2004年4月7日水曜日

マトリックス レボリューションズ

シリーズが進む毎に内容が判り難くなってるのは否めないが、BGVのつもりで映像だけ観るなら十分に面白いと思う。ちゃんと世界観を把握するには『アニマトリックス』も含めてシリーズ全部を通して何回か観ないといけないのだろうな。
シリーズ1作目のインパクトが強かっただけに、アクションも映像もそれ以上のものを要求するのは観客として仕方がないことだが、前作はともかく、今回はイカの大群がドックを襲撃するシーンが圧巻だった。とりあえずそれで良しとしておこう。
前作まで預言者を演じていたグロリア・フォスターがメアリー・アリスに交代していたのでどうしたのかと思っていたら、撮影の合間に亡くなったそうだ。かなり印象深い役者だっただけに残念だ。ご冥福をお祈りする。
それにしても相変わらずK・リーヴスのラブシーンにはげんなりする。だから魅力を感じないんだよなぁ。

原題THE MATRIX REVOLUTIONS
製作年2003
製作国アメリカ
時間129
監督アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
脚本アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
撮影ビル・ポープ
出演キアヌ・リーヴス
ローレンス・フィッシュバーン
キャリー=アン・モス
ヒューゴ・ウィーヴィング
ジェイダ・ピンケ=スミス
ランベール・ウィルソン
モニカ・ベルッチ

2004年4月6日火曜日

イン・ザ・カット

M・ライアンが脱いだ(『プレシディオの男達』でも脱いだことはあったが、ここまで赤裸々ではなかった)というのにはびっくりしたが、今までの作られたコメディアンヌとしての彼女ではなく、生身の女性がそこにいたというところで驚いた。まさに殻を脱いだという感じだ。特別演技の幅が広がったという印象はない(元々今までのラブコメ作品でも端々で見せていた面だと思っている)ものの、最後まであのいつもの笑顔がないままでも魅せられたということは凄い変化だろう。それにしても観ればみるほど彼女がニコール・キッドマンとダブると思っていたら、製作にN・キッドマンの名前があるじゃないか。彼女が演じていたらどうなっただろうと想像するのも楽しいが、やはりM・ライアンのキャスティングは成功だったと思える。
初期段階ではN・キッドマンを念頭に脚本を進めていたところにM・ライアンが是非にと勝ち取った主役の座だったそうだ。しかしそのN・キッドマンも熱意をもって製作に絡んだそうで、まさに女性による女性のための作品に仕上がったということらしい。確かに男の目から観ると単なるサスペンスである。これはこれで十分に面白いのだが、女性の目で観ると、フラニー(M・ライアン)の心情の変化というベースが加わって、かなり深い作品になっているようだ。残念ながら男であるが故か、理解はできるものの実感として感じることができない。
偶然だが、続けてM・ラファロの出演作を観ているのだが、今回の彼はかなり良い感じ。連続殺人の犯人であるようにも見えるし誠実で有能な刑事にも見える。あのイヤラシい口髭とべとつくような台詞回しのせいなのだが、彼の演技でサスペンスの緊張感が保たれたといっても過言ではないだろう。
それにしてもK・ベーコンは色んなところでちょい役で出てくるのだが、これは彼が意識的にどんな役でも手をつけようとしているのか、それとも来る仕事は拒まず精神なのか。観る方は楽しいからいいんだけどね。

原題IN THE CUT
製作年2003
製作国アメリカ
時間119
監督ジェーン・カンピオン
原作スザンナ・ムーア
脚本スザンナ・ムーア
ジェーン・カンピオン
撮影ディオン・ビーブ
出演メグ・ライアン
マーク・ラファロ
ジェニファー・ジェイソン・リー
ケヴィン・ベーコン
ニック・ダミチ
シャーリーフ・パグ

2004年4月5日月曜日

ディボース・ショウ

それなりに面白かったのだが、ロマンティックコメディーというジャンルとしては少し物足りない。
クールで離婚専門の凄腕弁護士であるマイルズ(J・クルーニー)が訴訟相手のマリリン(K・ゼタ=ジョーンズ)に惚れてしまって変わっていく様子がぼやけている感じがするのに違和感を感じる。二人のやり取りもどうも腑に落ちない。二人のそれぞれの計略がはっきり描かれてないせいだろうか。もっと、お互いに惹かれながら相手をやり込めようとする様子が欲しかった。ユーモアも不発。
しかし、J・クルーニーは悪くなかった。こういったブラックユーモアのあるライトコメディには会うのかもしれない。『ローズ家の戦争』のマイケル・ダグラス路線で他にも観てみたい。
K・ゼタ=ジョーンズもさすがに妖艶で貫禄がある。最近よく見かけるB・B・ソーントンもちょい役だがさすがに良い味だしてる。

原題INTOLERABLE CRUELTY
製作年2003
製作国アメリカ
時間102
監督ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
原案ロバート・ラムゼイ
マシュー・ストーン
ジョン・ロマーノ
脚本ロバート・ラムゼイ
マシュー・ストーン
イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン
撮影ロジャー・ディーキンス
出演ジョージ・クルーニー
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ジェフリー・ラッシュ
セドリック・ジ・エンターテイナー
エドワード・ハーマン
ポール・アデルスタイン
リチャード・ジェンキンス
ビリー・ボブ・ソーントン

2004年4月4日日曜日

完全犯罪クラブ

邦題にだまされた。綿密に計算された完全犯罪を解き明かすというサスペンスを期待したもんだから、ずっこけもいいとこ。高校生二人組み(大体この時点でクラブとは言えないぢゃん)による完全犯罪の発想は良かった。かなり大雑把に描かれているが、科学捜査の盲点を突こうとした計画。しかし!しかしだよ。あまりにも突込みどころ満載すぎて、もう笑うしかない。そんな展開はないだろうよ。
B・シュローダー監督と言えば「ルームメイト」や「絶対×絶命」で秀逸なサスペンスを描いているが、今回も雰囲気は良い。ヒッチコックを彷彿させる画面イメージや全体に流れる緊張感はさすが。
キャスティングも本来主人公であるはずの高校生リチャード(R・ゴズリング)とジャスティン(M・ピット)はかなり良い感じだったにも関わらず、キャシー(S・ブロック)に重点を置いたのはなぜか?興行的な理由がかなりの部分を占めていると想像されるが、S・ブロックは製作総指揮に名を連ねるほどの力の入れよう。確かに今までの明るいイメージを払拭するような汚れ役に挑戦しているのだが、どうもミスマッチ。作り物のような表情の硬さは相変わらずなので、あまりシリアス感がでないのが敗因だろう。
サイドストーリーであるキャシーの持つ過去と主題の犯罪捜査が巧いこと絡まないのも大きなストレスになっている。沢山張った伏線がクライマックスで全てが明らかにされるような風にみせておいてほったらかしだし。
しかし、B級サスペンスとしてなら、それなりに楽しめる作品である。

原題MURDER BY NUMBERS
製作年2002
製作国アメリカ
時間120
監督バーベット・シュローダー
脚本トニー・ゲイトン
撮影ルチアーノ・トヴォリ
出演サンドラ・ブロック
ベン・チャップリン
ライアン・ゴズリング
マイケル・ピット
アグネス・ブルックナー
クリス・ペン

2004年4月3日土曜日

フレイルティ/妄執

超短期・超低予算だったそうで。観終わってその情報を知ってから思い起こせば、確かに画面構成は少なめだし、ほとんどロケだし、登場人物少ないし…納得。しかし、観ている間はそんなことを感じさせない。多少の強引さは否めないが、良い緊張感で進むストーリーは良質。
B・パクストンの妄執ぶりもM・マコノヒーの不気味な存在感も良かったが、印象に残ったのは二人の幼い兄弟が親父に影響されていく様。無意味なスプラッタシーンもなければ、押し付けがましい宗教観もない。淡々と進んでいくストーリーの合間に入るM・マコノヒーとFBI捜査官(P・ブース)とのやりとりが、クライマックスの緊張感へ着々と押し上げていく。何とも言えず小説を読むような感覚で観た。面白い。
ラストシーンでは不気味さを残したまま不思議なハッピーエンドともバッドエンドとも言えない終わり方。「神の手」とは上手いこと言ったもんだ。

(2009/05/11再見)
さすがに初見ほどの驚きはないが、やっぱりよくできた脚本だと思う。スカッと終わるやつも良いけど、こう言う何とも言えない感じも好き。やっぱこれってハッピーエンドやんな?



原題FRAILTY
製作年2001
製作国アメリカ
時間100
監督ビル・パクストン
脚本ブレント・ハンレイ
撮影ビル・バトラー
出演ビル・パクストン
マシュー・マコノヒー
パワーズ・ブース
マット・オリアリー
ジェレミー・サンプター
ミッシー・クライダー

2004年4月2日金曜日

ダミー

今まで観たM・ジョヴォヴィッチの全ての作品において、彼女にはほとんど台詞がなかったと記憶しているのだが、この作品では喋る喋る。さらに歌まで披露しておまけに踊ってしまう。かなりキュートだ。それだけでもこの作品は観る価値がある。知らなかったのだが、彼女は俳優である一方、バンドを組んで音楽活動もしているとか。確かにかなり良い声だった。しかし、ロシア訛り(彼女はウクライナ出身)はなくならないだろうか。ハリウッドでもっと活躍してもらうためにもぜひがんばって欲しいものだ。
一見地味な物語なのだが、本来ならストレスになってしまうような作品全体に感じられる“ズレ”みたいなものが見事にはまったようで良かった。A・ブロディの腹話術も巧い。懐かしさを感じるような田舎の古い町並みや画面の色構成も良い。登場人物にも展開にも苛々させられるかとも思ったが全くそんなことはなく、最後までニヤリとしたままハッピーエンドを迎える。キャスティングロールの合間に流れるエピローグには思わず吹き出してしまった。

原題DAMMY
製作年2001
製作国アメリカ
時間92
監督グレッグ・プリティキン
脚本グレッグ・プリティキン
撮影ホレイシオ・マルクィネス
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ
エイドリアン・ブロディ
イレーナ・ダグラス
ヴェラ・ファーミガ
ジャレッド・ハリス
ロン・リーブマン

2004年4月1日木曜日

スパニッシュ・プリズナー

よく出来たサスペンス。『ノボケイン』に続くS・マーティンのシリアスサスペンス。今回は全く笑いの要素なし。彼が出演する意味があったのだろうか疑問ではあるが、面白かったし拾いものをした感があって良し。
ある程度先が読める展開ではあるものの、ここまで大掛かりな詐欺となると『ペテン師とサギ師』や『スティング』を思い出す。しかし、如何せん地味。S・マーティンにしても他の出演者も良い味を出しているし、古い映画を思わせる画面構成と落ち着いた雰囲気も良いのだが、それが仇となってる。クライマックスも現実味はあるかもしれないが盛り上がりに欠け、エンターテイメントとしては失敗している。勿体無いというか何と言うか・・・。
ちなみに“スパニッシュ・プリズナー”とは、金持ちの振りをして相手を騙す古典的な詐欺の手法を指すとか。

原題THE SPANISH PRISONER
製作年1997
製作国アメリカ
時間105
監督デヴィッド・マメット
脚本デヴィッド・マメット
撮影ガブリエル・ベリスタイン
出演キャンベル・スコット
ベン・ギャザラ
レベッカ・ピジョン
スティーヴ・マーティン
リッキー・ジェイ
フェリシティ・ハフマン
リチャード・L・フリードマン