2004年11月22日月曜日

デビルマン

世代的にはアニメのイメージが強いのだが、これは漫画版の映画化。あれだけ濃い物語を2時間に詰め込むのは無理がありすぎる。せめてシリーズ化して誕生篇~黙示録まで幾つかに分けて描くべきだったのではないか。それをしなかったのは単に興行的にシリーズ化しても最後までもたないと製作側が思っていたからではないのか。キャスティングにしても、伊崎兄弟は百歩譲ってもカメオで小林幸子やKONISHIKI、ボブ・サップが出てる時点で内容的にやる気のなさが窺える。あれでいいのか、永井豪?
CMではかなり前面に出されていたシレーヌ(富永愛)も5分程度。話題性が欲しかっただけやろ。デビルマン(伊崎央登)の変身シーンの変なポーズもどうかと思うし。何もかもがっかり。

原題デビルマン
製作年2004
製作国日本
時間116
監督那須博之
原作永井豪
脚本那須真知子
撮影佛田洋
出演伊崎央登
伊崎右典
酒井彩名
渋谷飛鳥
宇崎竜童
阿木燿子
冨永愛
ボブ・サップ

2004年11月21日日曜日

花都大戦 ツインズ・エフェクトII

シリーズ2作目というから前作の続きかと思ったら、“ツインズ”の出演2作目ということだった。キャラクターも設定も全然違うので、前作が面白かっただけに少しがっかり。
とは言うものの、アイドル映画なはずだがアクションコメディとしては十分でしょ。
前作同様J・チェンが特別出演でD・イェンが殺陣を披露していたり、前作で主演だったE・チャンがちらっと顔を出していたりニヤリとしてしまった。また、今回はJ・チェンの息子ジェイシーのデビュー作でもある。
ほのぼのとしたアクションファンタジーは結構好きなので、また次回作も製作して欲しいものだ。

原題千機變2 花都大戰
THE TWINS EFFECT 2 BLADE OF THE ROSE
製作年2004
製作国香港
中国
時間106
監督コリー・ユン
パトリック・レオン
脚本チェン・キンチョン
ラム・シュー
ロイ・ツェト
ピーター・チー
ミシェル・ツイ
撮影チャン・チーイン
出演ドニー・イエン
シャーリーン・チョイ
ジリアン・チョン
ジェイシー・チャン
チェン・ボーリン
レオン・カーファイ
チュイ・イン
ファン・ビンビン
ダニエル・ウー
エディソン・チャン
ジャッキー・チェン

2004年11月20日土曜日

TUBE チューブ



原題TUBE
製作年2003
製作国韓国
時間116
監督ペク・ウナク
原案キム・ヒョンワン
脚本ペク・ウナク
ビョン・ウォンミ
キム・ミンジュ
キム・ジョンミン
撮影ユン・ホンシク
出演キム・ソックン
パク・サンミン
ペ・ドゥナ
ソン・ビョンホ
チョン・ジュン
キ・ジュボン
イム・ヒョンシク
クォン・オジュン

2004年11月19日金曜日

テイキング・ライブス



原題TAKING LIVES
製作年2004
製作国アメリカ
時間103
監督D・J・カルーソー
原作マイケル・パイ
脚本ジョン・ボーケンキャンプ
撮影アミール・M・モクリ
出演アンジェリーナ・ジョリー
イーサン・ホーク
キーファー・サザーランド
ジーナ・ローランズ
オリヴィエ・マルティネス
チェッキー・カリョ
ジャン=ユーグ・アングラード
ポール・ダノ

2004年11月18日木曜日

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー



原題SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW
製作年2004
製作国アメリカ
イギリス
時間107
監督ケリー・コンラン
脚本ケリー・コンラン
撮影エリック・アドキンス
出演ジュード・ロウ
グウィネス・パルトロー
アンジェリーナ・ジョリー
ジョヴァンニ・リビシ
マイケル・ガンボン
バイ・リン
オミッド・ジャリリ
ローレンス・オリヴィエ

2004年11月17日水曜日

ソウ

かなり衝撃的。ストーリーに仕掛けられた罠も展開も、そして映像も。一見単純に見えるシチュエーションホラーだが、細部までしっかりと練られていて何回観なおしても見ごたえがある。この作品は『CUBE』以来の驚きだった。続編もあるようなので是非観たい。
それにしても、アレがアレだったとは…。俺にはあんなことはできない。

原題SAW
製作年2004
製作国アメリカ
時間103
監督ジェームズ・ワン
原案ジェームズ・ワン
リー・ワネル
脚本リー・ワネル
撮影デヴィッド・A・アームストロング
出演ケイリー・エルウィズ
ダニー・グローヴァー
モニカ・ポッター
リー・ワネル
トビン・ベル
ケン・レオン
ディナ・メイヤー
ショウニー・スミス

2004年11月16日火曜日

タイムリミット




原題OUT OF TIME
製作年2003
製作国アメリカ
時間105
監督カール・フランクリン
脚本デイヴ・コラード
撮影テオ・ヴァン・デ・サンデ
出演デンゼル・ワシントン
エヴァ・メンデス
サナ・レイサン
ディーン・ケイン
ジョン・ビリングスレイ
テリー・ローリン

2004年11月15日月曜日

オールド・ボーイ

もの凄い映像の迫力。まずこれに尽きる。
原作は日本の漫画(未読)だということだが、“15年間の監禁と開放後の自分探し”というコンセプト以外は結末まで違うと聞いた。それはそれでぜひ読んでみたい。
明らかに犯人探しが目的の作品以外は鑑賞中に先読みせずに観る質なので、あのクライマックスは衝撃でもあった。ラストシーンに至っては切な過ぎる。
C・ミンシクの鬼気迫る演技は圧倒。一瞬同一人物とは思えないほどの顔つきと性格の変わりようは大したもの。Y・ジテの悪役ぶりは少々物足りなさを感じなくはないが、15年以上の憎悪を保ったまま、常軌を逸した優男は案外ああいうものかもしれない。
所々に入るユーモアが巧く緩急を作って、怒涛のラストシーンまで緊張感を途切れさせずに一気に持っていかれた。ラストと知っていてももう一度観たいと思える。ハリウッドリメイクでは絶対に醸し出せない類の泥臭さと迫力がこれにはある。

原題OLDBOY
製作年2003
製作国韓国
時間120
監督パク・チャヌク
原作土屋ガロン
脚本ファン・チョユン
イム・チョンヒョン
パク・チャヌク
撮影チョン・ジョンフン
出演チェ・ミンシク
ユ・ジテ
カン・ヘジョン
チ・デハン
オ・ダルス
キム・ビョンオク
キム・スヒョン
イ・スンジン
ユン・スギョン
パク・ミョンシン

2004年11月14日日曜日

ミスティック・リバー

C・イーストウッドの出演及び監督作品を思い返すとずっと“理不尽さ”を根に持ったものが多いように感じるが、やっぱりこれも重く、暗い。しかし後味の悪さは相変わらずなのに、余韻は悪くない。話題になるほど凄い作品でもないように感じたが、時間が経つにつれじんわりと沁みてきた。
ミステリーとしてストーリーを追うのではなく、それぞれ同じ街で違う道を歩んでいた幼馴染の3人が交差する一瞬のドラマを堪能した。アカデミー賞やゴールデングローブでの受賞をみる通り、S・ペンやT・ロビンス、(賞には絡まなかったが)K・ベーコンの演技が印象に残る。
ラストシーンの女性たちは3家族を象徴するものになっているが、やっぱり男ってバカなんやなぁと感じた。
そういえば、L・フィッシュバーンがK・ベーコンの相棒で出演しているが、『マトリックス』のイメージがそれほど残っていなく妙に安心した。

原題MYSTIC RIVER
製作年2003
製作国アメリカ
時間138
監督クリント・イーストウッド
原作デニス・ルヘイン
脚本ブライアン・ヘルゲランド
撮影トム・スターン
出演ショーン・ペン
ティム・ロビンス
ケヴィン・ベーコン
ローレンス・フィッシュバーン
マーシャ・ゲイ・ハーデン
ローラ・リニー
エミー・ロッサム
ケヴィン・チャップマン

2004年11月13日土曜日

ゴッド・ディーバ

『ブレードランナー』を始め、多くのSF映画に大きな影響を与えたというE・ビラルが自らの世界を表現するためにメガホンを持った。と聞いただけで観たくなった作品。原作ともなる彼のコミック代表作ニコポル3部作は残念ながら未読なのだが、一見難解にも思えるストーリーはそれほど戸惑いもなくすんなり入ってきた。全体の雰囲気と色使いが好みのものだというせいかもしれない。
登場人物は主要の3人(ジル(L・アルディ)、ニコポル(T・クレッチマン)、エルマ(C・ランプリング))以外は全てCGという不思議な撮影方法もそれほど気にならない。しかしこれがハリウッド作品だと気になってたかもしれないと思うのは自分で笑ってしまった。
正直かなり面白かったのだが、カルトムービーであることは否めないので、あまり人にはお勧めしない。

原題IMMORTEL AD VITAM
製作年2004
製作国フランス
時間104
監督エンキ・ビラル
原作エンキ・ビラル
脚本エンキ・ビラル
セルジュ・レーマン
撮影パスカル・ジェネッソー
出演リンダ・アルディ
トーマス・クレッチマン
シャーロット・ランプリング
トーマス・M・ポラード

2004年11月12日金曜日

沈黙の聖戦

S・セガールの沈黙シリーズ7作目。
聞くところによると、彼の作品はこのところアメリカではあまり評判が良くないらしい。少し寂しい気もするが、確かにアクションのキレが悪くなってきているのは否めない。この作中でもやけにアクションシーンのコマ割が多かったり、明らかにスタントを使っていそうなシーンがあったりと、作品を楽しむより物悲しさを感じてしまった。
相方を演じたB・マンは『キャットウーマン』にも出演していたようだが、全然分からなかった。機会があったら探してみよう。

原題BELLY OF THE BEAST
製作年2003
製作国アメリカ
時間91
監督チン・シウトン
原案スティーヴン・セガール
脚本ジェームズ・タウンゼント
撮影ダニー・ノワク
出演スティーヴン・セガール
バイロン・マン
モニカ・ロー
トム・ウー
ヴィンセント・リオッタ
サラ・マルクル・レイン
パトリック・ロビンソン

2004年11月11日木曜日

80デイズ



原題AROUND THE WORLD IN 80 DAYS
製作年2004
製作国アメリカ
時間121
監督フランク・コラチ
原作ジュール・ヴェルヌ
脚本デヴィッド・ティッチャー
デヴィッド・ベヌロ
デヴィッド・ゴールドスタイン
撮影フィル・メヒュー
出演ジャッキー・チェン
スティーヴ・クーガン
セシル・ドゥ・フランス
ジム・ブロードベント
ユエン・ブレムナー
ロブ・シュナイダー
カレン・ジョイ・モリス
イアン・マクニース
キャシー・ベイツ
アーノルド・シュワルツェネッガー
ジョン・クリーズ
オーウェン・ウィルソン
ルーク・ウィルソン
マーク・アディ
サモ・ハン
ダニエル・ウー

2004年11月10日水曜日

ファイティング×ガール



原題AGAINST THE ROPES
製作年2004
製作国アメリカ
時間111
監督チャールズ・S・ダットン
脚本シェリル・エドワーズ
撮影ジャック・N・グリーン
出演メグ・ライアン
オマー・エップス
トニー・シャルーブ
ティム・デイリー
ケリー・ワシントン
スカイ・マッコール=バートシアク
チャールズ・S・ダットン
ジョセフ・コーテス
ジャッキー・カレン

2004年11月9日火曜日

2046

いつもいつも腹が立つのは、日本映画界の浅はかな宣伝。これをなぜSFと言うのか。これをなぜ木村拓哉を主役として扱うのか。今の時代、観客はそれほどバカじゃないということになぜ気がつかないのか。瞬間的興行収入を稼ぐためだけの宣伝が結果的に自分たちの首を絞めていることに早く気がついて欲しい。
鑑賞後、幾つかはっきりさせたいことがあり、調べてみたら『欲望の翼』と『花様年華』というW・カーウァイ監督の作品の続編とも言えるものらしいということが分かった。もちろん、この作品だけでも十分アンニュイな、それでいて切ないロマンスを堪能できたのだが、人物背景を踏まえた上で再鑑賞するともう一つ深みが出るでのではないだろうか。
Z・ツィイーを始めとする豪華女優陣も見所。美人揃いなキャスティングも現実的ではなく不思議な夢見心地にさせてくれる理由でもある。

原題2046
製作年2004
製作国香港
時間130
監督ウォン・カーウァイ
脚本ウォン・カーウァイ
撮影クリストファー・ドイル
出演トニー・レオン
コン・リー
チャン・ツィイー
フェイ・ウォン
木村拓哉
カリーナ・ラウ
チャン・チェン
ドン・ジェ
マギー・チャン

2004年11月8日月曜日

the EYE 【アイ】

正直、ホラーとしてはかなり物足りない。特殊な能力を持ってしまった少女の他人に理解されない切なさというものは十分に伝わってきて、そういう意味では良かった。ハッピーエンドともバッドエンドとも取れるラストは、何とも言えず、アジア映画らしい良い意味での突き放し感。
トム・クルーズがリメイク権を取ったらしいが、一体この作品をどう料理するのだろう。多少薄さのあるストーリーを『シックスセンス』のようにドラマとして分厚くするのか、『リング』のようにホラーとして恐怖を増幅(『リング』がホラーとして成功しているかどうかは別)させるのか。観てみたいものだ。
本庄まなみ似のA・リーの可愛さだけが印象に残る。

原題見鬼
THE EYE
製作年2002
製作国香港
タイ
時間99
監督オキサイド・パン
脚本オキサイド・パン
ダニー・パン
ジョージョー・ホイ
撮影デーチャー・スリマントラ
出演アンジェリカ・リー
ローレンス・チョウ
キャンディー・ロー
チャッチャー・ルチナーノン
エドマンド・チャン
ワン・スーユエン
コウ・インペン
ウィルソン・イップ

2004年11月7日日曜日

ノー・グッド・シングス



原題NO GOOD DEED
THE HOUSE ON TURK STREET
製作年2002
製作国ドイツ
アメリカ
時間97
監督ボブ・ラフェルソン
原作ダシール・ハメット
脚本スティーヴ・バランシック
クリストファー・カナーン
撮影ファン・ルイス・アンシア
出演サミュエル・L・ジャクソン
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ステラン・スカルスガルド
ダグ・ハッチソン
ジョス・アックランド
グレイス・ザブリスキー
ジョナサン・ヒギンズ
シャノン・ローソン
トニー・カラブレッタ
エミリー・ヴァンキャンプ

2004年11月6日土曜日

恋する遺伝子



原題SOMEONE LIKE YOU
製作年2001
製作国アメリカ
時間97
監督トニー・ゴールドウィン
原作ローラ・ジグマン
脚本エリザベス・チャンドラー
撮影アンソニー・B・リッチモンド
出演アシュレイ・ジャッド
グレッグ・キニア
ヒュー・ジャックマン
エレン・バーキン
マリサ・トメイ
キャサリン・デント
ピーター・フリードマン
ローラ・レーガン

2004年11月5日金曜日

シャンハイ・ヌーン



原題SHANGHAI NOON
製作年2000
製作国アメリカ
時間110
監督トム・デイ
脚本マイルズ・ミラー
アルフレッド・ガフ
撮影ダニエル・ミンデル
出演ジャッキー・チェン
オーウェン・ウィルソン
ルーシー・リュー
ブランドン・メリル
ロジャー・ユアン
ザンダー・バークレイ
ユー・ロングァン

2004年11月4日木曜日

デュエット



原題DUETS
製作年2000
製作国アメリカ
時間112
監督ブルース・パルトロー
脚本ジョン・バイラム
撮影ポール・サロッシー
出演マリア・ベロ
アンドレ・ブラウアー
ポール・ジアマッティ
ヒューイ・ルイス
グウィネス・パルトロー
スコット・スピードマン
マリアン・セルデス
キルステン・ウォーレン
アンジー・ディキンソン
ロックリン・マンロー

2004年11月3日水曜日

ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて



原題CALLA
製作年1999
製作国韓国
時間100
監督ソン・ヘソン
脚本キム・ムンソン
オ・ヒョンリ
撮影ピョン・ヒソン
出演ソン・スンホン
キム・ヒソン
キム・ヒョンジュ
チェ・チョロ
コ・ジュヒ
キム・ホジン

2004年11月2日火曜日

スペースバンパイア



原題LIFEFORCE
製作年1985
製作国イギリス
時間102
監督トビー・フーパー
原作コリン・ウィルソン
脚本ダン・オバノン
ドン・ジャコビー
撮影アラン・ヒューム
出演スティーヴ・レイルズバック
マチルダ・メイ
ピーター・ファース
フランク・フィンレイ
パトリック・スチュワート
マイケル・ゴサード
ニコラス・ボール
オーブリー・モリス
ナンシー・ポール
ジョン・ハラム

2004年11月1日月曜日

遊星からの物体X

閉ざされた世界で未知の生物に襲われる恐怖というSFホラーの古典である『遊星よりの物体X』のリメイク(オリジナルは未見)。あのカサカサと動くエイリアンやその変身シーンは82年当時としてはイマイチ(『エイリアン』が79年作)なのだが、CGを見慣れた現代ではあのチープさと質感が逆に新鮮。
クリーチャーが登場するまでの前半はホラーとして緊張感があるが、後半は単純にSFサスペンスとして楽しんだ。血液検査のシーンでは、来るぞ来るぞと思いながらもやっぱりびっくりする。男しか出てこないという意味でも最近では見かけない作品。
ラストでマクレディ(K・ラッセル)とチャイルズ(K・デヴィッド)が会話するシーンで、チャイルズの息が白く映っていないせいで、彼がエイリアンだという話があるのだが、J・カーペンター曰く、あれは撮影上のミスらしい。本当がどうかも含めて、その辺りを想像するのも楽しい。

原題THE THING
製作年1982
製作国アメリカ
時間109
監督ジョン・カーペンター
原作ジョン・W・キャンベルJr
脚本ビル・ランカスター
撮影アルバート・ホイットロック
出演カート・ラッセル
A・ウィルフォード・ブリムリー
リチャード・ダイサート
ドナルド・モファット
T・K・カーター
デヴィッド・クレノン
キース・デヴィッド
チャールズ・ハラハン
ピーター・マローニー