2004年8月6日金曜日

セクレタリー

この作品を伝える時に“自傷癖”“SM”という言葉をどうしても使わざるを得ないが、そういった言葉から連想される官能シーンはほとんどない。マイノリティであるがゆえに変態と言われる行為を題材にしただけの純愛物語。それもサディストとマゾキストではなく、スレイヴとマスターという主従関係における純愛。
リー(M・ギレンホール)の純真無垢な視線とひた向きな想い、そして容姿の変貌には魅せられた。さすがに若手で注目を浴びるM・ギレンホール。決して美人ではないが、美しかった。
エドワード(J・スペイダー)はリーの反応に戸惑いながらも欲望に歯止めが効かなくなっていく様子が可笑しい。いや、可愛いというべきか。『スターゲイト』で人気の出たJ・スペイダーだが、『レス・ザン・ゼロ』や『マネキン』、『セックスと嘘とビデオゲーム』を始め、『ブラック・メール』等でのあのイッちゃってる目つきが印象的な俳優だが、今回もはまり役。
ちなみにリーとエドワードのどちらがスレイヴでどちらがマスターかは観る人の趣向によるかもしれない。
ところで、M・ギレンホールってば『デイ・アフター・トゥモロー』で息子サムを演じたジェイク・ギレンホールの姉だったのね。そういや似てるわ。

原題SECRETARY
製作年2002
製作国アメリカ
時間111
監督スティーヴン・シャインバーグ
原作メアリー・ゲイツキル
脚本エリン・クレシダ・ウィルソン
スティーヴン・シャインバーグ
撮影スティーヴン・ファイアーバーグ
出演ジェームズ・スペイダー
マギー・ギレンホール
ジェレミー・デイヴィス
レスリー・アン・ウォーレン
スティーヴン・マクハティ
パトリック・ボーショー
ジェシカ・タック

0 件のコメント: