2008年4月7日月曜日

ラッキー・ユー

全体的にはよくある話。若いギャンブラーが老獪な師匠(この作品では父親)に対してプライドと負けん気と敬意の狭間で苛立ちを感じながら育っていく。それに少しのスパイスとしてロマンスが絡む。クド過ぎず、重すぎず、かといって軽くもなく。まぁやっぱりよくある物語。それでも少し古い感じを出しながら、ベタで定番な展開を最後まで飽きずに観れたのは全体としてよくまとまっているからだろう。
E・バナは、割とメジャーな作品で脇を固めたり『ハルク』じゃ主役なんだけど残念ながらあまり記憶に残る役者じゃない。巧いけどスマート過ぎる感じだな。それをR・デュバルがきっちり支えている。それとポーカーのシーンに出演している人たちは本物のプロのプレーヤーらしく、それがゲームの雰囲気を作っているようだ。だから下手なゲームの演出がなくて現実味が増しているのだろう。
ロマンスは必要不可欠なものだけど、ハック(E・バナ)の情緒的変化にはあまり寄与していない感じがある。本来、親離れのための目標になるべき人物になるはずなのに、ロマンス部への依存度が低いために彼女がいなくてもストーリー的には破綻しなかったのではないだろうか。D・バリモアほどの役者を使う必要もなかった感じ。
ポーカープレイヤーという人たちとその世界を描くことが中心になっているので、それは十分に成功しているとは思うが、エンターテイメントとしてはあまり面白い作品とは言えなくなっている。そういう意味では『マーヴェリック』の足元にも及ばない。

原題:LUCKY YOU
製作年:2007
製作国:アメリカ
時間:124
監督:カーティス・ハンソン
原案:エリック・ロス
脚本:エリック・ロス
カーティス・ハンソン
撮影:ピーター・デミング
出演:エリック・バナ
ドリュー・バリモア
ロバート・デュヴァル
デブラ・メッシング
ホレイショ・サンズ
チャールズ・マーティン・スミス
サヴェリオ・ゲーラ
ジーン・スマート
ロバート・ダウニー・Jr

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