うーん。この映画は『キャシャーン』を題材にする必要があったのだろうか?と思わずにはいられない。確かに映像は綺麗だ。それだけでも迫力はあった。さすが映像クリエーターというべきだろう。しかし、反戦や許しあう心なんてものをこれでもか、というほど前面に押し出し、ヒーローの活躍はほとんどなく、モノトーンを多用した上に間の長すぎる静かなシーンがウンザリするほど挿入される。しかも、最初から最後まで重い。もう少しメリハリのあるアクション主体のロードムービー風にして欲しかった。何度も言うがキャシャーンである必要は全くない。
個々のシーンでは、登場するアンドロイド軍団が原作ほぼそのままのデザインだったり、普通の犬としてだけど、フレンダーが居たり、戦闘シーンで使われている効果音がアニメのそれに近いものだったりと嬉しいこともあった。このあたりは監督の原作に対する思い入れなんだろう。
鉄也/キャシャーン(伊勢谷友介)以外のキャスティングは皆良い。唐沢寿明も寺尾聡も宮迫博之もそしてミッチーも。PVを繋げただけの映像作品になるところだったのに、彼らのお陰で深みが出ている。
批判の多い作品になってしまっているのは否定しないし、敢えてお勧めはしないが、観て損はしなかった。良くも悪くも映像に関して観るべきところはある。紀里谷監督の今後に期待。ただし脚本には参加しないほうがいいだろう。
| 原題 | CASSHERN |
| 製作年 | 2004 |
| 製作国 | 日本 |
| 時間 | 141 |
| 監督 | 紀里谷和明 |
| 原作 | 竜の子プロダクション |
| 脚本 | 紀里谷和明 菅正太郎 佐藤大 |
| 撮影 | 森下彰三 |
| 出演 | 伊勢谷友介 麻生久美子 寺尾聰 樋口可南子 唐沢寿明 宮迫博之 佐田真由美 要潤 小日向文世 及川光博 西島秀俊 大滝秀治 |

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