ナチス・ドイツに限らず戦時中に行われた実験という名目の倫理違反(残虐行為)は今でも密かに闇の中で綿々と続いている。なさそうでありそう。こんなシチュエーションを考えるとやはりぞっとする。ストーリーや映像以前にこういう背景に恐怖を感じるという意味では怖い映画である。作品としてはホラーというには綺麗過ぎるし、サスペンスというには謎解きがない。全体的には『クリムゾン・リバー』のほうが良くできている。が、映像におぞましさよりも美しさを感じるところに惹かれた。度々出てくる人体標本はもっとじっくり見せてくれと言いたくなる。そういう意味では犯人の倒錯した狂気を理解することも容易だ。
これがハリウッド作品になるとしたらもっと怖くなるかもしれないが、もっと下品になるんだろうなと思った。
| 原題 | ANATOMIE |
| 製作年 | 2000 |
| 製作国 | ドイツ |
| 時間 | 99 |
| 監督 | ステファン・ルツォヴィツキー |
| 脚本 | ステファン・ルツォヴィツキー |
| 撮影 | ペーター・フォン・ハラー |
| 出演 | フランカ・ポテンテ セバスチャン・ブロムベルグ ベンノ・フユルマン アンナ・ロース ホルガー・スペックハーン トラウゴット・ブーレ |

0 件のコメント:
コメントを投稿