2004年6月14日月曜日

MAY -メイ-

サイコホラーなんだが、全然怖くない。それよりも物悲しい。
友達を作れない内気な女の子の行き着く先は…という単純明快なストーリーなのだが、メイ(A・ベティス)がたどり着く狂気への盛り上がりに欠け、唐突とも言える展開でクライマックスとも言えないエンディングになだれ込む。母親に貰ったたった一人の友達である人形が唯一ホラーの様相を呈して不気味なだけで、彼女が最後に“作る”友達もグロテスクを通り越して滑稽。ただ彼女の最後の台詞は誰しも一度は感じたことのある疎外感だと理解できるだけに悲しさと切なさが余韻として耳に残る。
客観的に観てるとポリー(A・ファリス)にしてもアダム(J・シスト)にしても素直に友達になろうとしていると思えるのに、メイの人間関係を築くことへの激しい欲求とその行動の空回りがあまりにも悲しい。本来なら幼児期に経験すべき人との繋がりを作る方法を身につけることができないと程度の差はあっても、皆メイのようになる可能性があるのかもしれない。
A・ベティスは綺麗な女優さん。狂気のメイ役としてどっぷりはまった演技を見せてくれる。狂気に染まる前と後とでは別人のような錯覚に陥るほど見事な変身ぶり。『17歳のカルテ』(未見)ではその演技力が高く評価されているということで是非観てみたい。
A・ファリスは『ホット・チック』でキュートな女の子のイメージが先にあったから、少し幼い妖艶さにドキッとした。

原題MAY
製作年2002
製作国アメリカ
時間94
監督ラッキー・マッキー
脚本ラッキー・マッキー
撮影スティーヴ・イェドリン
出演アンジェラ・ベティス
ジェレミー・シスト
アンナ・ファリス
ジェームズ・デュヴァル
ニコール・ヒルズ
ケヴィン・ゲイジ

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