最初に感じたのは『パッション』の影響からか、彼のキリスト教の考え方をベースにしたと思われる違和感。特に“地獄”という言葉(和訳だしマヤ語?だし、ホントのところはわからないが)が使われることに抵抗を感じた。また、単に前半部分がまどろっこしい。中盤も無駄が多い。後半になってようやくノッてくる。そしてその後半のおっかけっこは前半のダルさが帳消しになるくらい見ごたえがある。それにしてもほんとに2時間超も必要だったのか?沢山あった伏線はどこへ行った?残虐描写も際どいし、マヤ文明にこだわる理由も疑問が残るし、ラストシーンは色んな含みを感じるし。などなど・・・
監督のこだわりや撮影技術、脚本、役者、時代考証、全てにおいて微妙に不安定で落ち着かない、しかし何が変わってもどこかバランスが悪くなってしまうように思えるほど絶妙にはまってる。はっきりいって単純明快でいてまったく意味不明。視点を変えるたびに楽しみ方や批評のポイント、ひいては評価が変わるという不思議な作品になっている、という凄く面白い映画だと思う。でもあまりお勧めはしない。あぁ、何が言いたいのかさっぱりわからない(笑)
原題 | APOCALYPTO |
製作年 | 2006 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 138 |
監督 | メル・ギブソン |
脚本 | メル・ギブソン ファラド・サフィニア |
撮影 | ディーン・セムラー |
出演 | ルディ・ヤングブラッド ダリア・エルナンデス ジョナサン・ブリューワー ラオール・トゥルヒロ モリス・バード |
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