2008年9月6日土曜日

いとこのビニー

何気に観てみた作品だけど、期待以上に面白かった。こういう根っからの悪党が出てこないB級コメディは温かくて好き。
ビニー(J・ペシ)の胡散臭さは見かけだけで法廷弁護士として生真面目だし、登場シーンだけだとただのわがまま娘かと思えたリサ(M・トメイ)もキュートで有能で一生懸命だし。牛乳瓶の底より厚いメガネをかけてるミセスライリー(ポーリーン・マイヤーズ)や他の登場人物も意地悪なんじゃなくてみんな真面目なんだよね。ちょっと誤解があるだけで。なにせみんな可愛くて楽しい。
J・ペシといえば色んなメジャー作品で見かけるけど『ホーム・アローン』の泥棒役が一番印象的。強面もいいけどやっぱりコメディだね。
R・マッチオはどこかで観た顔だと思っていたら『ベスト・キッド』だ。その後まったく見ないけどどうしてるんだろう。
他の出演陣も中々良い味だしてるけど、やっぱり一番はM・トメイだろう。アカデミー賞助演女優賞まで受賞してしまうくらい彼女の存在感は凄い。一体どこにそんなに持ってたのかと思うくらい登場するたびに服装が変わるんだけど、それがまた愛らしくてキュート。その後の作品もいくつか観てるのにまったく印象に残ってないのが残念だ。

原題:MY COUSIN VINNY
製作年:1992
製作国:アメリカ
時間:119
監督:ジョナサン・リン
脚本:デイル・ローナー
撮影:ピーター・デミング
出演:ジョー・ペシ
ラルフ・マッチオ
マリサ・トメイ
ミッチェル・ホイットフィールド
フレッド・グウィン
レイン・スミス
オースティン・ペンドルトン
ブルース・マッギル
モーリー・チェイキン
ジェームズ・レブホーン
レイノール・シェイン

海の上のピアニスト

ファンタジックな1900(T・ロス)の半生に、残念ながら共感できず、どちらかといえば語り手であるマックス(P・テイラー・ヴィンス)には同情した。さて、1900は実在したのだろうか、それともマックス生んだ想像上の人物なのだろうか。
音楽と映像の美しさは間違いない。2時間超という長さでありがならあまり気にならない、それどころかまだまだ足りない気さえした。音楽の才能がある人が羨ましい。無条件に惹かれるメロディは確かに存在すると思う。
イタリア映画という雰囲気はかなり薄れてしまっている。というか、後で知ったので気がつきもしなかった。ハリウッドでもこんなの作れるんだ…くらいな感じ。しかも『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督だったとは。うーん。まぁだからといって感想が変わるわけでもないんだけど。
T・ロスのあの虚ろな目つきとフワフワとした存在感は、やはり必死に泥臭く生きる地に足のついた人たちとは一線を画していて、移民船という世界と世界(陸と陸)の間にある不安定な(海の上だし)トンネルの中に住む妖精のような立場にぴったりだった。だからこそ窓越しに見えた娘(M・ティエリー)に魅入られながら感情をピアノに乗せて溢れてしまうシーンから船を降りようとして帽子を投げるシーンまでの件は心に残った。
あまり好きと言える作品とは思えなかったものの、切なく物悲しい、印象に残る作品ではあった。

原題:LA LEGGENDA DEL PIANISTA SULL'OCEANO
THE LEGEND OF 1900
製作年:1998
製作国:イタリア
時間:125
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
原作:アレッサンドロ・バリッコ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影:ラホス・コルタイ
出演:ティム・ロス
プルイット・テイラー・ヴィンス
メラニー・ティエリー
クラレンス・ウィリアムズ三世
ビル・ナン
ピーター・ヴォーン
イーストン・ゲイジ
コリー・バック

2008年9月5日金曜日

ベクシル 2077 日本鎖国

これぞジャパニメーションと言われるとかなり辛い。映像品質はさすがに凄いとは思うが、それ以外に見るところはないかもしれない。
設定とシチュエーションは面白いと思うが、展開に無理があるだろう。どこかでみたことのあるようなワームやステレオタイプな悪役キャラ、背景の希薄なメインキャラにはちっとも感情移入できないし、あのオチはさすがに…。
アクションゲームにするには良いのかもね。

原題:ベクシル
製作年:2007
製作国:日本
時間:109
監督:曽利文彦
脚本:半田はるか
曽利文彦
出演:黒木メイサ
谷原章介
松雪泰子
朴路美
大塚明夫
櫻井孝宏
森川智之
柿原徹也

2008年9月4日木曜日

es [エス]

監獄実験…悪趣味だけど面白そうな心理実験だよなぁと思いながら観ていたら、後で実際に行われたことがある実験をベースにしていると知ってびっくりした。“立場が人を作る”というのはあながちないことではないということは経験上知っているけど、いくら特殊な環境だと言えここまで極端になるものなのだろうか。確かにタレク(M・ブライブトロイ)やベルス(J・V・ドーナニー)みたいな“きっかけ”があれば簡単に傾れてしまうかもしれない。でも俺みたいな日和見主義ばっかりならなんとなく2週間すぎるんだろうなぁなんて。ドイツ映画ってのも妙に雰囲気があって良かったのかも。
まぁ興味深いけどあんまり後味の良い作品ではない。

原題:DAS EXPERIMENT
製作年:2001
製作国:ドイツ
時間:119
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本:ドン・ボーリンガー
クリストフ・ダルンスタット
マリオ・ジョルダーノ
撮影:ライナー・クラウスマン
出演:モーリッツ・ブライブトロイ
クリスチャン・ベルケル
オリヴァー・ストコウスキ
ヴォータン・ヴィルケ・メーリング
ユストゥス・フォン・ドーナニー
ティモ・ディールケス
ニッキ・フォン・テンペルホフ
アントニオ・モノー・ジュニア
エドガー・セルジュ
アンドレア・サヴァツキー
マレン・エッゲルト

2008年9月3日水曜日

ヒットマン

T・オリファント主演のヒットマン繋がりでJ・リーだし、ってことで手に取った一品。まぁまぁ。10年前の香港映画そのままという感じ。J・リーも昔からイメージが変わらないんだね。朴とつでまじめなんだけど凄く強くてちょっとボケた風。ま、普通に楽しめる。
キャストを見ると日本名が沢山並んでいた。ってことは敵役のヤクザはみんな日本人なんだ。その割には下手糞な日本語というか、棒読みというか…ただの素人?

原題:殺手之王
HITMAN
製作年:1998
製作国:香港
時間:102
監督:チュン・ウェイ
脚本:チャン・ヒンカイ
チャン・カンフー
撮影:アーサー・ウォン
出演:ジェット・リー
エリック・ツァン
サイモン・ヤム
ジジ・リョン
ラウ・チェンワン

2008年9月2日火曜日

セックス・アンド・ザ・シティ

第6シーズンまで放映していたドラマシリーズが終了してから4年。正直時代は過ぎてしまったのではないかと余計な心配をしつつ映画館へ行ったのだが、本当に余計な杞憂だった。いささか潔すぎるのではないかと思うくらいドラマファンしかターゲットにしていないような構成も、ドラマファンにとっては願ってもないことだと思う。まぁ劇場のスクリーンで見る意味があるのかどうかはさておき、今も勢いの全然落ちてない彼女達は凄くチャーミングだった。
ある意味長年の決着がついてしまった展開は、やっぱりこうじゃなきゃねとすっきりしたものの、やっぱりこれで本当に終わりなんだなぁと寂しくもなった。

原題:SEX AND THE CITY
製作年:2008
製作国:アメリカ
時間:144
監督:マイケル・パトリック・キング
原作:キャンディス・ブシュネル
脚本:マイケル・パトリック・キング
キャラクタ原案:ダーレン・スター
撮影:ジョン・トーマス
出演:サラ・ジェシカ・パーカー
キム・キャトラル
クリスティン・デイヴィス
シンシア・ニクソン
クリス・ノース
ジェニファー・ハドソン
キャンディス・バーゲン
デヴィッド・エイゲンバーグ
エヴァン・ハンドラー
ジェイソン・ルイス
マリオ・カントーネ
リン・コーエン
ウィリー・ガーソン
ジョアンナ・グリーソン

2008年9月1日月曜日

主人公は僕だった

たぶん誰しもが一度は考えたことのあるであろう題材だと思うけど、良くも悪くも無難にまとめたという感じだろうか。鑑賞後に思い返しても、それほどドラマティックでもファンタジックでもロマンティックでもない。ほどほど。コミカルさもトラジカルさもほどほど。逆にそのヌルさがハロルド(W・フェレル)の人柄や人生にぴったりとも言える。巧く言えないけど、優しくもあり厳しくもあるその全体的な雰囲気が、現実味のない物語に現実感を与えていると感じた。そういった意味では良くできていると言えるのかもしれない。
登場人物が知る由もない先の展開を知ってしまった時に物語はどうなるのか。書き手と読み手と登場人物が同じ舞台に立ってしまうという矛盾は悲劇なのか喜劇なのか。結末を想像するのは難しくない。「世界を良くしたい」という気持ちが散りばめられた優しい作品だった。

W・フェレルはコメディアンとしてはあまり好きな役者じゃないんだけど、今回は凄く良い。たぶんキャラ作りは普段のドタバタコメディのそれと基本路線で変わらないはず。もっとこういったコメディ丸出しじゃない作品にも沢山出演したら良いのに。
M・ギレンホール。決して美人でないけど好みの女優さん。あの笑顔がキュートだ。それだけで癒されてしまった。あのクッキーが食べたい。
D・ホフマンやE・トンプソンがどっしりとベースを支えているからこそのファンタジーで、所謂“超越者”の立場を守っている。ラスト間際のこの二人の会話こそこの映画の根底にある主題なのだろう。
Q・ラティファがさらりと出ているが、もうちょっと活躍して欲しかったかも。

原題:STRANGER THAN FICTION
製作年:2006
製作国:アメリカ
時間:112
監督:マーク・フォースター
脚本:ザック・ヘルム
撮影:ロベルト・シェイファー
出演:ウィル・フェレル
エマ・トンプソン
ダスティン・ホフマン
クイーン・ラティファ
マギー・ギレンホール
リンダ・ハント
トニー・ヘイル
クリスティン・チェノウェス
トム・ハルス