2004年6月8日火曜日

CUBE

予備知識なしで見た初見の時も良かったが、続編を観た後だとこの作品の面白さがさらに際立つ。全く状況の説明がないまま、登場人物と同じ心境に放り込まれる脚本は秀逸。次に何が起こるのか、どこに向かうのかもわからないまま、ハッピーエンドだかバッドエンドだかそれすらわからないエンディングを迎える。想像力を書き立てられるのが楽しい。
登場人物は全てステレオタイプだが、それも脚本としてのキャスティングではなく、作中の黒幕によるそれだと考えれば何を目的として彼らを“CUBE”の中に閉じ込めたのかまで考えることができる。
何にせよ、面白い異色作であることには変わりはないが、続編を作るのは愚の骨頂であることは確か。

原題CUBE
製作年1997
製作国カナダ
時間91
監督ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本ヴィンチェンゾ・ナタリ
アンドレ・ビジェリク
グレーム・マンソン
撮影デレク・ロジャース
スコット・スミス
出演モーリス・ディーン・ウィン
ニコール・デ・ボア
デヴィッド・ヒューレット
アンドリュー・ミラー
ニッキー・グァダーニ
ウェイン・ロブソン
ジュリアン・リッチングス

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