2003年8月7日木曜日

シティ・オブ・ゴッド

とにかくパワーが溢れてくる。題材だけなら痛々しくて辛くて2時間も観ていられない内容が3つの時代を巧くフラッシュバックさせる展開とハンディカメラの多用で緊迫感を保ちつつ、最後まで惹きつけられた。貧困と暴力。それだけで胸焼けしそうなのに南米特有のテンポの良い音楽と何より登場人物達の追い詰められながらもあっけらかんとした生き方は、それほど悲壮感がない。もちろん観てる側の感じ方だけの問題ではある。
何が良くて何が悪いか。そんなことは問題じゃない。如何にして生き残るか。そう思うと、もう少し必死になって生きなければ、と感じる。

原題CIDADE DE DEUS
CITY OF GOD
製作年2002
製作国ブラジル
時間130
監督フェルナンド・メイレレス
原作パウロ・リンス
脚本ブラウリオ・マンドヴァーニ
撮影セザール・シャローン
出演アレクサンドル・ロドリゲス
レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ
セウ・ジョルジ
アリス・ブラガ
ダグラス・シルヴァ

2003年8月6日水曜日

クローサー

中国におけるアイドル映画というべきだろうか。それなら欲を言えばチャン・ツィーも加えて欲しいところだ。
ストーリーが単純な分映像に集中できるから彼女達を十分楽しむことができる。しかも綺麗なだけじゃなくてアクションも良い。さすが香港映画。しかも倉田保昭がアクションシーンの緊張感を出してて良い。スピーディでスタイリッシュ。『トランスポーター』の監督とスタッフと聞けば納得する。ただ、一つ注文をつけるとすれば、リン(S・チー)の恋愛に関するエピソードはいらない。どうもストーリーに全く関わってこない。いや、重要ではあるかもしれないが、無駄だと思われる。
ところで、S・チーは佐藤江梨子に見えるし、V・チャオは若き日の相楽晴子に見えて仕方がなかった。

原題夕陽天使
SO CLOSE
製作年2002
製作国香港
アメリカ
時間111
監督コリー・ユン
脚本ジェフ・ラウ
撮影ビーナス・クァン
出演スー・チー
ヴィッキー・チャオ
カレン・モク
倉田保昭
ソン・スンホン
マイケル・ワイ
ベン・ラム

2003年8月5日火曜日

ブロンド・ライフ

“公私共に充実した生活を送っていたところに、突然、「あなたは来週の木曜日に死にます」と言われたヒロインのドラマ”と聞くと、ブルーになりそうな映画かと思ったら、ジャンル的にはロマンティックコメディと言う。A・ジョリー主演ということもあって、多少なりとも期待してたが、イマイチ軽すぎてぐっとくるところまで行かない。しかもコメディとしても軽すぎてニヤリともニコリともできなかった。
A・ジョリーの金髪姿はどうにも違和感があって最後まで馴染めなかったものの、役柄自体はキュートだし、やはり彼女は魅力的だと再確認。今まで演じてきた“強い女性像”とは少し違った普通の女性というのも見物かもしれない。
それにしてもこの邦題はちょっとイタダケナイと思うのだが。

原題LIFE OF SOMETHING LIKE IT
製作年2002
製作国アメリカ
時間103
監督スティーヴン・ヘレク
原案ジョン・スコット・シェパード
脚本ジョン・スコット・シェパード
ダナ・スティーヴンス
撮影スティーヴン・H・ブラム
出演アンジェリーナ・ジョリー
エドワード・バーンズ
トニー・シャローブ
クリスチャン・ケイン
ジェームズ・ギャモン
メリッサ・エリコ
ストッカード・チャニング

2003年8月4日月曜日

MR. ディーズ

W・ライダーが観たかっただけだった。その割りに出だしは感じ良くて、こりゃハートフルコメディで最後はちょっぴり泣かせてくれたりするのかな、と期待してしまったのがそもそもの失敗。全体的にぼんやりとして、笑いにも画面にも出演者にもキレがないように感じた。
A・サンドラーの下品さは『ウォーターボーイ』で知っていたからあまり気にならなかった。今回は押さえ気味だったのか逆に好感さえ持ったくらいだ。
W・ライダーは元々しっとりした演技は似合わないが『オータム・イン・ニューヨーク』で綺麗に撮ってもらってたし、ジャンルは違えど今回も可愛さ満載だと思ってたら、随分とヤサグレちゃって・・・。それでも可愛いから良い。
ゲイリー・クーパー主演の『オペラハット』のリメイクらしいが、なんか方向性を間違えたんじゃないだろかね。

原題MR. DEEDS
製作年2002
製作国アメリカ
時間96
監督スティーブン・ブリル
原作クラレンス・バディントン・ケランド
脚本ティム・ハーリヒー
撮影ピーター・ライオンズ・コリスター
出演アダム・サンドラー
ウィノナ・ライダー
ジョン・タートゥーロ
アレン・コヴァート
ピーター・ギャラガー
スティーヴ・ブシェミ

2003年8月3日日曜日

ストーカー

いつも思うのだが、宣伝の際はもう少し内容に沿ったものにして欲しい。これも邦題と宣伝の内容からするとサスペンス色の強い犯罪物だと思っていたが、全然違った。孤独で寂しい中年の男が幸せそうな家庭に自分を重ねるというドラマだし。そりゃそのまま伝えたら売れないかもしれないが、R・ウィリアムズがサイコキラーを演じてると思わせるような宣伝は止めて欲しかった。少しタッチが違うが彼の得意とする泣かせるキャラクターやし。
監督が意識してかどうかしらないが、全体にのっぺりとしたセットがサイ(R・ウィリアムス)の孤独感を表しているようで物悲しい。
冒頭にサイの語りで「写真は幸せの瞬間を切り取る。」「人は不幸な写真は撮らないから、アルバムを見てると幸せ一杯に見えるものだ。」と言っているが、すごく納得してしまった。

原題ONE HOUR PHOTO
製作年2002
製作国アメリカ
時間98
監督マーク・ロマネク
脚本マーク・ロマネク
撮影ジェフ・クローネンウェス
出演ロビン・ウィリアムス
コニー・ニールセン
ミシェル・ヴァルタン
ディラン・スミス
エリック・ラ・サール
エリン・ダニエルズ
ポール・ハンセン・キム
ゲイリー・コール

2003年8月2日土曜日

ルール

設定は良い感じ。なんだけど、割と早い段階で動機と犯人が絞られて後は怖さよりも犯人特定が話の中心になっちゃうのはしかたないか。アプローチが全然違うけど、コピーキャットを装うなら『ボーンコレクター』の方がよっぽど面白い。残念なのはアメリカの都市伝説を全部知らないことだろう。一応説明はあるけど全部の殺人に関してじゃないし。アメリカ人が『隣の花子さん』を観てイマイチと感じる(かどうかは知らないが)のと同じかもしれない。ただ、ありきたりかもしれないがクライマックスのまま終わらずにエピローグを入れたのにはニヤリとしてしまった。

原題URBAN LEGEND
製作年1998
製作国アメリカ
時間99
監督ジェイミー・ブランクス
脚本シルヴィオ・ホータ
撮影ジェームズ・クレッサンティス
出演ジャレッド・レトー
アリシア・ウィット
レベッカ・ゲイハート
ジョシュア・ジャクソン
ナターシャ・グレグソン・ワグナー
ロレッタ・デヴァイン

2003年8月1日金曜日

ジキル&ハイド

J・マルコヴィッチとJ・ロバーツの共演。これだけで話題になりそうなもんだが、聞いた覚えがないと思っていたら、案の定、これはあんまり興行的に成功しそうにない感じ。
原作を読んだのは中学生の頃だろうか。当時、これと『ファウスト(悪魔メフィストフェレスと魂を売って契約する話。著者;ゲーテ)』から受けたインパクトはかなりのものだったが、詳細はほとんどさっぱり覚えてない。ちゃんと理解するには子供だったか。
この映画はジキル氏邸で働く奉公人メアリー(J・ロバーツ)の視点から描いたジキル氏とハイド氏の物語。残念ながらメアリーとハイド/ジキル(J・マルコヴィッチ)との繋がりが性急過ぎて怖さもドラマ性も半減。ジキルとハイドの苦悩も省かれてるわりにメアリーの視点というには中途半端な感じ。画面の雰囲気は良いし、J・マルコヴィッチの演技さすがに観ていて楽しかったし、J・ロバーツの可愛いんだかそうでないんだか微妙な映り方も面白かったんだけど、上っ面だけのストーリー展開なのが残念だ。

原題MARY REILLY
製作年1996
製作国アメリカ
時間108
監督スティーヴン・フリアーズ
原作ヴァレリー・マーティン
脚本クリストファー・ハンプトン
撮影フィリップ・ルースロ
出演ジュリア・ロバーツ
ジョン・マルコヴィッチ
ジョージ・コール
マイケル・ガンボン