2009年4月29日水曜日

初恋

うーん。正直入り込めなかった。前半がかなりタルい感じがする。つーか中盤以降も乗れなかっただけに辛かった。
宮崎あおいは可愛い(笑)
当時は生まれる直前で知らないけど、イメージとしてもってる“こんな感じ”というのはよく撮れてるんだろうなと思う。熱に浮れつつ排他的で退廃的。急激な変化とそれに伴うズレ。よく分からないけどそんな感じ。
さて、3億円事件の裏側っていう舞台に興味を持って観たせいで、そこがかなりあっさりと描かれていたのが残念。主題は淡い初恋だとしても、イベントとして犯行当日をもう少しドラマチックに描いて欲しかった。
Bに集まるグループにしても、兄の存在にしても、中盤以降全く関わってこない分余計に前半のダルさが増すことになった。
当時の恋愛事情ってあんなもんと言えばそうなのかもしれないけど、今表現するには幼稚すぎる。もっと見せ方があったはずだ。
それにしても画面から滲み出る当時の雰囲気に、宮崎あおいが全く馴染んでないのはどういうことだ。別個に観ればそれぞれ良いのに組み合わせると違和感がでる。『ぼくんち』の観月ありさはそこが良かったけど、これは悪いほうに転んだ感じ。青春映画として無音でBGVには使えるかもしれないが、ロマンスとしても犯罪モノとしても中途半端に終わってしまったようだ。残念。

原題:初恋
製作年:2006
製作国:日本
時間:114
監督:塙幸成
原作:中原みすず
脚本:塙幸成
市川はるみ
鴨川哲郎
撮影:藤澤順一
出演:宮崎あおい
小出恵介
宮崎将
小嶺麗奈
柄本佑
青木崇高
松浦祐也
藤村俊二

ランボー 最後の戦場

なんか観てて力入った(笑)
近年これだけ単純明快でパワフルな作品はないんじゃなかろうか。ほじくれば色々とあるのかもしれないが、考えながら観たらダメでしょ。かなりエグい描写もあってプライベートライアンを思い出して目を背けそうになったけど、ランボーの暴れぶりからすると中途半端じゃなくて逆に良かった。
また、主役が過去の栄光にすがって監督と脚本をやってしまったってとこでかなり痛い作品になるんじゃないかと、怖いもの見たさだったんだけど、凄く良い意味で裏切られた。余計なストーリーや人物描写も可能な限りそぎ落とされながらも、動機付けとしてヒロインに向ける微妙なランボーの視線があったり。過去のシリーズで常に裏切られ続けてきた彼が、今回は単にフラれたってことがなんか清々しい(笑)
スタローン自身は衰えたこと以上に演技は昔のまんまで役者としてはやっぱりどうかと思うが、全て意図した通りかどうかは別にして、シリーズの締めくくりとして完成度が高いと思う。うん、楽しかった。
原題:RAMBO
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:90
監督:シルヴェスター・スタローン
キャラクター創造:デヴィッド・マレル
脚本:シルヴェスター・スタローン
アート・モンテラステリ
撮影:グレン・マクファーソン
出演:シルヴェスター・スタローン
ジュリー・ベンツ
ポール・シュルツ
マシュー・マースデン
グレアム・マクタヴィッシュ
レイ・ガイエゴス
ティム・カン
ジェイク・ラ・ボッツ
マウン・マウン・キン
ケン・ハワード

2009年4月26日日曜日

ブラックサイト

サイトのアクセス数に比例して殺人が進行していく…って、なんだかほんとにありそうで怖いな。スナッフフィルムってジャンル(?)が昔からあるくらいだし、殺人はその方法が物理的に距離があるほど罪悪感が薄れるって話も聞いたことあるし。そんなの絶対に見たくないし見たこともないけど興味がないかと言われると自信ない…。いや、殺人シーンにじゃなくてそういうゲームというかシチュエーションのほうね。
それほどネットジャンキーじゃないから大抵は終わってしまってから知るんだけど、ニュースに流れて進行形なら繋げてみたいという誘惑はきっとある。だから怖い。
映画の内容をとやかく考える前に、その恐ろしさで最後まで“観て”しまった。これは映画(作り物)だとわかっているからか、それとも…。

原題:UNTRACEABLE
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:100
監督:グレゴリー・ホブリット
原案:ロバート・フィヴォレント
マーク・R・ブリンカー
脚本:ロバート・フィヴォレント
マーク・R・ブリンカー
アリソン・バーネット
撮影:アナスタス・ミコス
出演:ダイアン・レイン
ビリー・バーク
コリン・ハンクス
ジョセフ・クロス
メアリー・ベス・ハート
ピーター・ルイス
タイロン・ジョルダーノ
パーラ・ヘイニー=ジャーディン
ティム・デザーン
クリス・カズンズ

ボビーZ

なんつーか、最初から最後まで場当たり的な設定と展開で、これまた突っ込みどころ満載な脚本はここまでくれば見事だろう。テレビドラマでやれば良いのにって思うが、ドラマだともっと設定がしっかりするんだろうなぁ。いやぁホント、どこから突っ込もう・・・。
そうそう、これだけは言っておこう。P・ウォーカーとJ・ルイスが似てるってのは無理がありすぎ。元カノも寝るまでわかんないってことはないだろ。つーかそこは二役にすべきだろ。
あと、どこをどう観てもリアルボビーZが伝説と呼ばれるとは思えん。
息子の血筋上キャスティングが難しいのは分かるが、ちっとも可愛くない。
O・ワイルドはミスキャストだ。…J・ルイスもだが。
あぁもっと色々あるけどなんとなく最後まで楽しんじゃったしまぁいいや(笑)

追っかける側があれだけドジなんだから、できればもっとはじけた感じでコメディにして欲しかったなぁ。

原題:THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z
製作年:2007
製作国:アメリカ
ドイツ
時間:96
監督:ジョン・ハーツフェルド
原作:ドン・ウィンズロウ
脚本:ボブ・クラコワー
アレン・ローレンス
撮影:ジョン・ベイリー
出演:ポール・ウォーカー
ローレンス・フィッシュバーン
ジェイソン・ルイス
オリヴィア・ワイルド
キース・キャラダイン
ジェイソン・フレミング
ヨアキム・デ・アルメイダ
ジョシュ・スチュワート
J・R・ビリャレアル
マイケル・ボーウェン
ジョシュア・レナード
ジュリオ・オスカー・メチョソ
ジェイコブ・バルガス
トレイシー・ウォルター
チャック・リデル

JM

あの頃流行った(?)世紀末的SFのひとつで、妙に印象に残っていたんで再鑑賞してみた。
今観るととんでもなくB級臭くてTVM風味満載なんだけど、出演者はなかなか豪華。しかし、ジョニー(K・リーヴス)に焦点が当たりすぎてて他のキャラクターの影の薄いことが残念すぎる。
原作は知らないが、設定と世界観は今観ても面白いと思う。320GB程度でとんでもなく大きい情報量ってのが泣けるが、今の時代だからこそこの手の職業ってありじゃないだろうか。インプラントチップじゃなくて脳の未使用部分にデータを流し込む技術とかでね。
MTVあたりが創ったら面白いと思うんだけどなぁ。

原題:JOHNNY MNEMONIC
製作年:1995
製作国:アメリカ
時間:105
監督:ロバート・ロンゴ
原作:ウィリアム・ギブソン
脚本:ウィリアム・ギブソン
撮影:フランソワ・プロタ
出演:キアヌ・リーヴス
北野武
ディナ・メイヤー
アイス・T
ドルフ・ラングレン
ヘンリー・ロリンズ
ウド・キア
バルバラ・スコヴァ
シェリー・ミラー

2009年4月25日土曜日

デイ・オブ・ザ・デッド

『死霊のえじき('85)』を観た覚えがない・・・。ってことで全く思い入れのない状態で観たことで、そこそこ楽しかった。なにせゾンビのエネルギッシュなことったら(笑)
最近のゾンビモノは走るのが当たり前なんでそこは良いんだけど、今回の彼らと言えば、天井を走るわ、窓から飛び降りるわ、車に飛び移るわ、銃は乱射するわ、そりゃもうやりたい放題。こうなるともうホラーじゃなくてアクションだな。ストップモーションまでちらりとあったし(笑)
ゾンビたちが倒されていくシーンではさりげにCG満載でゲーム画面を見ているよう。なかなか爽快感があった。
ストーリーはあってないようなもので、始まりは突然でエンディングも突然。まぁバッドエンディングじゃないから楽しい気分で終われたのが良かった。ラストカットはお約束。
物語としてはともかくゾンビの王道としては、そんなに悪くないと思ったんだけどどうだろう?

ま、とりあえずオリジナルを観なきゃね。

原題:DAY OF THE DEAD
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:85
監督:スティーヴ・マイナー
オリジナル脚本:ジョージ・A・ロメロ
脚本:ジェフリー・レディック
撮影:パトリック・ケイディ
出演:ミーナ・スヴァーリ
ヴィング・レイムス
ニック・キャノン
マイケル・ウェルチ
スターク・サンズ
アナリン・マコード
クリスタ・キャンベル
マット・リッピー
パット・キルベイン

11:46

ホラーはB級の方が面白い。俳優がメジャーじゃない分物語に入り込みやすい気がする。
洗脳系宗教絡み(?)っていうのは趣味じゃないけど、やっぱり集団に襲われるってのは怖いなぁ。スプラッタ具合もドッキリカットもキャラクタの配分もバランス良かったと思うし、夜中にカウチポテトで軽く観るホラーとしては結構良く出来た入るんではないだろうか。
こういう救いのないやりっぱなしの展開は好きな方だけど、前半で散々ふってあった伏線がほったらかしすぎだろ。精神病棟の看護士っていう設定とか、幻覚とか絵とか…。それとクリーチャー(悪魔?)の露出はもうちょっと控えめの方が好み。

そうそう、邦題の11:46はソレが始まった時刻を意味しているようだが、何か宗教的な意味があるんだろうか?それまでは時刻を意味深に表示してたのに、始まってからは全く関係なさそうだし(笑)

原題:END OF THE LINE
製作年:2006
製作国:カナダ
時間:94
監督:モーリス・デヴェロー
脚本:モーリス・デヴェロー
撮影:デニス=ノエル・モスタート
出演:イロナ・エルキン
ニコラス・ライト
ティム・ロゾン
ニール・ネイピア
エミリー・シェルトン
ニナ・M・フィリス
ジョーン・マクブライド