2003年6月12日木曜日

めぐりあう時間たち

予備知識なしで観たせいか、3つの時代がどう繋がってるのかが気になって世界に入り込むことができなかった。しかも最後まで関わりなく(1951年と2001年の人物的繋がりは多少あったが)終わってしまったので余計にもやもやとしたままになる。幾つかの解説サイトを渡ってようやく納得したが、要するにそれぞれの時代に様々な生と死の問題を抱えて生きる3人の女性の話。誰に共感するか、何を感じるかで全く印象が変わってしまうだろう。
そういう意味で、E・ハリス演じるリチャードに感じるものがあったから2001年が一番理解しやすかったが、身近ということでは1951年のローラ(J・ムーア)が一番良かった。“生活する”というそれだけのことにじわじわと滲んでくる狂気。気が付かないふりをしてるだけで誰にでも1度はあるだろう苦悩がタイムリーに染み込んできた。アカデミー賞を受賞したのはN・キッドマン。確かに役へののめり込み度は彼女が一番であろうが、印象に残ったのはJ・ムーアであった。
原作はピュリッツァー賞を受賞したマイケル・カニンガムのベストセラー小説だそうだ。考え出せばキリがないほど心の奥深くに触れる作品であることは確かだが、重い。そして暗い。軽い気持ちで観る映画ではない。下手に飲み込まれてしまうとかなり辛い思いをしそうだ。

原題THE HOURS
製作年2002
製作国アメリカ
時間115
監督スティーヴン・ダルドリー
原作マイケル・カニンガム
脚本デヴィッド・ヘア
撮影シーマス・マッガーヴェイ
出演ニコール・キッドマン
ジュリアン・ムーア
メリル・ストリープ
スティーヴン・ディレイン
ミランダ・リチャードソン
ジョージ・ロフタス
ジョン・C・ライリー
トニー・コレット
エド・ハリス
アリソン・ジャネイ
クレア・デインズ
ジェフ・ダニエルズ
アイリーン・アトキンス

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