ファンタジックな1900(T・ロス)の半生に、残念ながら共感できず、どちらかといえば語り手であるマックス(P・テイラー・ヴィンス)には同情した。さて、1900は実在したのだろうか、それともマックス生んだ想像上の人物なのだろうか。音楽と映像の美しさは間違いない。2時間超という長さでありがならあまり気にならない、それどころかまだまだ足りない気さえした。音楽の才能がある人が羨ましい。無条件に惹かれるメロディは確かに存在すると思う。
イタリア映画という雰囲気はかなり薄れてしまっている。というか、後で知ったので気がつきもしなかった。ハリウッドでもこんなの作れるんだ…くらいな感じ。しかも『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督だったとは。うーん。まぁだからといって感想が変わるわけでもないんだけど。
T・ロスのあの虚ろな目つきとフワフワとした存在感は、やはり必死に泥臭く生きる地に足のついた人たちとは一線を画していて、移民船という世界と世界(陸と陸)の間にある不安定な(海の上だし)トンネルの中に住む妖精のような立場にぴったりだった。だからこそ窓越しに見えた娘(M・ティエリー)に魅入られながら感情をピアノに乗せて溢れてしまうシーンから船を降りようとして帽子を投げるシーンまでの件は心に残った。
あまり好きと言える作品とは思えなかったものの、切なく物悲しい、印象に残る作品ではあった。
| 原題: | LA LEGGENDA DEL PIANISTA SULL'OCEANO THE LEGEND OF 1900 |
| 製作年: | 1998 |
| 製作国: | イタリア |
| 時間: | 125 |
| 監督: | ジュゼッペ・トルナトーレ |
| 原作: | アレッサンドロ・バリッコ |
| 脚本: | ジュゼッペ・トルナトーレ |
| 撮影: | ラホス・コルタイ |
| 出演: | ティム・ロス プルイット・テイラー・ヴィンス メラニー・ティエリー クラレンス・ウィリアムズ三世 ビル・ナン ピーター・ヴォーン イーストン・ゲイジ コリー・バック |

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