1987年のルーマニアという背景はさっぱり分からないが、そこで生きる苦労と周りの人達に対する献身と苛立ちは凄く伝わってきた。徹底して主人公の視点で描くリアリティは大したものだが、この気持ちの置き場所が見つからない。良くも悪くも何とも後に引く作品。そりゃ男なんで、オティリア(A・マリンカ)の気持ちが分かると言い切るのは憚れるが、本質的には伝わってくるものがあった。
正直言って観てて楽しいものではない。環境や感情にがんじがらめになって、腹を立てながらもグッと前を向いて進む彼女に胸が締め付けられる。なんでそこまで、いっそ捨ててしまえ、と言いたくなるけど、現実に照らし合わせてみても、大なり小なり似たようなことは常に起こっている。楽に生きるだけが人生でもないし、耐えることが偉いわけでもない。皆ただ必死に日々を過ごしてるんだと改めて思ったり。
何が起こっても明日はやってくる。だから今だけはそっとして欲しい・・・そんなラストシーンだった。
| 原題: | 4 LUNI, 3 SAPTAMANI SI 2 ZILE |
| 製作年: | 2007 |
| 製作国: | ルーマニア |
| 時間: | 113 |
| 監督: | クリスティアン・ムンジウ |
| 脚本: | クリスティアン・ムンジウ |
| 撮影: | オレグ・ムトゥ |
| 出演: | アナマリア・マリンカ ローラ・ヴァシリウ ヴラド・イヴァノフ アレクサンドル・ポトチェアン ルミニツァ・ゲオルジウ アディ・カラウレアヌ |

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