2009年8月30日日曜日

ライラにお手あげ

嫌いじゃない。細かい笑いの積み重ねと繰り返し。鉄板だと思う。ロマコメの定番らしく進めながら…ラストシーンも気にいった。すんなりとは終わらないよね。
ただ、登場人物の誰にも乗れなかった。メリンダ(M・モナハン)以外はみんなそこそこ良い人で、おんなじ位嫌な感じだった。かといってメリンダに感情移入もできないし。

なんとなく薄いというか浮いた印象だと思ってたらリメイクだったのね。何がどうってわけでもないんだけど、キャラクタの設定が希薄な印象があるのはオリジナルが古い作品だからなのかもしれない。と思った。
オリジナルは「ふたり自身(1972)」。

原題:THE HEARTBREAK KID
製作年:2007
製作国:アメリカ
時間:116
監督:ピーター・ファレリー
ボビー・ファレリー
原作:ブルース・ジェイ・フリードマン
脚本:ニール・サイモン
脚本:スコット・アームストロング
レスリー・ディクソン
ボビー・ファレリー
ピーター・ファレリー
ケヴィン・バーネット
撮影:マシュー・F・レオネッティ
出演:ベン・スティラー
ミシェル・モナハン
マリン・アッカーマン
ジェリー・スティラー
ロブ・コードリー
カルロス・メンシア
スコット・ウィルソン
ダニー・マクブライド
ステファニー・コートニー
ローレン・ボウルズ

2009年8月29日土曜日

ロッキー・ザ・ファイナル

最近のリバイバルに近い続編作成路線に辟易してるのもあって、もうええやろうと思いながらもとりあえず鑑賞。
正直言って、映画としてはダメな部類だと思うが、気がつけば泣けて泣けてしかたがない。
勿論思い入れもあるし、衰えた彼を見たくなかった。でも、劇中での台詞にあった、“歯を食いしばって前に進む”、“心は年を取らない”。その通りだと思う。
結果的に観て良かった。

原題:ROCKY BALBOA
製作年:2006
製作国:アメリカ
時間:103
監督:シルヴェスター・スタローン
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:J・クラーク・マシス
出演:シルヴェスター・スタローン
バート・ヤング
アントニオ・ターヴァー
ジェラルディン・ヒューズ
マイロ・ヴィンティミリア
トニー・バートン デューク
ジェームズ・フランシス・ケリー三世
マイク・タイソン

2009年8月23日日曜日

サマーウォーズ

うん、楽しかった。ジブリやリアルアニメも良いけど、こういうマンガに近い感じとノリの良さが好き。まぁ、設定や展開は色々とアレだけど。このくらいのありそうでありえないっていうのが良いんだよね。
そうそう、ばあちゃんの心意気には泣けた。

不満と言えば、なつきの声と山下達郎の主題歌。いや、合わないと思うだけで嫌いじゃないよ。

原題:サマーウォーズ
製作年:2009
製作国:日本
時間:114
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクタデザイン:貞本義行
岡崎能士(OZ)
岡崎みな(OZ)
浜田勝(OZ)
撮影:増元由紀大
声の出演:神木隆之介
桜庭ななみ
谷村美月
斎藤歩
横川貴大
信澤三恵子
谷川清美
桐本琢也
佐々木睦
玉川紗己子
永井一郎
山像かおり
小林隆
田村たがめ
清水優
中村正
田中要次
金沢映子
中村橋弥
高久ちぐさ
板倉光隆
仲里依紗
安達直人
諸星すみれ
今井悠貴
太田力斗
皆川陽菜乃
富司純子

ミラクル7号

ナナちゃん萌えっw まぁ全てはありがちな展開なんだけど、それを臆面なくやってしまう辺りがC.シンチーの凄いとこなのかもしれない。
「少林サッカー」が笑劇的だったもんで、その後半分惰性でありながら観てるC・シンチー劇場。正直あんまり貧乏をネタにするのは好きでは無いので笑えない処もあるんだけど、息子(女の子だとは?!)が芸達者で可愛いからいっかw

原題:長江七號
CJ7
製作年:2008
製作国:香港
時間:88
監督:チャウ・シンチー
脚本:チャウ・シンチー
ヴィンセント・コク
ツァン・カンチョン
サンディ・ショウ
フォン・チーチャン
撮影:プーン・ハンサン
出演:チャウ・シンチー
シュー・チャオ
キティ・チャン
リー・ションチン
フォン・ミンハン
ホアン・レイ
ヤオ・ウェンシュエ
ハン・ヨンホア
ラム・ジーチョン

ネバーエンディング・ストーリー

ああ懐かしい。初見でもあんまり面白いと思わなかったんだけどなんでか分かった。素朴さが良いといえばそうかもしれないが、ファンタジーならではのワクワクが足りないんだ。
でもって各エピソードをただ繋いだだけで、その背景とかキャラの描き方が薄いというか。
そして特にラストシーンのアレはいただけない。あれじゃただの仕返しだし。
B・オリヴァー、N・ハザウェイもT・ストロナッハも可愛らしくて好演なんだけどなぁ。その後映画界では活躍してないんだね。

原題:THE NEVERENDING STORY
DIE UNENDLICHE GESCHICHTE
製作年:
製作国:西ドイツ
イギリス
時間:95
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
原作:ミヒャエル・エンデ
脚本:ウォルフガング・ペーターゼン
ヘルマン・ヴァイゲル
撮影:ヨスト・ヴァカーノ
出演:ノア・ハサウェイ
バレット・オリヴァー
タミー・ストロナッハ
モーゼス・ガン
パトリシア・ヘイズ
ジェラルド・マクレイニー
トーマス・ヒル
ディープ・ロイ
アラン・オッペンハイマー
シドニー・ブロムリー

ミラーズ

設定は面白いと思ったけどキャスティングとクライマックスが気にいらない。K・サザーランドは「24」シリーズ抜きにしてもホラーが似合う俳優じゃない。
折角廃墟と鏡というオイシイネタを使っておきながら、百歩譲って精神病棟跡を取り入れたとしても、アレはないわ。これだからハリウッドホラーって…て思うんだよねぇ。

と思ったら韓国ホラーのリメイクだったか。まさかあの展開は元からあったってことはないだろうから、オリジナルも観ておいたほうがよさそうやね。

原題:MIRRORS
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:111
監督:アレクサンドル・アジャ
オリジナル脚本:キム・ソンホ
脚本:アレクサンドル・アジャ
グレゴリー・ルヴァスール
撮影:マキシム・アレクサンドル
出演:キーファー・サザーランド
ポーラ・パットン
エイミー・スマート
メアリー・ベス・ペイル
ジョン・シュラプネル
ジェイソン・フレミング
キャメロン・ボイス
エリカ・グラック
ジュリアン・グローヴァー
ジョシュ・コール
エズラ・バジントン

2009年8月16日日曜日

あるスキャンダルの覚え書き

話題になった事件をモデルにしてるからっていうミーハー根性で観たんだけど・・・。主演の二人の演技が良いもんで終わるまで気にしなかったんだけど、全編通じて伏線がなくてほとんどのシーンが唐突な感じ。現象をつなげて心情が掘り下げられてない印象だった。ってことで力技で押し切った良作にみえる凡作って感じかな。
一緒にみてた奥さんはバーバラ(J・ディンチ)に共感して切なくなったようだ。気持ちは理解できるが、彼女の年齢になるまでの過程がイマイチ想像できなくて共感までには至らず。シーバ(C・ブランシェット)には途中から同情もできなくなってしまったし。うーん、なんだかなぁ。いや、両雄激突って雰囲気で、J・ディンチもC・ブランシェットも凄かった。激しく残酷で切ない・・・。年代は違えどさすがに重鎮だなぁ。
面白いといえば、一線を越えてしまうスティーヴン(A・シンプソン)の、シーバに対する今どきな反応。ふと、「愛を読む人」のマイケルを思い出した。

原題:NOTES ON A SCANDAL
製作年:2006
製作国:イギリス
時間:92
監督:リチャード・エアー
原作:ゾーイ・ヘラー
脚本:パトリック・マーバー
撮影:クリス・メンゲス
出演:ジュディ・デンチ
ケイト・ブランシェット
ビル・ナイ
アンドリュー・シンプソン
トム・ジョージソン
マイケル・マロニー
ジョアンナ・スキャンラン
ショーン・パークス
エマ・ケネディ
シリータ・クマール
フィル・デイヴィス
ウェンディ・ノッティンガム
アンヌ=マリー・ダフ

2009年8月9日日曜日

地球が静止する日

うーん…なんて云うか…現実味が無さすぎて面白味がない。アメリカ政府の極端な対応もそうだけど、来訪者側の対応も如何なもんか。人類を助ける気があるならあんな登場の仕方はないし、本来ならもっと容赦ないでしょ。
と思ったら約60年前の作品のリメイクだったのね。ちょっと納得。しかし、そうであるなら尚更現代に合わせた調整をするべきだったはず。地球外生命体とのファーストコンタクトっていう時代じゃないし。コンセプトは面白いんだから。勿体無い。

ところで、キアヌの歩き方は相変らず非人間ぽいからこの役にピッタリだと思ったのは僕だけではないはず。
それからJ・コネリーはどうしていまだに能面なのか。もう少し妖艶になればすっごい使える俳優になれると思うのに。好きなんだけどなぁ。あ、キアヌと能面同士で何かを期待したキャスティングだったとか・・・いや、ないか。

原題:THE DAY THE EARTH STOOD STILL
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:106
監督:スコット・デリクソン
オリジナル脚本:エドマンド・ノース
脚本:デヴィッド・スカルパ
撮影:デヴィッド・タッターサル
出演:キアヌ・リーヴス
ジェニファー・コネリー
ジェイデン・スミス
キャシー・ベイツ
ジョン・ハム
ジョン・クリーズ
カイル・チャンドラー
ロバート・ネッパー
ジェームズ・ホン
ジョン・ロスマン

2009年8月8日土曜日

DISCO ディスコ

予告で感じた程のはっちゃけぶりはなかったけど、まあこんなもんでしょ。何か色々と中途半端なネタ振りが逆に笑えた。でもやっぱり懐かしいナンバーに軽く体が反応する辺り、同い年として哀しくもあり嬉しくもあり。いや、ディスコって行ったことないけどね。
ここで突っ込み・・・って前のめりになりそうな処で肩透かしってのが幾つかあって、フランスコメディらしい間の取りかただなぁとか思ってみたり。

原題:DISCO
製作年:2008
製作国:フランス
時間:103
監督:ファビアン・オンテニアンテ
脚本:ファビアン・オンテニアンテ
撮影:ジャン=マリー・ドルージュ
出演:フランク・デュボスク
エマニュエル・ベアール
ジェラール・ドパルデュー
サミュエル・ル・ビアン
ジェロム・レ・バンナ
アベス・ザーマニ
アニー・コルディ
イザベル・ナンティ
クリスティーヌ・シティ
クロエ・ランベール
ダニエル・ルブラン
ジャック・セレ

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

有志の署名によって日本公開にこぎつけたっていう前評判と「ショーン・オブ・ザ・デッド」の面白さから、結構期待してたんだけど、残念ながらそれを超えることはなかった。そうは言ってもだいぶわらかしてもらった。
小刻みに入れる笑いは好み。ただ、全体的にちょっと間延びした感じ。逆に笑いが細かすぎて、展開が必要以上にだるく感じたのかも。ブラックな描写を軽くみせるのも嫌いじゃないけど、今回の場合誰も死なない脚本の方が面白かったんではないだろうか。

原題:HOT FUZZ
製作年:2007
製作国:イギリス
フランス
時間:120
監督:エドガー・ライト
脚本:エドガー・ライト
サイモン・ペッグ
撮影:ジェス・ホール
出演:サイモン・ペッグ
ニック・フロスト
ジム・ブロードベント
パディ・コンシダイン
ティモシー・ダルトン
ビル・ナイ
ビリー・ホワイトロー
エドワード・ウッドワード
ビル・ベイリー
デヴィッド・ブラッドリー
ケヴィン・エルドン
レイフ・スポール
カール・ジョンソン
オリヴィア・コールマン
ケン・クラナム
ピーター・ワイト
アン・リード
ジュリア・ディーキン
パトリシア・フランクリン
ポール・フリーマン
スチュアート・ウィルソン
アダム・バクストン
ロン・クック
マーティン・フリーマン
ルーシー・パンチ
デヴィッド・スレルフォール
スティーヴン・マーチャント
スティーヴ・クーガン
ケイト・ブランシェット
ピーター・ジャクソン

2009年8月3日月曜日

69 sixty nine

よくありがちな感傷に浸る様な感じじゃなかったのが良かった。80年代に高校生だった僕にもすんなり納得できる空気があったけど、今の子達は不自由だと思うのは奢りだろうか。先生にぶん殴られても、そこには想いがちゃんとあったし、ぶん殴られた方も、もちろん理不尽だと腹を立てたりもしたけど、その意味を受け取ってた気がする。何もなかったことを美徳だと思ったりはしないけど、想像力をフルに働かせなければ楽しく過ごせなかったのも事実。などと考えてしまった。

妻夫木君が随分飛ばしてたね。全編通じてだいぶ浮いた感じがするのも演出だろうか。
それにしても親父(柴田恭兵)がかっちょエー。あの時代にあんな親父は見た覚えがないぞ。

え?村上龍原作?クドカン脚本?し、知らんかった。…ちょっと納得。

原題:69 sixty nine
製作年:2004
製作国:日本
時間:113
監督:李相日
原作:村上龍
脚本:宮藤官九郎
撮影:柴崎幸三
出演:妻夫木聡
安藤政信
金井勇太
太田莉菜
柴田恭兵
村上淳
井川遥
新井浩文
水川あさみ
加瀬亮
三浦哲郁
柄本佑
三津谷葉子
星野源
原日出子
岸部一徳
國村隼
与座嘉秋
瀬山俊行
嶋田久作
峯村リエ
豊原功補
桐谷健太
澤田俊輔
宮内陽輔
森下能幸
小日向文世

2009年8月2日日曜日

リーピング

ホラーだと思って期待した分、まるっきり裏切られた。でもサスペンスとしてもイマイチかなぁ。良く練られてるとは思うけど、パズルのピースが少しずつ埋まっていく感覚がどうも薄くて、ラスト10分に至る過程があんまり楽しめなかったのが残念。
正直尺の長い予告編かダイジェストで十分かもしれない。
そしてクライマックスは・・・やっぱりハリウッドなのね。せめてアレがなけりゃなぁ。

原題:THE REAPING
製作年:2007
製作国:アメリカ
時間:100
監督:スティーヴン・ホプキンス
原案:ブライアン・ルーソ
脚本:ケイリー・W・ヘイズ
チャド・ヘイズ
撮影:ピーター・レヴィ
出演:ヒラリー・スワンク
デヴィッド・モリッシー
イドリス・エルバ
アンナソフィア・ロブ
ウィリアム・ラグズデール
スティーヴン・レイ

チェンジリング

良かったとか、面白かったとかとはちと違う。良くできた映画だと思った。じわじわと責められる理不尽に対するコリンズ夫人(アンジー)のイライラと不安がダイレクトに伝わってくる。周囲がそれぞれに利害を計算しつつ立ち振る舞う中、何があろうと一貫して子供の無事を願い続ける母親の姿勢は観ていると切ない。そして巧い。
実際にあった未解決事件が基になっているだけに、作中でも根本的には解決しないまま、カタルシスを用意しておいて、さらに彼女の不安を希望に換えて(ここは私見)エンディング。やっぱり巧い。

原題:CHANGELING
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:142
監督:クリント・イーストウッド
脚本:J・マイケル・ストラジンスキー
撮影:トム・スターン
出演:アンジェリーナ・ジョリー
ジョン・マルコヴィッチ
ジェフリー・ドノヴァン
コルム・フィオール
ジェイソン・バトラー・ハーナー
エイミー・ライアン
マイケル・ケリー
ピーター・ゲレッティ
デニス・オヘア
コルビー・フレンチ
ジェフ・ピアソン
リリー・ナイト