2003年8月13日水曜日

トゥームレイダー2

帰ってきたララ・クロフト(A・ジョリー)。かっこ良いよ。アクション・アドベンチャーのシリーズにありがちな“もっと派手に”で失敗した例は沢山あるが、程よいアクションとCGで楽しかった。ある意味前作より面白いかも。A・ジョリーは全てのスタントを自分で演じたらしいが、さすがに鍛えてるだけあってナイスバディ。惚れ惚れする。周りのキャスティングが大人しい気もするが、まぁ良いだろう。
こういう映画は、気負いせず、頭を空っぽにして観よう。

原題LARA CROFT TOMB RADER: THE CRADLE OF LIFE
製作年2003
製作国アメリカ
時間130
監督ヤン・デ・ボン
原案スティーヴン・E・デ・スーザ
ジェームズ・V・ハート
脚本ディーン・ジョーガリス
撮影デヴィッド・タッターサル
出演アンジェリーナ・ジョリー
ジェラード・バトラー
クリス・バリー
ノア・テイラー
シアラン・ハインズ
ジョエイモン・フンスー
ティル・シュヴァイガー
サイモン・ヤム
テレンス・イン

2003年8月12日火曜日

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

単純に面白い。こういう作品は大好きだ。
何が良いって、ジャック・スパロウ船長(J・デップ)のキャラクター。J・デップはロックスター(特にローリングストーンズのキース・リチャーズ)を意識した役作りをしたらしいが、監督に言わせると酔っ払いのロックスターだそうだ。もちろん皆気に入ってる。ウィル・ターナー(O・ブルーム)との掛け合いもコメディの要素をそこに求めてちゃんと機能している。正反対の性格をした二人(しかも二人とも男前!)の掛け合いは絶妙とまでは言わないがこの映画の重要な部分になっている。
O・ブルームは本当に男前で、『ロード・オブ・ザ・リング』では幻想的なだけだったが、ここではデップには敵わないものの、すごく良い感じ。惚れそうだ。
ジャック・スパロウとブラックパール号の冒険劇として続編が是非観たい。

原題PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEAL
製作年2003
製作国アメリカ
時間143
監督ゴア・ヴァービンスキー
脚本テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
ジェイ・ウォルパート
撮影ダリウス・ウォルスキー
出演ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ジェフリー・ラッシュ
ジャック・ダヴェンポート
ジョナサン・プライス
リー・アレンバーグ
ブライ・クーパー
マッケンジー・クルック
デヴィッド・ベイリー
ケヴィン・R・マクナリー
トレヴァー・ゴダード
ゾーイ・サルダナ

2003年8月11日月曜日

チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル

やっと気が付いた。C・ディアスにやられてる。特にストライクゾーンなタイプじゃないんだけど、あのあっけらかんとした笑顔は大好き。
バカバカしさぎりぎりの笑いとアクションはすっきりとしてて良し。観てて楽しい。3人のエンジェルが本当に楽しそうに演じてるように見えるのが最大の魅力。映画としてお勧めするかどうかは判断に迷うところなんだがなぁ。
フレンズで活躍中のM・ルブランクも前作に続き良い役どころで出演してるのも嬉しいし、C・グローヴァー(『バックトゥーザフューチャー』のパパさん)もよっぽど前作での役がウケたのか無理やりとも言える出演を果たしてるところも実は嬉しい。このままもう数作続編を撮って欲しい気持ちとこのまま終わって欲しい気持ちと行ったり来たりしてる。

原題CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE
製作年2003
製作国アメリカ
時間106
監督マックG
脚本ジョン・オーガスト
コーマック・ウィバーリー
マリアンヌ・ウィバーリー
サイモン・キンバーグ
撮影ラッセル・カーペンター
出演キャメロン・ディアス
ドリュー・バリモア
ルーシー・リュー
バーニー・マック
クリスピン・グローヴァー
ジャスティン・セロー
ロバート・パトリック
デミ・ムーア

2003年8月10日日曜日

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

お、重い。観る前から覚悟はしていたが、相当なものだった。しかもラストは・・・。
受け入れ難い結末ではあるが、時間が経つにつれて少しずつ染み込んできた。死刑制度に関しては特に賛成も反対も熟考したことがないが、敢えて懲役刑だけに限って言うなら死刑制度よりも終身刑だとか懲役数百年とかいう制度の方がいいかな。生きて償いをさせるほうが厳しいと思うから。まぁ、飄々としてるやつもいるけどね。
K・スペイシーはこういう偏った役が多い気がするが、やっぱ似合うし巧い。このままアンソニー・ホプキンスのような役者になったりしないかな。K・ウィンスレットは『タイタニック』のローズのまま出てきた感がするのは、役どころなのか彼女の演技の幅なのかが掴みかねた。

原題THE LIFE OF DAVID GALE
製作年2003
製作国アメリカ
時間131
監督アラン・パーカー
脚本チャールズ・ランドルフ
撮影マイケル・セレシン
出演ケヴィン・スペイシー
ケイト・ウィンスレット
ローラ・リネイ
ガブリエル・マン
マット・クレイヴン

2003年8月9日土曜日

ハルク

原作のアメコミは全然知らない。が、あまり知らないが故に思い入れがない分普通に面白かった。アメコミにありがちな苦悩を抱えるヒーロー像(うんざりする位ステレオタイプ)が-本来ならもっと切ないくらいのファザコンぶりなのは覗えるが-意図してかせずかはともかく画面からはあまり感じられず、単なるアクション映画として空を翔けるシーンや壁をぶち破るシーンなど『ターミネーター』にすらないほどの爽快さで楽しんだ。CG部分も幸か不幸か丁度良かった。
欲を言えば、人の繋がりをもっと深く描いて欲しいところだ。ベティ(J・コネリー)とブルース(E・バナ)の繋がりは劇中では物足りない。それほど愛し合っているようには見えない。もしかして役者の相性なのかもしれないが。もちろんデヴィッド(N・ノルティ)のあらゆる執着心もバックボーンが足りなくて迫力に欠ける。
一番印象的だったのはJ・コネリーの美しさ。表情は固いが綺麗なので許す。それと、マルチウィンドウを使ったコマ割りと変な画面の切り替え。アニメを意識したものだろうがはっきりいってうざい。コマ割りはまだしも画面の切り替えは自然な方がいい。
キャラクターを楽しむなら原作のアニメを見たほうが良いと思うのだが、続編が出ればたぶん確実に観るだろう。

原題THE HULK
製作年2003
製作国アメリカ
時間138
監督アン・リー
原作ジャック・カービー
スタン・リー
原案ジェームズ・シェイマス
脚本ジェームズ・シェイマス
マイケル・フランス
ジョン・ターマン
撮影フレッド・エルムズ
出演エリック・バナ
ジェニファー・コネリー
ニック・ノルティ
サム・エリオット
ジョシュ・ルーカス

2003年8月8日金曜日

ドリームキャッチャー

何度でも言う。内容を捻じ曲げた宣伝はしないで欲しい。
これはホラーではなく、純然たるSFだ。キングのホラーを観る心積もりだったから、最初に肩透かしを喰らった。まぁそれは良い。原作は読んでないが、本屋で見かけた限りでは4冊の長編。長編の映画化はかなり気をつけないとダイジェストになってしまうのだが、どうやらこれもそうらしい。もっと深い5人の友情のエピソードがあっただろうし、宇宙人との闘いや、カーティス大佐(M・フリーマン)のドラマが沢山あったはず。重要な部分は最低限抑えてあるからストーリー運びには問題がないものの、感情移入すべき主人公が絞りきれずに怒涛のラストシーンに入ってしまうのでどうも物足りない。
最初に出てくる未知の生命体は『エイリアン』で腹から飛び出してくるギーガーのエイリアンそのもの。ただ出てくる場所が違い笑ってしまった。あれはやっぱり『エイリアン』へのオマージュか何かだろうか?

原題DREAMCATCHER
製作年2003
製作国アメリカ
時間135
監督ローレンス・カスダン
原作スティーヴン・キング
脚本ウィリアム・ゴールドマン
ローレンス・カスダン
撮影ジョン・シール
出演トーマス・ジェーン
ドニー・ウォールバーグ
モーガン・フリーマン
ダミアン・ルイス
ジェイソン・リー
ティモシー・オリファント
トム・サイズモア

2003年8月7日木曜日

シティ・オブ・ゴッド

とにかくパワーが溢れてくる。題材だけなら痛々しくて辛くて2時間も観ていられない内容が3つの時代を巧くフラッシュバックさせる展開とハンディカメラの多用で緊迫感を保ちつつ、最後まで惹きつけられた。貧困と暴力。それだけで胸焼けしそうなのに南米特有のテンポの良い音楽と何より登場人物達の追い詰められながらもあっけらかんとした生き方は、それほど悲壮感がない。もちろん観てる側の感じ方だけの問題ではある。
何が良くて何が悪いか。そんなことは問題じゃない。如何にして生き残るか。そう思うと、もう少し必死になって生きなければ、と感じる。

原題CIDADE DE DEUS
CITY OF GOD
製作年2002
製作国ブラジル
時間130
監督フェルナンド・メイレレス
原作パウロ・リンス
脚本ブラウリオ・マンドヴァーニ
撮影セザール・シャローン
出演アレクサンドル・ロドリゲス
レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ
セウ・ジョルジ
アリス・ブラガ
ダグラス・シルヴァ

2003年8月6日水曜日

クローサー

中国におけるアイドル映画というべきだろうか。それなら欲を言えばチャン・ツィーも加えて欲しいところだ。
ストーリーが単純な分映像に集中できるから彼女達を十分楽しむことができる。しかも綺麗なだけじゃなくてアクションも良い。さすが香港映画。しかも倉田保昭がアクションシーンの緊張感を出してて良い。スピーディでスタイリッシュ。『トランスポーター』の監督とスタッフと聞けば納得する。ただ、一つ注文をつけるとすれば、リン(S・チー)の恋愛に関するエピソードはいらない。どうもストーリーに全く関わってこない。いや、重要ではあるかもしれないが、無駄だと思われる。
ところで、S・チーは佐藤江梨子に見えるし、V・チャオは若き日の相楽晴子に見えて仕方がなかった。

原題夕陽天使
SO CLOSE
製作年2002
製作国香港
アメリカ
時間111
監督コリー・ユン
脚本ジェフ・ラウ
撮影ビーナス・クァン
出演スー・チー
ヴィッキー・チャオ
カレン・モク
倉田保昭
ソン・スンホン
マイケル・ワイ
ベン・ラム

2003年8月5日火曜日

ブロンド・ライフ

“公私共に充実した生活を送っていたところに、突然、「あなたは来週の木曜日に死にます」と言われたヒロインのドラマ”と聞くと、ブルーになりそうな映画かと思ったら、ジャンル的にはロマンティックコメディと言う。A・ジョリー主演ということもあって、多少なりとも期待してたが、イマイチ軽すぎてぐっとくるところまで行かない。しかもコメディとしても軽すぎてニヤリともニコリともできなかった。
A・ジョリーの金髪姿はどうにも違和感があって最後まで馴染めなかったものの、役柄自体はキュートだし、やはり彼女は魅力的だと再確認。今まで演じてきた“強い女性像”とは少し違った普通の女性というのも見物かもしれない。
それにしてもこの邦題はちょっとイタダケナイと思うのだが。

原題LIFE OF SOMETHING LIKE IT
製作年2002
製作国アメリカ
時間103
監督スティーヴン・ヘレク
原案ジョン・スコット・シェパード
脚本ジョン・スコット・シェパード
ダナ・スティーヴンス
撮影スティーヴン・H・ブラム
出演アンジェリーナ・ジョリー
エドワード・バーンズ
トニー・シャローブ
クリスチャン・ケイン
ジェームズ・ギャモン
メリッサ・エリコ
ストッカード・チャニング

2003年8月4日月曜日

MR. ディーズ

W・ライダーが観たかっただけだった。その割りに出だしは感じ良くて、こりゃハートフルコメディで最後はちょっぴり泣かせてくれたりするのかな、と期待してしまったのがそもそもの失敗。全体的にぼんやりとして、笑いにも画面にも出演者にもキレがないように感じた。
A・サンドラーの下品さは『ウォーターボーイ』で知っていたからあまり気にならなかった。今回は押さえ気味だったのか逆に好感さえ持ったくらいだ。
W・ライダーは元々しっとりした演技は似合わないが『オータム・イン・ニューヨーク』で綺麗に撮ってもらってたし、ジャンルは違えど今回も可愛さ満載だと思ってたら、随分とヤサグレちゃって・・・。それでも可愛いから良い。
ゲイリー・クーパー主演の『オペラハット』のリメイクらしいが、なんか方向性を間違えたんじゃないだろかね。

原題MR. DEEDS
製作年2002
製作国アメリカ
時間96
監督スティーブン・ブリル
原作クラレンス・バディントン・ケランド
脚本ティム・ハーリヒー
撮影ピーター・ライオンズ・コリスター
出演アダム・サンドラー
ウィノナ・ライダー
ジョン・タートゥーロ
アレン・コヴァート
ピーター・ギャラガー
スティーヴ・ブシェミ

2003年8月3日日曜日

ストーカー

いつも思うのだが、宣伝の際はもう少し内容に沿ったものにして欲しい。これも邦題と宣伝の内容からするとサスペンス色の強い犯罪物だと思っていたが、全然違った。孤独で寂しい中年の男が幸せそうな家庭に自分を重ねるというドラマだし。そりゃそのまま伝えたら売れないかもしれないが、R・ウィリアムズがサイコキラーを演じてると思わせるような宣伝は止めて欲しかった。少しタッチが違うが彼の得意とする泣かせるキャラクターやし。
監督が意識してかどうかしらないが、全体にのっぺりとしたセットがサイ(R・ウィリアムス)の孤独感を表しているようで物悲しい。
冒頭にサイの語りで「写真は幸せの瞬間を切り取る。」「人は不幸な写真は撮らないから、アルバムを見てると幸せ一杯に見えるものだ。」と言っているが、すごく納得してしまった。

原題ONE HOUR PHOTO
製作年2002
製作国アメリカ
時間98
監督マーク・ロマネク
脚本マーク・ロマネク
撮影ジェフ・クローネンウェス
出演ロビン・ウィリアムス
コニー・ニールセン
ミシェル・ヴァルタン
ディラン・スミス
エリック・ラ・サール
エリン・ダニエルズ
ポール・ハンセン・キム
ゲイリー・コール

2003年8月2日土曜日

ルール

設定は良い感じ。なんだけど、割と早い段階で動機と犯人が絞られて後は怖さよりも犯人特定が話の中心になっちゃうのはしかたないか。アプローチが全然違うけど、コピーキャットを装うなら『ボーンコレクター』の方がよっぽど面白い。残念なのはアメリカの都市伝説を全部知らないことだろう。一応説明はあるけど全部の殺人に関してじゃないし。アメリカ人が『隣の花子さん』を観てイマイチと感じる(かどうかは知らないが)のと同じかもしれない。ただ、ありきたりかもしれないがクライマックスのまま終わらずにエピローグを入れたのにはニヤリとしてしまった。

原題URBAN LEGEND
製作年1998
製作国アメリカ
時間99
監督ジェイミー・ブランクス
脚本シルヴィオ・ホータ
撮影ジェームズ・クレッサンティス
出演ジャレッド・レトー
アリシア・ウィット
レベッカ・ゲイハート
ジョシュア・ジャクソン
ナターシャ・グレグソン・ワグナー
ロレッタ・デヴァイン

2003年8月1日金曜日

ジキル&ハイド

J・マルコヴィッチとJ・ロバーツの共演。これだけで話題になりそうなもんだが、聞いた覚えがないと思っていたら、案の定、これはあんまり興行的に成功しそうにない感じ。
原作を読んだのは中学生の頃だろうか。当時、これと『ファウスト(悪魔メフィストフェレスと魂を売って契約する話。著者;ゲーテ)』から受けたインパクトはかなりのものだったが、詳細はほとんどさっぱり覚えてない。ちゃんと理解するには子供だったか。
この映画はジキル氏邸で働く奉公人メアリー(J・ロバーツ)の視点から描いたジキル氏とハイド氏の物語。残念ながらメアリーとハイド/ジキル(J・マルコヴィッチ)との繋がりが性急過ぎて怖さもドラマ性も半減。ジキルとハイドの苦悩も省かれてるわりにメアリーの視点というには中途半端な感じ。画面の雰囲気は良いし、J・マルコヴィッチの演技さすがに観ていて楽しかったし、J・ロバーツの可愛いんだかそうでないんだか微妙な映り方も面白かったんだけど、上っ面だけのストーリー展開なのが残念だ。

原題MARY REILLY
製作年1996
製作国アメリカ
時間108
監督スティーヴン・フリアーズ
原作ヴァレリー・マーティン
脚本クリストファー・ハンプトン
撮影フィリップ・ルースロ
出演ジュリア・ロバーツ
ジョン・マルコヴィッチ
ジョージ・コール
マイケル・ガンボン