エンターテイメントとして観るには痛すぎるのだが、最後まで目を離せなかった。キリストの最後の12時間ということだが、聖書は読んだことがないので、M・ギブソンがこだわったという細部というのがどの部分であるのかはわからない。しかし、受難というには惨すぎるほどのその生々しさ、痛々しさは十分に伝わってきた。これを観た熱心なキリスト教信者が心臓発作を起こしたり、犯罪者が自首してきたりという話も聞くが頷ける気がする。M・ギブソンの「キリストを殺したのは我々全員だ」というコメントは、脚本にそのまま描写されている。鞭を打ちつけながら笑う兵士達と遠巻きに見つめる野次馬。弟子たちでさえ何もできず、それは観客である我々でさえ同じことだということだ。関係ない、責任はないと言ってしまうのは簡単だが、人間の業から目を逸らしてばかりではいけないと訴えているのだろう。
これを史実と観るか、フィクションと観るかは、キリスト教徒ではないので言わずもがな。ラストショットは希望の意味だと受け取った。
| 原題 | THE PASSION OF THE CHRIST |
| 製作年 | 2004 |
| 製作国 | アメリカ イタリア |
| 時間 | 127 |
| 監督 | メル・ギブソン |
| 脚本 | メル・ギブソン ベネディクト・フィッツジェラルド |
| 撮影 | キャレブ・デシャネル |
| 出演 | ジム・ガヴィーゼル マヤ・モルゲンステルン モニカ・ベルッチ ロザリンダ・チェレンターノ クラウディア・ジェリーニ ルカ・リオネッロ フランチェスコ・デ・ヴィート フリスト・ナーモフ・ショポフ セルジオ・ルビーニ トニ・ベルトッレリ |

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