「Love actually is all around.」という言葉で始まる空港のシーン。言われてみれば、確かに空港の到着ロビーは愛に溢れている。日本ではあんまり見かけないけどね。
一見バラバラだが微妙に繋がっている19人の登場人物が織りなす愛のオムニバス。キャストの多さに戸惑うが、あまり意識せずに様々な恋愛模様を楽しむことができる。どのシーンも良いが、一番グッときたのはマーク(アンドリュー・リンカーン)がジュリエット(K・ナイトレイ)に対して行動を起こしたシーン。切なくて悲しくて、でも清々しい。帰り際に残したマークの独り言が印象に残る。
ほどよく可笑しくて、ほどよくしっとりと。ハッピーエンドばかりじゃないが、どの関係を観ても和やかになれる。ラストで流れる空港の到着ロビーのシーンはオープニングで観たときよりもさらに愛に溢れているように観えたのは感化されすぎか。
H・グラントを始めとする豪華キャストも見逃せない。A・リックマンは『ハリー・ポッター』シリーズで活躍中だが、それよりも前に『ダイ・ハード』の悪役ハンス・グルーバーを演じていたことに今更ながら気が付いた。K・ナイトレイは『パイレーツ・オブ・カリビアン』でもキュートだったが、今回もかなり控えめだが十分にその魅力を振り撒いている。C・ファースにしてもL・リニーにしてもそうだが、イギリスの実力派俳優や若手俳優達を大勢観れるという意味でも損はない。
もろ手を上げてお勧めするほど万人受けする作品ではないが、ほっとしたいときには良い。
原題 | LOVE ACTUALLY |
製作年 | 2003 |
製作国 | イギリス アメリカ |
時間 | 135 |
監督 | リチャード・カーティス |
脚本 | リチャード・カーティス |
撮影 | マイケル・コールター |
出演 | ヒュー・グラント リーアム・ニーソン コリン・ファース ローラ・リニー エマ・トンプソン アラン・リックマン キーラ・ナイトレイ ローワン・アトキンソン |