメリ(A・トトゥ)の恋愛物語なはずだが、あのJ=P・ジュネが監督してるんだから、普通の展開であるわけもなく、茶目っ気たっぷりのエピソードには、すっかり笑わせてもらった。彼ならではの絵本的ファンタジー。
一番好きなのは世界中を旅するドワーフ人形。それから、町中の証明書写真機で写真を撮る男の正体。はたまた、ガラスの体を持つ男とのやり取りと、結局ほとんどのエピソードが気に入ってる。

原題LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN
製作年2001
製作国フランス
時間120
監督ジャン=ピエール・ジュネ
脚本ジャン=ピエール・ジュネ
ギョーム・ローラン
撮影ブリュノ・デルボネル
出演オドレイ・トトゥ
マチュー・カソヴィッツ
ヨランド・モロー
ジャメル・ドゥブーズ
イザベル・ナンティ
ドミニク・ピノン
リュファス

2004年9月6日月曜日

アナザヘヴン

原作は結構面白かったので、せめてその雰囲気だけでも出てば良しと思っていたのだが、予想通り薄くなっていたのが残念。グロさはあっても不気味さがない。最終的には中途半端なロマンスになっていて、ナニカとマナブ(江口洋介)との意思の交錯部分が抜け落ちていた。
出演は決して若手ばかりではないのに皆一様に演技が固く感じたのはなぜだろう。
メディアミックスという企画は面白いと思うのだが、TVシリーズは未見。

原題アナザヘヴン
製作年2000
製作国日本
時間131
監督飯田譲治
原作飯田譲治
梓河人
脚本飯田譲治
撮影高瀬比呂志
出演江口洋介
市川実和子
原田芳雄
柏原崇
岡元夕紀子
加藤晴彦
松雪泰子
柄本明

2004年9月5日日曜日

ザ・ダイバー

実話であると聞いて納得。幾つかのエピソードを足早に繋げているせいで、イマイチ感情移入できないままにクライマックスまでいってしまった。
デ・ニーロもC・グッディング・Jrも良かったのになぁ。C・セロンの役どころは少し中途半端。これは脚本のせいだが。

原題MEN OF HONOR
製作年2000
製作国アメリカ
時間128
監督ジョージ・ティルマン・Jr
脚本スコット・マーシャル・スミス
撮影アンソニー・B・リッチモンド
出演ロバート・デ・ニーロ
キューバ・グッディング・Jr
シャーリーズ・セロン
アーン・ジャニュー・エリス
ハル・ホルブルック
マイケル・ラパポート
パワーズ・ブース
デヴィッド・キース
ジョシュア・レナード
デヴィッド・コンラッド

2004年9月4日土曜日

π

決して万人受けするタイプの作品ではないが、面白かった。モノトーンの画面といい、数学と哲学というテーマといい、理不尽さといい好きな要素ばかり。
この作品では極端に描かれているものの、一般的にはあまり認識されていないが、数学と哲学とは表裏一体であるということは過去の著名な数学者はほとんど哲学者としても有名であるという事実からも言えることである。そういう意味で、マックス(S・ガレット)が研究に没頭するあまりにレニー(B・シェンクマン)の「神の名前である216の数字」という説明によって常軌を逸していく様は面白くもあり怖くもあった。そこでソル(M・マーゴリス)の「息抜きをしろ」という台詞が耳に残る。
何にせよ、インディーズということもあって、超低予算ならではの作品。作中流れるテクノ音楽もマックスの精神状態を上手く引き立てていた。
全然違うが『鉄男』を思い出した。

原題PI
製作年1998
製作国アメリカ
時間85
監督ダーレン・アロノフスキー
原案ダーレン・アロノフスキー
ショーン・ガレット
エリック・ワトソン
脚本ダーレン・アロノフスキー
撮影マシュー・リバティーク
出演ショーン・ガレット
マーク・マーゴリス
スティーヴン・パールマン
ベン・シェンクマン
サミア・ショアイブ
アジャイ・ナディウ
パメラ・ハート

2004年9月3日金曜日

奥サマは魔女

邦題がこれじゃなければもう少し楽しめたかも。あのテレビシリーズを期待してしまったのが間違いだった。奥さまですらじゃないじゃん。
隙っ歯が気になって可愛いと思えなかったV・パラディと何の魅力もないG・ベロウズに、相変わらずコメディが似合わないJ・レノ。コメディとしてもサスペンスとしてもイマイチなこの作品。キャスティングも脚本も何かが足りない。

原題UN AMOUR DE SORCIERE
製作年1997
製作国フランス
時間102
監督ルネ・マンゾール
脚本ルネ・マンゾール
撮影パル・ジュレ
出演ヴァネッサ・パラディ
ギル・ベロウズ
ジャン・レノ
ダブニー・コールマン
ジャンヌ・モロー
ファンタン・ラランヌ
ルイーズ・ヴィンセント
マルコム・ディクソン
エレオノーラ・ハート
キャサリン・ブアマン

2004年9月2日木曜日

プラトーン

昔、初めて観た時にはかなり衝撃的だった。ベトナム戦争映画として心に残ったのは、(『地獄の黙示録』は別にして)『ハンバーガー・ヒル』ではなく『フルメタル・ジャケット』でもなくこの作品だった。もちろん他にもベトナム戦争を舞台にした映画は沢山あるが、戦争そのものを観たという印象がこれにはあった。
今改めて観ると、確かにエンターテイメントとしてはイマイチだと思うが、それでも目の離せない迫力が、悲哀が、憎しみが、恐怖があった。O・ストーン監督が何を伝えたかったのかなんてどうでも良い。20年近く経った今でも感じるものが確実にあった。

原題PLATOON
製作年1986
製作国アメリカ
時間120
監督オリヴァー・ストーン
脚本オリヴァー・ストーン
撮影ロバート・リチャードソン
出演チャーリー・シーン
トム・ベレンジャー
ウィレム・デフォー
ケヴィン・ディロン
フォレスト・ウィッテカー
フランチェスコ・クイン
ジョン・C・マッギンレー
ジョニー・デップ

2004年9月1日水曜日

ゴッドファーザー PART II

言わずと知れたシリーズ2作目。これも今回が初見。
確かに面白かった。マーロン・ブランドが演じたドン・コルレオーネの若き日が本当に甦ったかと思ったようなデ・ニーロの演技も、アル・パチーノの苦悩するドンぶりも良かった。ただ、今回は長いと感じた。

原題MARIO PUZO'S THE GODFATHER: PART II
製作年1974
製作国アメリカ
時間200
監督フランシス・フォード・コッポラ
原作マリオ・プーゾ
脚本フランシス・フォード・コッポラ
マリオ・プーゾ
撮影ゴードン・ウィリス
出演アル・パチーノ
ロバート・デュバル
ダイアン・キートン
ロバート・デ・ニーロ
ジョン・カザール
タリア・シャイア
リー・ストラスバーグ
マイケル・V・ガッツォ
マリアンナ・ヒル
ジャイムズ・カーン
ダニー・アイエロ