ストーリーはシンプル。少女時代に出会った一人の男への想いを綴ったかつての大女優の半生を描いた物語。しかしその見せ方が何とも言えず面白い。ドキュメント番組を制作するという設定をベースに女優千代子が出演した映画のシーンと現実のシーンを織り交ぜて、ファンタジックな物語に仕上がっている。実在するかつての日本映画へのオマージュとも言える、作中に散りばめられた数々の登場作品は、残念ながらあまりにも日本映画の知識に乏しいために分からないが、その遊び心と愛情は十分に感じられた。
何とも言えず儚くて切ない想いの詰まった作品なのだが、最後まで千代子の想いにぐぐぐっと引っ張られながらラストシーンの台詞にヤラレタと感じつつも、清々しい気持ちでエンドロールを眺めることになった。
この作品は、ドリームワークスの配給により世界的に公開され各地で高い評価を得たということだが、根ざした文化の違う外国の観客にはどう受け止められたのだろうか。
| 原題 | 千年女優 |
| 製作年 | 2001 |
| 製作国 | 日本 |
| 時間 | 87 |
| 監督 | 今敏 |
| 原作 | 今敏 |
| 脚本 | 今敏 村井さだゆき |
| 撮影 | 白井久男 |
| 出演(声) | 折笠富美子 小山茉美 荘司美代子 飯塚昭三 佐藤政道 小野坂昌也 山寺宏一 津田匠子 |

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