2004年9月15日水曜日

アダム -神の使い 悪魔の子-

今の時代だから描ける主題であると思わせるようなクローン人間を題材にした異色作。ホラーなのかサスペンスなのか判断に迷うところである。
リチャード医師を演じるデ・ニーロのサイコぶりは、デ・ニーロだしということで置いておいて、ダンカン夫妻(R・R=ステイモス、G・キニア)の苦悩ぶりは子供を持っていなくても身につまされる。また、最近の子役は実力のある俳優が多い中、アダム役のC・ブライトの好演が光っていた。クローン化の前後での微妙な演じ分けは一見の価値がある。
すでに現実ではペットのクローニングは商売として行われているらしく、ぞくぞくとクローンペットが誕生しているようだ。少なくともヒト・クローニングは法律による全面禁止がされてなく、科学的には実現可能な域にまで達していると聞く。
作中ではマッドサイエンティストとして描かれているが、クローニング技術自体は医学的に恩恵の多い技術であることも確かだと思っている。良くある議論ではあるが、技術に善悪はなく、それらを使う人間側に問題があるというのは建前に過ぎない。
この作品では、それが意図したものかどうかに関わらず、明らかにクローニングに警告を発するメッセージを伝えようとしている。
リチャード医師が運営する“ゴッドセンド協会”のウェブサイトが存在した(リンク切れ)。映画のことを知らずにこのページを見ると、子供をクローニングした夫婦のコメント等が載っていて本当にヒト・クローニングを行っている団体が存在するのかと思ってしまうが、良くみると、デ・ニーロの写真がリチャード医師として載っていることに気がつく。

原題GODSEND
製作年2004
製作国アメリカ
カナダ
時間102
監督ニック・ハム
脚本マーク・ボンバック
撮影クレイマー・モーゲンソー
出演ロバート・デ・ニーロ
グレッグ・キニア
レベッカ・ローミン=ステイモス
キャメロン・ブライト

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