2008年3月5日水曜日

敬愛なるベートーヴェン

いやぁ、特別好きってわけでもないものの、クラシックってやっぱり良いよね。やっぱりクライマックスの交響曲第九番の演奏シーンは、演奏だけでも十分ぞくっとするのに、ベートーヴェンとアンナのカラミが艶かしくって切なくて嬉しくって・・・(笑)
描かれるのが第九の完成辺りから逝くまでの実に短い期間に絞ったことによる濃密な雰囲気の中、エド・ハリスの憑依ぶりはもちろん、ダイアン・クルーガーの狂気と偉大さに惹かれる可憐さが、歪んでるかもしれないけど、良いロマンスをかもし出していて良い感じ。
史実を基にしているかと勘違いしてたけど、アンナは複数の人物をベースにした架空の人物だそうで。ベートーヴェンは僕が持ってるイメージそのままだと感じたからてっきり、実在してたのかと思った。
(劇中では“2時間”と言っていたがどうやら60分前後の)第九を全部聴いてみたいと思った。えぇ、影響されやすいんです(笑)映像的にはさておき、音響的に映画館で観たかったな。
原題COPYING BEETHOVEN
製作年2006
製作国イギリス
ハンガリー
時間104
監督アニエスカ・ホランド
脚本スティーヴン・J・リヴェル
クリストファー・ウィルキンソン
撮影アシュレイ・ロウ
出演エド・ハリス
ダイアン・クルーガー
マシュー・グード
ジョー・アンダーソン
ビル・スチュワート

2008年3月4日火曜日

フリーダム・ライターズ

国際化が進んでいるとはいえ、身近に他国籍の友人がいるわけでもなく、通ってきた学校は総じて平和だった時代に生きてきた僕にとっては、彼らのように14,5歳で「家の外に出たら戦争」などという状態は想像もつかない。が、しかし、そんな歴史的、人種的、社会的背景は抜きに観ても泣けた。途中何度も泣いた(笑)
実話だから、というだけではないと思う。ヒラリー・スワンクはもちろん生徒たちも良かったが、彼らの日記の中から語られる現実の言葉が胸に響いた。もちろん映画には出てこない、大変な毎日の積み重ねが後ろにあるのだろうけど、その配分が絶妙にはまっている。
気分的にツボにはまっただけなのかもしれないが、べた褒めになってしまったけれど、ほんとに良い話を良くできた脚本で必要以上に盛り上げ過ぎず淡々と語られてると思う。

原題FREEDOM WRITERS
製作年2007
製作国アメリカ
時間123
監督リチャード・ラグラヴェネーズ
原作 フリーダム・ライターズ
エリン・グルーウェル
脚本リチャード・ラグラヴェネーズ
撮影ジム・デノールト
出演ヒラリー・スワンク
パトリック・デンプシー
スコット・グレン
イメルダ・スタウントン
マリオ
エイプリル・リー・エルナンデス
ジェイソン・フィン
ハンター・パリッシュ
クリスティン・ヘレラ
ディーンス・ワイアット
ガブリエル・チャバリア
アントニオ・ガルシア
ヴァネッタ・スミス

2008年3月3日月曜日

アポカリプト

メル・ギブソンらしい突っ込みどころ満載の作品。コメントに窮して幾つかの他人のレビューを見て回ったが、(当たり前かもしれないが)どう見るかによって評価が全く異なるし、そのどれにも共感できてしまうような困った映画に仕上がっている。
最初に感じたのは『パッション』の影響からか、彼のキリスト教の考え方をベースにしたと思われる違和感。特に“地獄”という言葉(和訳だしマヤ語?だし、ホントのところはわからないが)が使われることに抵抗を感じた。また、単に前半部分がまどろっこしい。中盤も無駄が多い。後半になってようやくノッてくる。そしてその後半のおっかけっこは前半のダルさが帳消しになるくらい見ごたえがある。それにしてもほんとに2時間超も必要だったのか?沢山あった伏線はどこへ行った?残虐描写も際どいし、マヤ文明にこだわる理由も疑問が残るし、ラストシーンは色んな含みを感じるし。などなど・・・
監督のこだわりや撮影技術、脚本、役者、時代考証、全てにおいて微妙に不安定で落ち着かない、しかし何が変わってもどこかバランスが悪くなってしまうように思えるほど絶妙にはまってる。はっきりいって単純明快でいてまったく意味不明。視点を変えるたびに楽しみ方や批評のポイント、ひいては評価が変わるという不思議な作品になっている、という凄く面白い映画だと思う。でもあまりお勧めはしない。あぁ、何が言いたいのかさっぱりわからない(笑)

原題APOCALYPTO
製作年2006
製作国アメリカ
時間138
監督メル・ギブソン
脚本 メル・ギブソン
ファラド・サフィニア
撮影ディーン・セムラー
出演ルディ・ヤングブラッド
ダリア・エルナンデス
ジョナサン・ブリューワー
ラオール・トゥルヒロ
モリス・バード

2008年3月2日日曜日

親密すぎるうちあけ話

現実にありそうで絶対にありえないような、モテない男とってはつい夢見てしまうような不思議な話。ただ会話が続いていくだけなのに、もだえそうになる官能を感じるのはフランス映画ならでは。登場するたびに変わっていく服装と画面の色合いが、彼女の心理を描写していると言ってしまえばつまらないレビューになってしまうのが、もどかしい。ほどよく隠された彼女の秘密とそのキュートさに、すっかり彼に感情移入してしまって、もっと話を聞きたいと思ってしまう男の純情さ(笑)
結局これはアンナが主人公ではなく、闖入者によって殻をやぶったウィリアムの物語なんだと、ラストシーンで気がついた。

原題CONFIDENCES TROP INTIMES
製作年2004
製作国フランス
時間104
監督パトリス・ルコント
脚本ジェローム・トネール
撮影エドゥアルド・セラ
出演 サンドリーヌ・ボネール
ファブリス・ルキーニ
ミシェル・デュショーソワ
アンヌ・ブロシェ
ジルベール・メルキ

ショコラ

まさにホットチョコレートみたいな映画。
ホットチョコレートってそれ自体凄く美味しいけど、寒くて体が冷えてたり、お腹が減ってたり、厳しい環境にあるときにこそ染み込んでくる気がする。まさにそんな感じで、ある日閉塞している町にやってきた母娘が、閉塞している人々に甘くて温かい“魔法”をかけてくれる、ほっとする作品。紗の掛かった映像も、少し粗めの画像も、舞台になる時代設定も、役者陣も良い感じ。ジョニー・デップが脇に徹してて男前だ(笑)

原題CHOCOLAT
製作年2000
製作国アメリカ
時間121
監督ラッセ・ハルストレム
原作ジョアン・ハリス
脚本ロバート・ネルソン・ジェイコブス
撮影ロジャー・プラット
出演ジュリエット・ビノシュ
ヴィクトワール・ティヴィソル
ジョニー・デップ
アルフレッド・モリナ
ヒュー・オコナー
レナ・オリン
ピーター・ストーメア
ジュディ・デンチ
キャリー=アン・モス
レスリー・キャロン
ジョン・ウッド

2008年3月1日土曜日

ジャンパー

映像活劇ならばこその物語。世界中を“旅”するシーンやジャンプの表現は今の時代の映像技術だからだし、特殊な能力を手に入れた無邪気さからくる強引な展開は現代っ子が主人公だからだろう。イマドキらしい、迫力と勢いを楽しむ映画だと思う。
ストーリー的には矛盾があるし腑に落ちないことも沢山あるが、そんなことは忘れて、今までにはなかった“喧嘩”シーンを楽しんだ。続編が作られてもおかしくない題材とラストなので(テレビシリーズでもOK)、期待せずに待ちたいと思う。
主人公デイヴィッド役のヘイデン・クリステンセンは、どこかで見た顔だと思っていたら『スターウォーズ/EP2&3』のアナキンだったのね。

原題JUMPER
製作年2008
製作国アメリカ
時間88
監督ダグ・リーマン
原作スティーヴン・グールド
脚本デヴィッド・S・ゴイヤー
サイモン・キンバーグ
ジム・ウールス
撮影バリー・ピーターソン
出演ヘイデン・クリステンセン
ジェイミー・ベル
レイチェル・ビルソン
サミュエル・L・ジャクソン
ダイアン・レイン
マイケル・ルーカー
アンナソフィア・ロブ
マックス・シエリオット
トム・ハルス
ジェシー・ジェームズ
クリステン・スチュワート

ホリデイ

ストレートなラブ・ロマンス。キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックときたら期待せずにはいられないものの、良い意味で裏切られた。それぞれがそれぞれの恋に破れ、また出逢う。ホームエクスチェンジという特異な設定はあるものの、王道がさらりと描かれていて安心して観ていられる。
幾つかの気になる伏線かと思われたイベントが、なんのフォローもなく流れてしまったのが勿体ない気がした。まぁこれ以上サイドストーリーを詰め込んでも、二組の恋愛の盛り上がりがしぼんでしまうのだろう。ちょっと人恋しいときに軽くみると幸せな気分になれるかもしれない。

原題THE HOLIDAY
製作年2006
製作国アメリカ
時間135
監督ナンシー・マイヤーズ
脚本ナンシー・マイヤーズ
撮影ディーン・カンディ
出演 キャメロン・ディアス
ケイト・ウィンスレット
ジュード・ロウ
ジャック・ブラック
イーライ・ウォラック
エドワード・バーンズ
ルーファス・シーウェル
ミフィ・イングルフィールド
エマ・プリチャード
シャニン・ソサモン
サラ・パリッシュ
ビル・メイシー
シェリー・バーマン
キャスリン・ハーン