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原作は未読だが、主人公が交渉人であることから、『交渉人』ような駆け引きを想像してで観たが全く違う。『コール』も思い出したが、犯人は勢いだけで始まった立てこもり事件なのでずぶの素人で(だからこその恐怖はあるが)、細かい伏線や仕掛けもない。アクションシーンも抑えてあるし、軸になる事件そのものはこそげられるだけこそぎ落としている。だったら何が面白いのかというと、そこは前述したブルース節。ジェフの苦悩と否応なにし追い込まれる状況に対応せざる負えない緊迫感だ。ラストは少々強引ではあるが、一気に畳み込まれて、そしてやっぱりエンドロールを観ながら、「うーん」と唸ってしまうのだった。
ちょい役ではあるが、彼の本当の娘(R・ウィリス)がジェフ(B・ウィリス)の娘・アマンダとして出演している。それと、すっかり丸坊主に見慣れたB・ウィリスだが、オープニングの白いものの混じった髭面も結構いける。髭櫛をぶら下げたまま電話を握るシーンは、緊迫しているのだが笑ってしまった。
原題 | HOSTAGE |
製作年 | 2005 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 113 |
監督 | フローラン・シリ |
原作 | ロバート・クレイス |
脚本 | ダグ・リチャードソン |
撮影 | ジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラッチ |
出演 | ブルース・ウィリス ケヴィン・ポラック ジョナサン・タッカー ベン・フォスター ミシェル・ホーン ジミー・ベネット マーシャル・オールマン セレナ・スコット・トーマス ルーマー・ウィリス |
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