2004年4月6日火曜日

イン・ザ・カット

M・ライアンが脱いだ(『プレシディオの男達』でも脱いだことはあったが、ここまで赤裸々ではなかった)というのにはびっくりしたが、今までの作られたコメディアンヌとしての彼女ではなく、生身の女性がそこにいたというところで驚いた。まさに殻を脱いだという感じだ。特別演技の幅が広がったという印象はない(元々今までのラブコメ作品でも端々で見せていた面だと思っている)ものの、最後まであのいつもの笑顔がないままでも魅せられたということは凄い変化だろう。それにしても観ればみるほど彼女がニコール・キッドマンとダブると思っていたら、製作にN・キッドマンの名前があるじゃないか。彼女が演じていたらどうなっただろうと想像するのも楽しいが、やはりM・ライアンのキャスティングは成功だったと思える。
初期段階ではN・キッドマンを念頭に脚本を進めていたところにM・ライアンが是非にと勝ち取った主役の座だったそうだ。しかしそのN・キッドマンも熱意をもって製作に絡んだそうで、まさに女性による女性のための作品に仕上がったということらしい。確かに男の目から観ると単なるサスペンスである。これはこれで十分に面白いのだが、女性の目で観ると、フラニー(M・ライアン)の心情の変化というベースが加わって、かなり深い作品になっているようだ。残念ながら男であるが故か、理解はできるものの実感として感じることができない。
偶然だが、続けてM・ラファロの出演作を観ているのだが、今回の彼はかなり良い感じ。連続殺人の犯人であるようにも見えるし誠実で有能な刑事にも見える。あのイヤラシい口髭とべとつくような台詞回しのせいなのだが、彼の演技でサスペンスの緊張感が保たれたといっても過言ではないだろう。
それにしてもK・ベーコンは色んなところでちょい役で出てくるのだが、これは彼が意識的にどんな役でも手をつけようとしているのか、それとも来る仕事は拒まず精神なのか。観る方は楽しいからいいんだけどね。

原題IN THE CUT
製作年2003
製作国アメリカ
時間119
監督ジェーン・カンピオン
原作スザンナ・ムーア
脚本スザンナ・ムーア
ジェーン・カンピオン
撮影ディオン・ビーブ
出演メグ・ライアン
マーク・ラファロ
ジェニファー・ジェイソン・リー
ケヴィン・ベーコン
ニック・ダミチ
シャーリーフ・パグ

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