宮崎あおいは可愛い(笑)
当時は生まれる直前で知らないけど、イメージとしてもってる“こんな感じ”というのはよく撮れてるんだろうなと思う。熱に浮れつつ排他的で退廃的。急激な変化とそれに伴うズレ。よく分からないけどそんな感じ。
さて、3億円事件の裏側っていう舞台に興味を持って観たせいで、そこがかなりあっさりと描かれていたのが残念。主題は淡い初恋だとしても、イベントとして犯行当日をもう少しドラマチックに描いて欲しかった。
Bに集まるグループにしても、兄の存在にしても、中盤以降全く関わってこない分余計に前半のダルさが増すことになった。
当時の恋愛事情ってあんなもんと言えばそうなのかもしれないけど、今表現するには幼稚すぎる。もっと見せ方があったはずだ。
それにしても画面から滲み出る当時の雰囲気に、宮崎あおいが全く馴染んでないのはどういうことだ。別個に観ればそれぞれ良いのに組み合わせると違和感がでる。『ぼくんち』の観月ありさはそこが良かったけど、これは悪いほうに転んだ感じ。青春映画として無音でBGVには使えるかもしれないが、ロマンスとしても犯罪モノとしても中途半端に終わってしまったようだ。残念。
原題: | 初恋 |
製作年: | 2006 |
製作国: | 日本 |
時間: | 114 |
監督: | 塙幸成 |
原作: | 中原みすず |
脚本: | 塙幸成 市川はるみ 鴨川哲郎 |
撮影: | 藤澤順一 |
出演: | 宮崎あおい 小出恵介 宮崎将 小嶺麗奈 柄本佑 青木崇高 松浦祐也 藤村俊二 |