2003年6月12日木曜日

アバウト・シュミット

何を期待してたわけでもないが、評判にはなっていたのでそれなりの意気込みで画面の前に座った。・・・が、前半はかなり面食らった。老後を迎えた男を笑って良いものかどうか。コメディタッチにしてあるのは理解できるがかなり微妙だ。身につまされるほど人生を生きてはいないがいずれ自分にも訪れるかもしれない様々なありそうな出来事は現実(想像する未来)と非現実(スクリーンの中のファンタジー)の間でゆらゆらとしていた。だから大笑いもできず、共感もしきれずでどう扱っていいものか迷ったまま後半になだれ込んでいった。
J・ニコルソンの脂ぎった嫌らしさは健在(誉め言葉)で、シュミット(J・ニコルソン)がどんな人生を送ってきたかが容易に想像できる。さすがといえばさすがだ。そこにかわいらしさが見え隠れするのは重ねた年齢のせいなのだろう。偏った俳優だが魅力的であることは確かだ。
K・ベイツには相変わらず度肝を抜かれる。まさかヌードになるとは。それにしてもJ・ニコルソンが割と押さえ気味の演技だっただけにK・ベイツの迫力が全体を引き締める役割を果たしていたのはキャスティングの妙というべきだろう。彼女の明け透けな役割がなければちっとも面白くない映画に成り下がっていたに違いない。
さて後半に至ってようやくどう観るかがわかってきた。少し遅かったかもしれないが、ラストシーンではほろりと泣けたので良しとする。

原題ABOUT SCHMIDT
製作年2002
製作国アメリカ
時間125
監督アレクサンダー・ペイン
原作ルイス・ベグリー
脚本アレクサンダー・ペイン
ジム・テイラー
撮影ジェームズ・グレノン
出演ジャック・ニコルソン
キャシー・ベイツ
ホープ・デイヴィス
ダーモット・マローニー
ハワード・ヘッセマン
ジューン・スキッブ
コニー・レイ

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